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「治す」ではなく「慣れる」ということ~成功体験の繰り返しの重要さ

こんにちは、クリスマスプレゼントはグラブルのガチャピンさんからの100連から出てきたクリスマスセルエル様だったCOCOA-MUのアカネです。
いや~朝からイケメンが艇に増えることは良きことです…お美しや…!

今回は、昨日の外出が私の心の病にとってはとてもよい成功体験になったこと、また病気を「治す」のではなく「慣れる」ということに注力した今年についてお話をしていきたいと思います。

不安による様々な体調不良~暴れ出すほどの心因性頻尿に悩まされる

私の心の病はずっと不安に起因するものだ、というのは、4年ほど前の過換気発作での入院から分かっていました。
ですが、その当時の担当医師も、転院した先の医師もはっきりとした病名を告げることはありませんでした。
鉄欠乏性貧血からきているものもあるだろうし、年齢的にも若年性の更年期障害が出てもおかしくない。
私の心の病を取り巻く要因は様々あり、ポンと一つの病名を出すことは難しかったのかもしれません。

そして昨年中は発作のような心因性頻尿に何度も何度も悩まされました。
トイレに行って、戻ってきて椅子に座ったらまたトイレに行きたい、そんな苦しい状態が数日続いてようやく落ち着く、といった発作的なものが、月に一度起こる、という感じです。
体験していない人には分からない感覚かと思いますが、じっと我慢しているしかありませんし、何も出来ません。我慢するのも辛くて足をジタバタさせながら暴れたこともありますし、眠ることさえ難しい日も何日もありました。

ちょうど昨年の今頃、休みの日にまた発作が起こり、藁をも掴む思いで救急に行きました。そこで出会ったのが今の主治医です。
救急の担当でもない日だったでしょうに、わざわざ病院に来ていただいて、色々お話を聞いていただきました。

そこで出た一つの結論が「アカシジア」(じっとしていられない症状です)が出てるのではないかということ(当時飲んでいた薬の副作用のため)、そして恐らく頻尿の原因の大きいところは、心因性ではないかということ。
当時の私は心因性頻尿での不安を中心に、軽い摂食障害や不眠、言いようのない不安感にずっと囚われ続けていたのです。

その時点では主治医でもないのでお薬など適切な処置が出来るわけでもなく、少し強めの抗不安剤の処方で終わりました。
その後、年始になっても症状は治まらず、それまで通っていた市外のクリニックから紹介状を出してもらい、現在の病院へと転院、そして主に薬の調整を目的とした一か月の入院生活に入ります。

そこで初めて「不安神経症(全般性不安障害)」と「心因性頻尿」という病名が私に付くこととなりました。

「治す」のではなく「慣れる」ということ~慣れるために行った様々な努力

一か月間の入院生活の中でも、頻尿はずっと付きまとったままでした。
これは退院後までも続きます。ですが、調整していただいたお薬のお陰で夜は少しずつ眠る時間が増え、日中でも尿意を我慢しない少し楽な時間が増えていきました。
ある程度入院生活に慣れた頃に退院ということになりましたが、逆に退院してどうなるか、というのがまた不安材料になりました。その不安が退院までの数日間、色々な症状として起こったことを覚えています。

不安とそれにまつわる症状について、先生が仰ったことがあります。

あなたの今の症状は「治す」のではなく、「慣れる」ことの方が大切だ

今ならこれが自分にとって楽に過ごせるコツなのだと思えるのですが、当時苦しくて苦しくてたまらなかった私にとっては、少しショックな言葉でした。

「今の症状はいつ好転するのだろうか、そもそも好転することはあるのだろうか、治らないということは私はこの先どう生きていけばよいのだろうか」

こんな風に考えていました。

そして一か月の入院生活を終え退院。自宅に戻りましたが、最初こそ「暴れるような頻尿が起きないだろうか」「夜は同じように眠れるのだろうか」と心配ばかりしていましたが、家族の支えもあり、徐々に自宅での生活に慣れていきました。
この時点で「慣れる」という感覚の大切さを少しずつ実感出来てきたと思います。

姿勢が悪く別な症状が起きる~ゲーミングチェアの導入

しかし、退院から二か月ほどは我慢する時間こそ減ってきたとはいえ、何もやる気も起きず、スマホで動画を見ながら机に突っ伏すという非常に悪い姿勢で、でもその姿勢で軽くうとうと寝たりする時間が身体にとって楽で、ご飯を食べる時間以外はほぼ机にうつ伏せでした。

ここで一つ身体に異変が起きました、姿勢の悪さが主な原因で、メニエール病になりかけました。耳に水が詰まったような感覚がずっと抜けなかったのです。これは耳鼻科に相談に行き、二週間の投薬治療で事なきを得ました。
ですが、また姿勢が悪いと同じ事が起こりかねないということで、どうしたらうつ伏せではない落ち着いた姿勢になれるかと考えました。

結果、導入したのはゲーミングチェアでした。
リクライニングの加減がとても良く、前かがみにならなくても楽に昼寝が出来たりと、良いことが多かったです。
肘置きにはアーム付きの携帯ホルダーを付けて、楽な姿勢でスマホを見れるようにもして、ゆっくりとした時間を増やせるようになりました。
この改善もまた「症状に慣れる」に一役買ってくれています。

再びぶり返した発作~薬の力を借りて調整が出来た

確か5月頃と記憶していますが、家族とのいざこざによる不安などが起因して、また強い頻尿発作が起きました。ちょうど通院日の少し前の出来事だったので、主治医に症状を話しました。ここで少し薬の調整が入りました。

