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しあわせのカタチ

幸せという状態は2種類あるのです。

ひとつは、つかの間の幸せで、
もうひとつは人生全体に充満するものです。

前者のつかのまの幸せを求めるなら、簡単です。
目新しい体験を探しましょう。

ワクワクすることを追い求めたり、
新しいことをやってみたり、
自分の限界を超えてみたり、
楽しいことを学んだりすることで得られます。

結婚といった人生の大きなイベントが
幸せや不幸を決定づけるという間違った考えが、
あまりにも世間に浸透しているので、
心理学者は「インパクト・バイアス」と名付けています。
インパクト・バイアスとは
人間が、自分自身の将来の幸福度の強弱を、
実際よりも過大評価してしまうこと

そうしたイベントによる幸せはつかの間のものです。
幸せというのは総合的なもので、
自分で作り出したり、
もしくは作り出さなかったり
するものです。

この効果はプラスの面にもマイナスの面にも働きます。
つまり、「良い出来事を想像して考えた幸福の度合い」は
実際にそのシチュエーションになったときの幸福度よりも
大きく予想されています。そして反対に、
悪い出来事を想像して考えた不幸の度合い」も、
実際にそのシチュエーションになったときの
不幸度よりも大きく予想されているのです。

もちろん「宝くじが当たった」
「好きな人と付き合うことができた」などの
良い出来事があった瞬間は幸福度合いは高いです。
しかし、これが未来のことになればなるほど、
私たちは過大評価をしてしまうのです。
その瞬間の幸福度は想像していた通りに高くても、
「宝くじが当たったのだから10年後までずっと幸せだろう」「大好きな人と付き合えたのだから1年後も幸せだろう」と
考えた時の幸福度は
過大評価になってしま
うということです。

しかし、
後者の幸せのことが重大なことを忘れないでください。
厳密に言うなら「充足感」と呼ぶべきかもしれません。
そのような幸せは、一生に一度の瞬間が
連なってできるものではなく、日々の行動や習慣を通して、時間をかけて育まれるものです。

最高に幸せな人は習慣を大切にしている

『Emotional Intelligence 2.0』の共著者であり
「TalentSmart」 の社長でもある
Travis Bradberry(トラヴィス・ブラッドベリー)博士は、
自身のエッセイ
「最高に幸せな人たちの11の習慣 (Eleven Habits of Supremely Happy People)」の中で、
このように説明しています。

TalentSmart(タレントスマート)は、感情的知能(EQ)に関連する研究やトレーニングを提供する企業です。

持続する幸せは、自分の習慣を通して得られます。
最高に幸せな人たちは、来る日も来る日も
自分の幸せが続くような習慣を築いています

その多くは、「十分な睡眠をとる」「定期的に運動する」
「かき込むのではなく味わって食事をする」など、
充実した生活を送る方法のあらゆるリストに
入っているような、昔ながらの知恵やコツです。

幸せな人たちが習慣にしていること
しかし、Bradberry博士は、幸せな人たちは健康だけでなく、
豊かさのために生きているというのを示唆しながら、
さらに深堀りしたリストにしています。

幸せな人たちは奥の深い会話をしています。
幸せや大事なことというのは、
人と密接に関わっていると知っているのです。
噂話や陰口、人を非難するようなことは避けます。
それよりも、意義のあるやり取りを重視し、
より深いレベルで人と関わります。

そうすることで気分がよくなり、精神的なつながりを築け、興味深く学べると知っているからです。

自分の人生や生活において、
もっと意義のあるやり取りをしたいという人は、
適切な人たちの周りに身を置き
その人たちとオンラインではなく
実際に一緒に過ごすことから始めなければなりません。

その人たちが喜ぶものを見つけることに時間をかければ、
その人たちに何かを与える習慣も身につけられます。
結局、何か間違ったものを与えると、
全員が不幸になります。

幸せというのは、自分の築いた習慣や、自分の選択、
外部の環境や課題に対する反応から生まれるというのは、
ありふれたことのように思えますが、
「幸せが持続する生き方をしようとする」というのは、
日々のやるべきことをこなすのに追われる生活では
忘れられがちです。

幸せというものは、一瞬で感じられるもの
持続して穏やかに感じられるもの
分れているという話です。
一瞬の喜びはたしかに倖せをもたらしてくれる。
だけど、私たちは持続する幸せを
求めているのではないだろうか?
いつ、何が起こるかわからない不安な毎日より
穏やかにいつも笑顔で過ごせる確かな安定。
習慣化することで手に入るなら
やってみたいと思うのが人間です。

次回は、
Bradberry博士のいう11の習慣について
お伝えしようと思います。

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