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”ちょっとだけ”脱線したディスカッションで今後のチームマネジメントのヒントを!

ここあんです。どうもです

今回はコロナ禍やZ世代の増加、評価システムの改定等でまた少し変化してきた仕事におけるチームマネジメントの課題感に対する1つの打ち手に関する記事をまとめてみようと思います

チームマネジメントって、メンバー構成だけでなく、時代背景や効率化ツールの登場、社会環境の変化によって注力すべき課題感は変化していきますよね

そういったこともあり、マネジメントレイヤーにとって100%課題を解決してくれる策というのは存在せず、日々状態に合わせて手を打っていく必要がありますよね

そんなお悩み抱えている方の、一つのヒントになればと思って一旦まとめてみます

■コロナ後に発生しているチームマネジメントの課題感


リモートワークの浸透によって、会議での発言者の偏りや若手メンバーの個性が見えないなど、チームとしての成長に悩んでいるマネジメントレイヤーの人たちがかなり増えてきた印象を受けます

また、コロナが落ち着いてきた直近においては、対面のMTGの実施においても傾向はあまり変わらなかったり、逆にZoom等で得られた効率的な時間すら失いコロナ前のダラダラとしたディスカッションが再登場してきたといったお話も聞くことも増えてきました

業務効率化ができ、案件の捌き方やプロジェクト推進方法が定常化しつつある今の環境下において、数を熟す、質を上げる意味での組織やチーム力向上はより必須項目にあるような気がします

ある意味、
・悪い意味での「縦割り」の浸透
・個のスキルや評価を折り込んだ評価システムの悪影響
・ハラスメントへのケアが前提となった無理の効かない指示命令環境


ここら辺が折り重なって、組織としてのアクションにおける負のスパイラルが垣間見えてきたというのが、色々な業種業態の方々とコミュニケーションをとらせていただく中で出てくる課題感と感じています

私自身にとっても、担当領域のチーム力向上自体にどう向き合うか、は日々頭をぐるぐる回している1つの重要テーマ

・シンプルに隣の人の仕事に深く干渉しない人
・自分は自分の仕事をすればいい
・興味がないことには手を付けない
・自分が与えられた業務のみを遂行すればいい
・目的や意図を考慮せず対応をしてしまう
・自分が発言しなくても仕事はやりすごせる

といった傾向を持つ人達がチームにいると、中々組織として業務を推進していくことが難しく、一部の優秀な人材に業務が偏ったりしてくる傾向が生まれるような気もしています

ただ、個人的にはすべてが公平に評価されたり、重要なミッションを適当に割り振るようなマネジメントはあまり行う必要はないと思っているので、基本的には組織の中でどういった傾向や思考の持ち主が存在するか、その割合はどんなバランスになっているかでアプローチは変えていたりするので、多少不平不満は発生したり、ガス抜きの時間も考慮しながらマネジメントしてきたことが多いのが正直なところです

そんな中で、メンバーとの1on1を繰り返してきたことで、
少し角度を変えた形で組織力向上にチャレンジしてみた以下の方法が有効性を感じる結果を得たので、ここでご紹介しておきたいと思います

■組織力向上の為に改めてチャレンジしてみたこと

◎業務とは"ちょっとだけ"脱線したテーマのディスカッションタイムの創出 

日々忙しい状況下で、業務とは全く異なる領域のテーマで1つの成果物を創出するディスカッションの場を設けることに直近トライしてみました

もちろん、過去の組織においても似たようなことはやったことがあるのですが、多少メンバーの構成やミッションの変化もあったりして、有効性の実感値は様々ではあったので、以下に記載するようなポイントを一度整理したうえでやってみたといった感じです

幾つか抜粋して要点を書いてみたいと思います

〇通常業務から離れたテーマを議論に持ち込むことの狙い
これはメンバーそれぞれの本当は持っている個性や発言力、アイデア力等をマネジメントレイヤーとしても理解出来たらいいなというのが1つの狙いで始めたのですが、副次的にメンバー同士が相手に対する理解度を高めることができたいというフィードバックを得た点にとても効力を感じる機会がありました

