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読書記録 4

「火花」を読んでいないくせに、こちらを読みました。

『東京百景』
又吉直樹

上京してから過ごした東京での街ごとの思い出が切り取られている作品。
日記とは違う、ふとした瞬間のキリトリがどこか寂しげで一つ一つの街に引き込まれていくような感覚になりました。
すごく、繊細な人なんだな、この人は。と言葉の紡ぎ方や選ぶ言葉から感じられます。
特に一緒に暮らしていた女性とのやりとりは胸がきゅっとなった。
そしてやっぱり、ふだんたくさん本を読んでいる人の言葉ってすっと心に入ってくる。
あたまがいいわるい、という問題ではなく本を読み、活字に触れ、言葉を大切にしている人の文書はすごく読みやすい。
私は読書家の両親のもと育ったからか、本を読んでいる人がすき。シンパシーを感じるとでも言いましょうか、なんか、感覚が似ているなと感じる人は男女問わず本を読む人が多い気がします。
あーこの人、本読むんだろなーって仕事のメールとかでも伝わってくる笑
反対に言葉選びや文章が支離滅裂な人って心底苦手笑
潜在的な好き嫌いってここで分かれてるかも、わたしの中で。

さて今回は短編集でしたが、又吉さんのつむぐ言葉をもっと読んでみたくなったので別の作品にもチャレンジしようと思います。
オススメがあれば教えてほしいです。
やっぱり「火花」なのかなぁ。

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