むかしの君へ、1通目。
むかしの君へ。
むかしの君、いろんな瞬間の君がいたけれど
今の私が思い返すと楽しい事よりも、つらかった時の方が多く思い起こされます。
むかしの君へ言いたいことは、
「すごく我慢していたね」
「すごく周りの気持を優先していたね」
「すごく寂しかったよね」
ということかな。
今思うと本当によく頑張ったねと言ってあげたいなと
心から最近思うことが多くなりました。
いつの間にか感情を出すことも忘れてしまっていたね。
自分の気持よりも、
「こうした方が大人が喜ぶから」
「人から評価されるから」
と、動くことが多かったよね。
それはそれで強みだとも思うけれど、
本当に自分が望んでいたことを後回しにしたり、蓋をすることが増えていっていたよね。
そういう苦しみを誰かに言うことさえも蓋をしていたよね。
もし、むかしの君の元へ今の私が会いに行けるのならば
今すぐ駆けつけてあげたいよ。
そして駆け寄って抱きしめて
そしたら向かい合って両手で君の肩に手を置き君の瞳をまっすぐに見つめて言いたい。
「そんなに自分を抑え込まなくていいんだよ、君は本当はどうしたいの?」
と、言いたい。
むかしの君へ。
もしも今の私が、君のもとへ会いに行ったら
思う存分泣いてください。
思う存分「苦しいんだ」「つらいんだ」と言ってください。
君の元へ会いに行った今の私は、
君の心の苦しさを分かっているから何も驚かないし、拒否もしない。
全てを受け入れるし、君の涙が枯れるまで
君の涙が枯れた後も寂しい気持ちが癒えるまで隣にずっといるから。
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