ここで調整した薬の組み合わせが現在も続いているのですが、

・発作的な症状がある程度軽くなる(頓服)
・上手く眠気がきたら寝てやり過ごす
・夜中に起きるようなこと、また眠れないことはなくなった

以上3点が薬を調節してよかったことです。
薬が多いことは正直好ましいことではないですが、薬と上手に付き合って何かしらの活動が出来るなら、私はそちらの方がずっと良いと思います。
薬も初期と現在では副作用などが変わり、活動しやすくなったということは、これもまた「慣れ」なのだと思います。

作業療法に通うこと~成功体験の繰り返しで「慣れ」を作り出す

作業療法についてはこちらの記事で詳細をお話しております。

作業療法も最初から上手くいっていたわけではなく、1回目は母の付き添い、2回目は片道だけ付き添ってもらって、帰りは一人で帰るといった感じで、まずは通うことに「慣れる」ということに重きを置きました。

途中で上記の発作が起きて、作業療法に通うのに少し間が空いたりもしましたが、9月に週に一回、毎回通えたことが大きな「慣れ」に繋がりました。

作業療法で得た「慣れ」は

・一人でバスに乗って通える「慣れ」
・尿意を気にせず作業に没頭出来る「慣れ」
・人とのコミュニケーションを取ることの「慣れ」

こんなところでしょうか。
主に「自分一人で何かをする」ということに対しての「慣れ」が多く得られたと思います。
成功体験の繰り返しをし、またそれを誉めてもらうことはとても重要だと今でも思い、そして昨日、一つの行動を起こしました。

一年ぶりに札幌に出かける~「慣れ」のお陰でアクシデントにも負けなかった

こちらにも作品紹介等をしています通り、11月からハンドメイド活動を再開し、オリジナル作品の制作をしたり、通販を再開したりしました。
それでも特に大きく体調を崩すことはなく、外出の時だけ少し強めの緊張感が出るものの、かといってパニック発作をおこしたりするわけでもない、私としては年内で一番穏やかな日々を続けていました。

そんな中、母のあみぐるみの材料が、どうしても江別市内や通販では上手く調達できなくなりました。
私自身も足りないパーツなどがあり「札幌に出かけたい」という思いが強くなりました。
そして一昨日、思い切って母に相談しました。

「札幌に行きたい」

と。
一応当日の天候や体調次第、と前置きをして、昨日を迎え、体調・天候ともに条件が悪くないと踏み、思い切って札幌に出かけることになりました!

江別~札幌間は、近所から直通バスが通っており、それを利用して出かけることにしました。先に大通地区に用事があったからです。
通常であれば9時30分頃に発車し、10時を過ぎた頃に到着するバスに少しの緊張感がありつつ乗りました。
バスに乗ってからはウォークマンで曲を聴きながらスマホをポチポチ。
車中で良く見る風景ですが、私もそんな風にして時間を過ごしていました。
しかし途中で母に肩を叩かれ、異変に気付きました。

「バス、渋滞に巻き込まれてるよ」

改めて時計を見ると、既に札幌に到着してもおかしくない時刻になっていました。

「この先どうなるだろう、一体いつ札幌に付くのだろう、強い尿意に襲われることはないだろうか」

そんな不安感が頭をよぎりました。でも、「こう」とも思いました

「まだ尿意は強くない。通院や外出先で2時間くらいトイレに行かなくても平気なことがほとんどだ。バスはいつかはちゃんと札幌に着いてくれる」

これまでの日常生活や成功体験の積み重ねが、明らかに私の意識を変えていました。

渋滞の原因は交通事故だった模様で、結局札幌には予定より1時間遅く到着しました。
到着してすぐトイレには向かいましたが、かといってそれ以上のことも以下の事も起こりませんでした。
2時間(本来なら1時間弱)のバスに乗り続けられた、というこれも一つの成功体験及び「慣れ」となりました。

1年ぶりに訪れる札幌でのお買い物はとても楽しかったです。
クリスマスイブ+給料日で凄い人出でしたが、それもまた「2021年の年末の景色なんだなぁ」と思いながら、札幌には昼食も含め5時間ほど滞在し、帰宅しました。
帰りのJRに乗る前まで強い尿意もなく、穏やかな時間が過ごせました。

間違いなくこれまでの「慣れ」の積み重ねが、私を札幌まで連れて行ってくれたと実感が湧きました。
また札幌で食事をしたり、買い物をしたりすることも成功体験、新たな「慣れ」としてプラスになったことも良かったと思います。

「慣れ」の積み重ねが心身を前向きにしてくれる~来年もまた一歩ずつ

今回は私の持つ心の病や症状、一年を通し「慣れ」を繰り返してきた末の一つの結果などについてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?

もちろん病気には人によって色々なものがあり、薬で治せるものもあれば、薬だけでは治らないものもあります。
心の病もとても治療の難しいものと私自身実感しています。
ですが、今年一年通して「治す」より「慣れる」に重点を置くことで、私は去年より少しずつアクティブに過ごすようになりました。

本当は札幌に行くことは来年の目標だったので、少し拍子抜けしている部分もありますが、「来年札幌行ったら何しよう」という新たな楽しみが出来たので、それはそれで良いと思っています。

来年も私の症状は完全に「治る」ということは恐らくないでしょう。
ですが、「慣れる」を繰り返し、小さな一歩ずつでも積み重ねて、病と共に過ごしていきたいと思います。

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