一番読んだ絵本「おつきさまこんばんは」と猫 ほか
うちの一番下の子が4月から小学生になるので、今まで家にあった絵本を処分することになりました。
絵本というのは、他の本と違って、また特別な思い入れがあったりして、えっ手放すの? と思ってしまうのですが、妻もこどもたちも、もう要らないというので、しぶしぶメルカリで売りに出すことにしました。
全部で21冊の絵本を売りに出したんだけれど、これが、びっくりするほど、あっという間に売れていきました。
一番早かったものだと、出品した瞬間に売れました。
本当に、出した瞬間に落札。
絵本ってすごいね。人気。
他の本が売れるよりも、今まで読んだ絵本が誰かに引き継いでもらえるのは、とても嬉しい。
21冊中、13冊が売れました。
絵本を読むことも、孫ができるまではなさそうな気がするので、ここで手放した絵本の思い出を少し残してみたいと思います。
おつきさまこんばんは
この絵本は、一番上の子が赤ちゃんの時から読んだので、多分、最もよく読んだ絵本だと思います。
絵本って人によって読み方が違うと思うんだけれど、この絵本については、パパが読むこの本が好きだったといまだに言ってもらえます。
「よるになったよ ほら おそらが くらい くらい」
「おや やねのうえが あかるくなった」
「おつきさまだ」
この3行で3ページくらい絵本が進むのですが、おつきさまが登場するまでをめっちゃ溜めを作って読んでいました。
空が暗い様子を、低い音で、くらぁい、くらぁい という感じで暗さを表現していました。
一番のポイントは、2行目の「おや」です。
ここは、おやぁ~? という感じで溜めながら興味をそそる様に読みます。
おやぁ? で期待させて、おつきさまだ~! とにっこりと喜びながら、こどもの反応を見るわけです。
うちの子たちは3人とも赤ちゃんの時から、この瞬間は喜んでくれました。
暗いお空から、お月様が登場するシーンをとっても楽しみにしていたのです。
この絵本の文字には一切触れられないのですが、この絵本には最初のページから猫が描かれています。
屋根の上に猫が飛び乗って登場し、お月様の様子に合わせて、猫の様子も変わるのです。
なので、僕が読む、おつきさまこんばんはでは、猫の物真似も入ります。
おつきさまだ~ の後には、「にゃぁ~お♡」みたいな感じで猫が可愛く登場するのです。
おつきさまが雲に隠れるシーン。
だめだめ くもさんこないで おつきさまが ないちゃう
雲がお月様を隠すシーンでは、猫は怒っているのです。
なので、ここは、次のように読みます。
「あーダメダメ! 雲さんこないでこないで! おつきさまが泣いちゃう!?」
「ニャ”ーーーーーー!!!!」
文字で伝わっているんだろうか?
絵本の読み方を文字で伝えるのはとっても難しい。
一番最後のページでは、
「あーよかった おつきさまがわらってる まんまるおつきさま こんばんは こんばんは」で終わります。
猫は2匹仲良く寄り添っていて、家の外にはお母さんと子どもと思われる影が描かれています。
この最後の絵がママと自分だと認識するようで、絵を指さしながら、ママ、ぼく と教えてくれたのでした。
裏表紙でおつきさまが、べーと舌を出しているところも好きみたいで、表紙は目をつぶっているので、表と裏をひっくりかえすと、いないいないばぁ、みたいになるのです。
工夫すればいろんな読み方ができて、赤ちゃんから幼児まで喜ぶ絵本だったなと思います。
林 明子さんの絵本は、他にもいろいろありますが、林さんの絵がうちの子どもたちは大好きでした。
がたん ごとん がたん ごとん
この本も赤ちゃん時代によく読んだなぁ。
がたんごとんとやってくる列車に、のせてください と果物や食器などのキャラクターがやってくるお話です。
「がたん ごとん がたん ごとん」
「のーせーてーくーだーさーい!」「いいよぉ!」
とずっと繰り返しながら読んでた。
がたんごとんにあわせて、絵本を揺らしながら。
リズム絵本だけれど、こういう単純な本が、赤ちゃんは好きだよね。
くっついた
この絵本も赤ちゃん用というか、あかちゃんとスキンシップを取るための絵本。
猿と猿がくっついたり、ゾウとゾウがくっついたりしながら、さいごはママと僕がくっついて、パパもくっつくという流れなんだけれど、絵本と一緒にくっついてあげると赤ちゃんは喜んでた。
この3冊は、赤ちゃん時代によく読んだ3冊です。
何回も読んだのでボロボロだったのですが、3冊セットで600円で引き取ってもらえました。
いろんなエピソードと一緒に思い出に残るのが絵本なので、また誰かの思い出が刻まれていくかと思うと嬉しい限りです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?