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【公開】計300件以上中途採用面接をしてきた面接官が挙げる「この人獲りたくないな」と思わせるNG対応5選

ここあん、と申します。どうもです

今回は、面接官として300回以上中途採用面接を経験している私の考える
中途採用における通過率を上げる為の重視するポイント5選をまとめてみようと思います
今回は面接において防ぐべきNGな対応をピックアップして紹介します

そもそも私は組織の管理者となってから、
少なくとも年30回程度の中途採用面接を10年以上続けてきており、
沢山の優秀な方とそうでない方を見てこれた立場にあるかなと思っています

今回は、面接における書類選考や一次・二次面接、
そして決定者としての最終面接官として、
様々な立場で面接を受けてきた私から見た、
振り返ると「この人獲りたくないな」と思えた重大要素を選定しております

参考情報として、私自身のビジネスフィールドとなる業種は、
主にマーケティングや広告関連の事業における採用面接が中心

なので、広告代理店やメディア事業の経験者・コンサルティング会社の出身者などとの面接が7割以上を占めているかと思います
また新規事業の立ち上げに関連して、そのサービスのターゲットとしていた業界に精通した人材を獲得する為に流通・小売りや金融系等、様々な業種・業態にいた方々とお話しさせていただく機会も多く、それなりに幅広に多くの方々の面接を受けてきた印象です

もちろんこの経験値は、私自身が転職する際にもかなり役立っており、
結果として過去3回の転職が常にとても大きなステップアップに繋がってくれた実感もあります

そういう意味では、
「人を見て学ぶ」という最高の環境を長年過ごしてきた部分が強く、
こういった場でその経験値を還元できるとありがたいなと思っている次第です

以下に重要ポイントをまとめてみるので
転職活動にお悩みの方々、何かお役に立てれば幸いです


■中途採用面接における「この人獲りたくないな」と思わせるNG対応5選


NG例その❶:志望動機が採用条項に書かれている内容とかみ合っていない

採用条項と志望動機、噛み合ってます?

面接時の自己紹介の後、大体はまず志望動機を聞く機会が多いのですが、この開始5分の中で〇✕がつきやすいポイントがこの志望動機を語るタイミングです

志望動機自体が、そもそも企業が募集している人材や仕事内容にマッチしない内容で話されると、面接官側もソワソワしてしまうことがよくあります

特に中途採用の面接においては、このポイントで引っかかるのはかなり痛手です

なぜならば、
今まで社会人として働いてきた経験者であるはずなのに、
クライアントのニーズや要件に沿わないコミュニケーションをしてしまう人なのではないかと一発で思わせてしまうからです

この開始早々の躓きは、
残りの面接の時間がとても無駄なものになる可能性が高いことを
面接官はとても知っています

忙しい中、時間を空けて採用面接に設定されている面接官
こういった躓きがあった場合に、早く面接が終わらせることに注力するマインドセットに変わってしまうと、この先チャンスが無いと思った方がいいと思います

では、何ゆえにこの志望動機と採用条項がかみ合わないことが起こり得るか

おそらく、応募者側が採用条項の文面だけを読み取り参加しているから
もしくは、シンプルに読み取り能力が低いから、かと思っています

読み取り能力が低い場合は意識の問題なので論外ですが、
それ以外に応募した企業におけるその部門の役割や立ち位置、
HPやニュースなどで紹介されている当該部署の関連情報などを収集していないと、正直な話この志望動機のズレは実は起きやすいものと私は考えています

なぜならば、企業側の採用条項の書き方自体、
人事担当任せになっていたりして、
採用部署の人がイメージする業務内容が伝わりづらい文章になっているケースも多々あるのではないかと思うからです

ただ、ここについては
わざわざ下調べを多くしなくても乗り切れる人は乗り切れてしまうことも事実

社会人として、日々アンテナを張って情報を吸収していたり、
同業種の中でのその企業の立ち位置や課題感に精通していたりする人は、
下調べなく乗り切れてしまう面
もあります