〇少数グループ制の議論の場を設定
1チームを3人グループにランダムで分けて、入れ替えながら合計2時間程度の議論の時間を取りました
※ランダムと言っても、少し組み合わせは意図をもって事前に準備してたりはしました…

〇所要時間
1テーマ
∟30分を議論の時間+各グループのプレゼンの時間を合計15分で実施

〇展開テーマ
ただただやらされている研修のようにはしたくなかったので、1番気をつかっているのは本業務から遠く離れず、近すぎずといった絶妙なバランスをもったディスカッションテーマを与えることです

今回のお題は
❶どうやったらチームとして会議の時間を半分にできるか
❷自分たちが競合他社の人間だった場合、自社の取り組みに対してどういうサービスを当て込もうと思うか
❸既成概念を捨てて、チームメンバーが当事者意識を持ちながら、自分の意見を出し合うディスカッションの場を通常業務で作るとしたら、どんな場があったら嬉しいか
❹ChatGPTを活かして自分たちの業務改善を行うとしたら、どんな観点に取り入れていくと相乗効果が生み出せそうか

といった内容で実施しました

〇その他
今回はコロナの終息もあったので、対面形式でのディスカッションにしてみました。場所も、少しオシャレなとある企業のオープンスペースをお借りして実施

※ただ特段、ここにはこだわらずZoomでも目的は実現できそうかなと思います(懇親会を込みで実施するメリットだけ対面形式にはあったかなと思いますが…)

■実施によって得られた効果

上記に記載したテーマのように、本業務から大きく離れたテーマを置いたわけではないですが、割と事前情報はフラットで誰でも自分の意見を持ちやすいお題でディスカッションをしてもらった関係もあり、比較的斬新なアイデアも多数出てきました

また、以下のような観点は実施時間やその後の振り返りで実感値を得ています

・普段あまり積極的な意見を言わないメンバーの考え方や発言、プレゼンの仕方などを今一度確認できた

・担当プロジェクトが異なりあまり接触点が無いメンバー同士の親和性をチェックできたりすることもできた(管理側として組織体制を入れ替える際のヒントに)

年齢や立場の差に関わらず議論してもらえる時間を作れたことで、そういったコミュニケーションをすることで生まれるソリューションやアイデアに幅が出るなという感触も持てた(事後のフィードバックでメンバーも実感値を得たことを確認)

・メンバーが出してくれたソリューションの一部を通常業務に取り込みトライ&エラーをしていくことが決まった(メンバーから自分の意見が反映されていくことで意欲向上にもつながったとフィードバックあり)


といった感じです

マネジメント側としては、やはりコロナ禍でずっと在宅から会議の時だけメンバーが集まる傾向が多く、業務に直で関連すること以外のコミュニケーションをする場が少なかったこともあり、改めてこういった別軸のディスカッションの場を設けることの重要性は実感できたかなと思います

ただし、上記にも書いた通り、
ただ実施することが重要なのではなく…

議論テーマを”ちょっとだけ”脱線させることがポイント
ここが絶妙な匙加減

失敗するとやらされ研修になります…

今いるメンバーが最大限にディスカッションできそうなテーマをしっかり選定することと、少しテンションが上がる場所で開催することや、懇親会等の親睦の場もセットで実施しないと効力は生まれない

これはいつの時代にも共通する課題感ではあります

この匙加減については人それぞれ抱える組織によってやり方を工夫してみるべきポイントかと思います

コロナが明けて今後は、、、

リモートワークでの労力の引き算
対面でのパフォーマンスの掛け算

このバランスも、今後は管理レイヤーに求められる一つのミッションかと思います

そのミッションを滞りなく進める上で、ぜひ一度実施してみると良いかもしれませんね



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