「死別」順番通りに逝ける幸せ
年明け早々に起こった能登半島地震や日航機炎上事故
絶え間なく起こる事件や自死のニュース
ご遺族のその後に長く影響を及ぼす事柄なので
職業柄、どうしてもご遺族が気になります。
ご来店されるご遺族の方々には大まかな傾向があります。
これはお会いする瞬間で感じます。
皆さん、悲しみの中にいらっしゃいますが、
支えられるものを持つ人と持たない人ということだと感じています。
支えられるものは人や物、宗教、思い出、約束等で、
家族のある人、ない人に限りません。
普通に順番通り亡くなった人とそうでない人のご遺族には
歴然とした差があります。
遺族の方の悲しみには大小が無いと言いますが
そうでなかった人達への影響は本当に長く続きます。
例えば、親より先に子供が亡くなってしまった場合、
子供が幼ければ、遺族は後悔や無念の気持ちを強く持ち、
労わりや励ましにストレスを感じ、
未来に希望を持つことに臆病になってしまったり、
働き盛りの子を亡くしたのであれば、
遺された嫁や孫のいくすえに心配や援助をするが、
やっぱり疎遠になってしまったりと、
人それぞれの環境の中で努力するのですが
いいドラマばかりではありません。
死は家族や親族等、関わりをもった全てに少なからず影響を与えます。
どうか、自身や家族のバランスを立て直して
ゆっくりとゆっくりと立ち直って欲しいと思います。
逝く時は
子供を持つ身の人は子供が自立できてから、
できれば孫の顔を見てからがいい。
長寿は好ましいが、
あえて言うなら年老いた子より長生きはせずに。
別段、大成しなくっても、名を馳せなっくっても
「普通に順番通りに逝けた」なら、
人生、たいしたものだと思うのです。
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