また、仮に企業側の募集要項がわかりづい際に、
素直に正しい解釈をしずらかったポイントをしっかり伝えた上で、
仮置きの志望動機を伝えられれば、
この問題は実はクリアになったりもします
逆に伝え方が上手いと、好印象を持つ面接官も割と多い印象です

NG例その❷:表面の情報だけでモノを語る

上っ面な知識は危険

❶の志望動機の話にも関連する話ですが、
応募している企業の印象を聞かれた際に、
HPに書かれたことをそっくりそのまま読み上げるかのように話す人が結構います

もちろん、企業によってはオープンな情報が少ない為、
HPの情報は一つ頼りになる材料なのは理解できますが、
書いてある文字そのままに話されると棒読み感は否めません

また、志望する業界の情報を語る時も、
この人はあのページを見てきたくらいなんだろうな、とわかってしまうくらい情報を自分のものにしていない雰囲気が出る人がいますが、
これについては本当に好印象には繋がらない重要なポイントと捉えたほうがいいかと思います

百歩譲って、新卒採用の面接などであれば、
応募する企業数も桁違いだったりすることもあり、
社会人経験も少ないことも踏まえて考慮することもありますが、
基本的には浅い情報だけを引っ張って仕事する人なのだなという印象を与えるネガティブな要素だったりします

仕事の中で、上っ面な情報量で交渉してくる人に業務を任せることができないように、面接の中でモノを語る際にも、
自分ごと化した形で会話ができるかは、精度を上げていくべき項目と考えていいかと思います

理想は自分がこの企業や部門に所属したらこういった面で貢献できると思っているというのを開示情報と紐づけて話せたりすると、面接官の印象は変わってくるはず
もちろん、攻めすぎると頓珍漢な理想を語っていると思われる場合もあるので、裏付けができる情報に限って会話をすることは意識すべきですが…

この問題に解決策を1つあげるとすれば、シンプルに場当たりで面接に臨むのを構造的に止めることかと思います

もっと言うと、その状態・マインドで転職を続けることの方が危険なので、
転職を考える動機や自分の進みたい世界をしっかり理解した上で採用面接を受けるか受けないか考えたほうがいいような気すらしてしまいます

NG例その❸:質問に対する回答の一節目に15秒以上要する

長々と回答するのはNG

ロジカルに物事を話せる、話せないの前に、
大前提、1つの質問の答えを長々と話す人は、余程のことがないと通過率が下がります

相手の置かれている立ち位置や役割を考慮して話せていない人の代表例はこのNGポイントを持っています

面接官は、自分の組織で一緒に働く人を探しています
自分が質問したことを、的を得ない回答で長々と話す人ほど、
採用後にうまくイメージを持てないもの

仮に聞かれた質問の回答やエピソードを添えて
長めに話したい場合でも、Questionに対するAnswerの一節目は端的な答えがほしいです
回答の最初にはYes or Noが先に来るべきで、
その理由を話すならば一区切り切った後に話した方が確実に浸透しやすいです

まるで紙芝居のように、その質問の答えがYesなの?Noなの?がわからないままダラダラ話始める人がいますが、頭の回転や集中力を疑ってしまったり、ずっとこの人はこのような応対の仕方でも指摘されないような環境で育ったのかな、とさえ思ってしまう瞬間なので意識的に避けていった方がいいポイントかと思います

例(1)
「前職で●●のような仕事をした経験はありますか?」
「はい、ございます。昨年担当していたプロジェクトで●●の仕事を…」

例(2)
「前職において、スキル面で成長したなと思う要素とそこに至るまでのプロセスを教えてください」
「直近ですと■■についてスキルアップできたと考えています。特に意識したのは…」

といった感じです

あたり前のような話ではあるものの、
緊張も含めてここら辺を解消できないと、面接通過率は下がると思っておいた方がいいと思います

逆に、この手の応対に慣れていない人は
日々の仕事から意識的に改善していかないとおそらく面接時にボロが出ますので注意を

NG例その❹:自分の成果を定量的に話せない

自分の価値を定量的に表現できますか?

