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好きを発掘できた話

私には気分の波があって、なんのやる気も起きない時もあれば
何から始めようかと気持ちが昂る時もある。


いわゆる抑うつ状態なのだが、どんなに気持ちが上がらなくても
画面に向かって文字を毎日打つようにしている。


それはなぜか?
それには色々な理由があるのだが、今までに色々試してきた結果、
書くことが長続きしているからである。


どんな経緯かを軽くお話しすると、休職を機にiPadを購入したことが始まりだ。
スマホ以外に向き合えて、仕事風の時間を過ごす。を強制的に作った。

ただパソコンを買う余裕はなかったので、iPad+キーボードで簡易パソコンの完成だ。


それにしても何をしよう。
初めは何も決めていなかった。


iPadがあるしデジタルイラストでも書いてみるか……
と意気込んでいたのだが、いまだにイラストが生み出される様子は今でも微塵もない。


そんな時、小学生の頃に小説を書いていたことを思い出した。
黒歴史とも言えるレベルの作品だったが、当時のSNS風サイトに投稿し、連載していた。
(名前は『スパイラル・ストーリー』だった。笑える。)


小学生が書いた文にも関わらず、今で言ういいねみたいなものが結構ついていて
当時は連載するのがとても楽しかった。
当時ハマっていたゲームにインスパイアされて一生懸命書いていたと思う。


そこからの私の行動は早かった。

よし、文字を書こう。
すぐさまnoteのアカウントを作成。


それから、仕事のことやふと日常の中で気になったこと、
過去の思い出など様々なことを文字にした。


めっちゃ楽しい!!
みたいな感覚はないんだけど、自然と続けられる。不思議。
もともと書いていたからか、慣れているのもあるのかもしれないが、
指が止まることもないし、ネタが切れることも特にない。


そんなわけで私は毎日書くことを続けている。


そしてようやく気づいた。書くことが好きなんだと。
どれだけ気分が乗らなくても、書き始めればすぐに数百文字は書ける。

書くこと自体が面倒になっても、すぐに起き上がりこぶしのように元に戻る。
やっぱりこれって好きだよね?


小学生以来だからいつぶりだろう、10年以上ぶりに私は好きなことを思い出せたのである。


大学時代のレポートは大嫌いだったのに、自分の気持ちを文章にするのは気持ちがいい。
高校時代の小論文の回答も大嫌いだったのに、頭で考えて文字を絞り出すのは好きだ。


勉強という学生の使命とも呼べるものに縛られていた私は、
勉強から解放されたことで〝文章を書く〟という行為が自由に扱えるようになった。


こんなに嬉しいことがあるだろうか。
私は置いてきぼりにしてしまっていた、大切なかけらを発掘することができたのだ。


それもこれも休職という仕事からの解放があったからこそではあるが、
そんな代償安いものだと思える。


これからは〝書く〟をもっともっと大切にできる気がした。

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