水筒
水分補給が大事になってきたここ最近。
昔の夏と比べると間違いなく暑くなっている。
ボクが小学生の頃には暑いと言っても熱中症になるほどではなかった。
帽子をかぶってさえいれば、特になにかを注意していなくてもそんな恐ろしい事態にはならなかったと記憶している。
最高気温も、高くても30℃程度。
まあ、それだって暑いは暑いのだけど、そんなに耐えられないほどではない。
エアコンなしで寝ようと思えば寝れるほどだったし、なんならエアコンに当たりすぎるとかえって身体が冷えて、調子を崩すとさえ言われていた。まあ、それは今でもそうなのだけど、当時と違うのは今は暑さの次元が違いすぎるということ。
最近の夏の暑さと言ったらもう尋常ではない。
なにせ最高気温が40℃になることもあるからだ。
え?
てゆうか……ボクが子供の頃に比べて10℃も上がっている??
そりゃ、地球も温暖化しているわけだ。
余談になるがボクは小学生の頃、海辺で遊んでいて熱中症になったことがある。
原因は水分をとらず、帽子もかぶらず、夢中になって友達と遊んでいたからだ。
少しずつ調子が悪くなるのなら、調子の悪さを自覚してなんとかすることもできたのだろうけど、気がつけばフラフラしてまっすぐに歩けなくなっており、電池が切れたように倒れたことを昨日のように覚えている。
40°の熱が出て、救急病院に運ばれたのだけど、今考えてみるとよく死ななかったものだな……と思う。
昭和後期のあの頃の30℃程度の気温でも熱中症になるのだから、昨今の暑さは本当に注意していないとかなり危険である。
はっきり言って最近の暑さは異常である。
さて……だからこそ必要な水分補給。
学生時代は持ち歩いたことのない水筒を最近では持ち歩いている。
最近の水筒はなかなか優れものだ
外気が熱くても中はぬるくならないのだ。
逆に外気が寒くても中は冷たくならない。
冷たいものは長い時間、冷たいまま……温かいものも長い時間、温かいままなのだ。
これは本当に助かる。
夏場の水分補給は必須である。
水筒を持つメリットはまだある。
それは中身がなくなったらそこに補充しておけるということである。
冷たいお茶をペットボトルから入れ替えると、ぬるくならずにずっと冷たいお茶が楽しめる。
そして暑い中、仕事を終え、ヘロヘロになって自宅に帰るボク。
水筒で一度、試してみたいことがあったので試してみた。
それは水筒をタンブラー代わりにして、ビールを入れてみること。
うん。
やってみたがさほど美味しくもなかった。
やはりこれに関しては冷凍庫でグラスを冷やして呑んだほうが美味い。
両方とも冷たいには冷たいし、水筒の方は冷たさがきちんと持続しているのだけど、グラスの方が美味いのだ。
気分の問題もあるのだろうか。
いや……恐らく見た目の問題かもしれない。
ボクは外でグラスがないとき以外はビールをグラスに移し替えて飲むことにしている。
そっちのほうが美味しいと感じるからだ。特に缶ビールだと口元に缶を当てると味が損なわれるような気がするのである。
ちなみにこの感じ方になにかの根拠があるわけではない。
ただ個人的にはビールにしてもなんの料理にしても見た目というのは味に直結するのではないかと思う。
暑い毎日なので、冷たいものを清涼感が感じられる見た目で美味しく飲むこともまた熱中症予防につながるのではないか……と思うのは暑さが見せる幻想なのかもしれない。
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