❶~❸のポイントと比較すると少し難易度は上がりますが、
前職や過去の仕事における成果を定量的に示せない人も面接通過率は下がると思っておいた方がいいです

これは事前提出の職務経歴書にも言えること

「プロジェクトがうまくいった」「頼りにしてくれる後輩が多い」などの定性的なシーンだけを話されても、面接官側からすると現実味が下がる印象を持ってしまいます

これも過去から仕事とどのように向き合ってきたかを示す一つの要素で、
話の具体性を持たすには定量情報を添えて話せるかどうかを理解していない人と評価される可能性があります

別に、前職の非オープンな情報を開示しろと言っているわけではなく、

・自分のプロジェクトリーディングによって前年比120%の増収に寄与した
・約50人くらいのマネジメントを5年経験した
・作業効率化ツールを作成し、チームの残業時間を30%カットした
・年間100社以上の飛び込み営業をしてきた

など、自分が関わってきた環境をどれだけ定量情報を加えてイメージさせるかを意識できていないと、能力や話の規模感が伝わらない為、採用の決定打になりにくい部分でもあります

これについては、面接を受けるうえでの自己アピールの整理がしっかりできているかが解決のヒントとなるかと思います

そもそも、今までの自分を売る場が中途採用面接なので、
ぜひここは下準備をして臨みたいところです


NG例その❺:退職/転職理由がネガティブ要素しか感じられない

ネガティブな話だけでは損

最後の1つは損をする可能性が高いポイントの話

前職の退職や転職を考えている理由を説明するときに、自分の置かれた立ち位置を履き間違えて、ただ愚痴を話しているかのようなケースは極力やめた方がいいかと思っています

この人は、どこにいっても自分目線で、文句ばかり言う人

そう解釈されると、
通る面接も通らない結果となります

もちろん、前職の会社自体に不満があって辞める人も多いのは当然です

隠す必要は無いので、
かなりネガティブな話で無い限り理由を話す必要はありますが、共感や悩み相談をする場ではないことを理解の上でを前提に話すことをおすすめします

この人は、他人や会社のせいにして自分の課題とは向き合わない人なんだな、などが伝え方を間違えた時に面接官の中に叩き込まれます

その退職理由に対して、
前職の中で自分なりに何を改善しようとしたのか、
それでも外に出ようとする考えはどこからきたか

問題や起きている事象に対して、自分なりに向き合ってきた経過と直近の感触を伝えることが、この手の質問項目の有意義な回答です

批判だらけで、自分の悩みや運の悪さを伝える場ではありません

仕事でも起こりうる問題や予期せぬ変化に応じてモチベーションを保ちながら、何ができる人材かを面接官は見ています

もちろん、人なので理解できる理由ならば、ネガティブな要素が多めでも構いませんが、誰だって愚痴愚痴話す人は一緒には働きたく無いものです

このポイントの解決策はシンプルに、実はこの質問の応対で人間性を見られやすいという理解をした上で面接に臨むことかと思います

おそらく高い確率でこの手の質問はくるはずなので、確実にクリアしておきたい要素と言えます


以上です

まとめると

・志望動機のズレ
・情報の上っ面さ
・受け返しのシンプルさ
・定量的な情報提示
・退職理由の伝え方

この5つのNG項目を回避できることが、
面接の通過率を最も上げる為のポイントと考えます

もちろん、もっと細かい観点でより通過率を高める為の
意識的に改善すべき事項はあります

ただせっかく与えられた自分を売り込む場で、
公開の無い面接をする上でも
上記の5大要素については確実にクリアしておくべき
かと思っています

■最後に

自分が企業に与える価値を伝えよう

転職は年齢を重ねていくごとに少なくなってくる人生の転機の1つです

自分らしさをしっかり伝えて、
「この人と一緒に働きたい」「この人なら変えてくれる」を面接官が考えてくれる確率を上げる為に

自分を俯瞰で見て、このNG例に該当しないか
チェックしてみるのはいかがでしょうか?

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