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作業療法と私~ハンドメイドに戻れた大切な切欠

こんばんは、ライナスの毛布よろしくニトリの着る毛布が手放せないCOCOA-MUのアカネです。
北海道はすっかり雪モード。来る冬に向けてタイヤ交換やオイル交換、車のチェックはいかがでしょうか?

今日は週一の作業療法だったので、作業療法と私、ハンドメイドとの関わりについてお話していきたいと思います。

作業療法とは何ぞや?あれもこれも作業療法だったりする。

私も未だに「作業療法とはなんぞや???」と思っていましたので、少し調べてみました。

作業療法士さん向けですが、作業療法を受ける側の私にとっても、こちらがとても分かりやすかったです。
日常の色んなことが作業療法に繋がっていたりするんですね。

私の場合は特に「こころの障害」の部分の

・楽しむ体験
・自信の回復
・人と交流する練習
・自分に合った生活を組み立てる

といった部分との関りが深いです。

それでは実際どのような形で作業療法をスタートし、現在に至るかを振り返ってみましょう。

入院中に出会った作業療法~達成感を味わう

今年の1月、私は心からくる身体症状の改善、またそれに伴う投薬の調整のため、一か月ほど入院をしていました。
治療が大分進んだ頃、主治医から「作業療法をやってみましょうか」と提案を受けました。

この時点で「作業療法って何だろう?何をするんだろう?」と首を傾げた私のところに、作業療法士のMさんがいらっしゃいました。マスク越しでも笑顔が分かる、暖かい雰囲気の方だなぁという第一印象を今でもはっきり覚えています。

「手芸やドリルといった色んなことを自由にしていただくんですが、疲れたら途中で止めてもいいですし、無理だなと思ったらお休みしてもいいです。まずは見学からいらっしゃいませんか?」

その頃、入院生活も半月を過ぎ、コロナ渦もあって病室からも自由に出られないし、暇してるぐらいなら参加してみようと、見学を経て入院中は週二回の作業療法に参加しました。

入院中に取り組んだのは、材料を見つけて久々にやってみるかぁ~となった羊毛フェルトのマスコットと、塗り絵です。羊毛フェルトはMさんが余り得意ではないとのことで、私の好き勝手にやらせてもらいました。塗り絵も自由にコツコツと好きに塗り進めていき、終わりそうかなと思った辺りで退院が決まりました。

入院中に作業療法に参加した感想は、あまり変化のない入院生活の中で楽しい時間だった、達成感が心地よかったというものでした。そして退院後の治療の計画に、通院での作業療法が加えられました。

通院での作業療法スタート~壁は思っていたより高かった

退院して諸々の手続きなどをして二か月、雪解けが始まった三月に通院での作業療法をスタートさせました。その頃はまだ一人での外出も不安で、家族に付き添ってもらいました。作業療法のお部屋に着いてMさんの顔を見た途端、緊張が解けたのか滅茶苦茶泣いたのを思い出します。

私が通っている作業療法は週3回、3時間程度行われており、基本的には予約などなしで、いつ行っても、いつ帰っても構わない、というとても自由な空間です。

なので通うのはとても楽で、緊張しながらも体調の良い時を見つけては作業療法に通いました。しかし五月頃、体調が一気に崩れました。「自信を失う」という高い壁が立ちはだかります。作業療法は二か月近くお休みすることとなってしまいました。でも「またいつか作業療法には行きたい」という気持ちは持ち続けていました。

六月後半頃、ようやく体調の大きな波を超え、作業療法にまた通い始めました。まずは週に一回から通ってみよう。再スタートです。

作業療法で得たもの~作る楽しみ・達成感・交流

九月頃からは余程体調の悪い時以外は、きっちり週に一回、同じ時間に作業療法に通っています。

Mさんが毎回笑顔で迎えてくれる他、経済圏が近い方(年齢はバラバラ)ともとても仲良くなりました。というか、最初から私を快く迎え入れていただいたなぁと思います。今ではすっかり作業療法に通う楽しみの一つです。

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最初に作ったのはこのビーズ絵キットです。無心でビーズをはめ込んでいくわけですが、夢中になり過ぎて指が痛くなったのを思い出します…。お休みを挟んで二か月くらいで完成しました。

九月頃、周囲の皆さんがやっている押絵が凄く気になって、自分でもチャレンジすることになりました。先輩方から「初心者さんはこういうのがいいよ~」と薦めてもらい、時期もちょうど良かったので作ったのはこちら。

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押絵キットのお月見飾りです。お月見にちゃんと間に合ってよかったです。
これで押絵の感覚に慣れてきたので、次は少し大きいものにチャレンジしました。

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押絵キットのリースです。季節問わず飾れる可愛いリースで、母が玄関にその子さん(市松人形)と一緒に飾ってくれました。他のものも全て家のどこかに飾ってもらっています。

この頃には作る楽しみ・達成感・交流、この三本柱が良くて作業療法に通ってるんだなぁと自分でも気づきました。そしてそれは次のステップに繋がることとなるのです。

やっぱり私は羊毛フェルトが好きだ~作業療法が思い出させてくれたハンドメイドの楽しさと制作の感覚

上のリースを作り終わった辺りで、私の中で一つの思いが生まれました。

「また自分のオリジナル作品を作りたい」

キットで作る作品も楽しんでいるけれど、元々やっていた羊毛フェルトでオリジナルの作品を作ってみてもらうのは楽しかった。またやってみたい。
そう、作業療法の中で培った作業感覚が、羊毛フェルト制作に抱いていた抵抗感のようなものをいつの間にか取り去ってくれていたのです。

そして以前紹介しましたトラ巫女さんより、私は再び羊毛フェルト制作に戻ることが出来ました。恐らく作業療法に通ってなければ、家でだらだらしたり、ゲームしかしていなかったり、家事にすら手を付けていなかったのではないかと思います。

改めて作業療法と作業療法士のMさん、薦めてくれた主治医のK先生には感謝の気持ちでいっぱいです。今後も作業療法は引き続き続けて通いつつ、羊毛フェルト制作も楽しんでいければと思います。

最後に今日作り終わった押絵のトラさんを…

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パーツ数が少ないので今日一日で終わってしまいました…w
母がとある飾り物のパーツにするとのこと、完成を楽しみに待ちたいと思います。

#作業療法 #作業療法士 #リハビリ #ハンドメイド #押絵 #ビーズ絵 #毎日更新

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