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突然にやってくる激痛に耐えていきたい。

 痛い……。

 日常生活の中で痛いと感じることって意外と少ない。
 ボクの場合は身近にある痛さといえば、痛風の発作が出たときのあの強烈な痛みだろうか。
 まあ、それも痛いのは嫌なので注意しながら生活をしている。

 痛くなるということが病気によるものなら予防することもできるので、なんとか対策を練ることができる。

 例えば、頭痛などは肩こりからくるので、ちょっとした運動を毎日することによってある程度は解消することができるし、痛くなったあとも市販の痛み止めでなんとか対応ができる。
 しかし、突然に来る痛みに関してはどうしようもない。
 それが家の中なら常備薬を利用してなんとかできる場合もあるのだけど、外で痛みに遭遇してしまうと、これはもうどうしようもない。
 痛みに耐えながらじっと痛みが去ってくれるのを願うぐらいしか方法がない。

 特に普段、身体を動かしているわけでもないから、軽い気持ちで身体を動かすと大変なことになる。

 先日、ボクは草野球に参加した。
 3ヶ月に1回程度の割合で仲間内で草野球をやっているのだけど、いかんせん3ヶ月に1回ぐらいの割合だし、普段は練習もしていない。
 まあ、練習などしている時間はないのだけど……。
 てゆうかそんな時間があれば釣りに行きたい。

 そんな怠惰なボクのような人間がいきなり野球などをやってしまうとろくなことがない。
 まあ、大方の予想通りあちこちが痛くなるのである。

 でも、それは覚悟の上で参加している。
 だから今日書きたい『突然にやってくる激痛』というテーマからは外れる。

 え?
 じゃあ何??

 そう思った読者の方は多いだろう。

 どうせ死球デッドボールのことでしょ。

 残念。
 死球デッドボールではない。
 そもそも草野球レベルで死球デッドボールはない。
 だって腰が引けてるんだから……身体に向かって来るボールはすぐに避けることができるのだ。
 まったくないとは言い切れないけど、でもほとんどないのは確かだ。

 死球デッドボールでなければ痛いことなんかなさそうな野球だけど……
 意外とポジションによっては痛いことになる場合が少なくない。

 草野球でのボクのポジションはキャッチャー。
 どう考えても体型だけで選ばれているような気がしないでもないが、どうあれレギュラーポジションが与えられるのは光栄なことではある。
 さらにありがたいことに4番まで打たせてもらっているのだから、もう気持ちは『ドカベン』の山田だ。

 気分良くポジションについたボク。
 バッターが入り、ピッチャーがボールを投げる。
 要求したところよりも外寄り……つまりバッターの身体から遠いところにボールが来る。
 ボクは腕を伸ばしてボールを取りに行く。
 差し出したミットの親指のところにボールが当たる。
 親指がボールの勢いに負けて逆側に曲がる。

 グキっっっ!!

 実際にはこんな音は鳴っていない。
 イメージだけだ。

 残念なことにボールは後ろにいってしまう。
 ただそんなことを気にしている余裕はボクにはない。
 激痛が手全体に走る。もう痛くて何も考えられずその場にうずくまる。野球部だったら『何やってるんだ!!』と怒られているところだ。

 野球部じゃなくて本当に良かった……。

 親指が逆側に曲がる……
 こうやって書いているだけであのときの痛さが蘇ってくるようだ。

 こんなにも痛い出来事が……一度ならず二度までもあったのだ。
 もう痛くて仕方ない。
 左手の親指を冷たい飲み物が入っているペットボトルで冷やして、痛みが去るまでずっと我慢。
 まるで苦行だ。

 ちなみに、なんでそういうことになるかというと、それはただ単にボクが下手くそなだけなのだ。ちゃんとミットにボールが来たところでしっかりとボールを掴んで捕球すればそういうことにはならない。
 キャッチングができていない証拠なのである。

 根性がないと自負しているボクだが、これに関してはちゃんと練習してうまくなりたい。

 そんなことを本気で言っている自分を褒めてあげたい。

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