根元恒星に雑に扱われたい人生だった
水曜ドラマ『獣になれない私たち』、通称『けもなれ』の、松田龍平演じる根元恒星に、ご執心の私である。
けもなれの舞台は5tapというクラフトビールバー。バーが舞台だけあって、ドラマに出てくる人物は、だいたいみんなお酒が好き。なので、ビールが飲めない私は蚊帳の外感が強く、ちょっと寂しい。
妄想してみよう。
ビールが飲めない私が5tapに行ったら。
ビールが飲めない私でも、恒星といい感じの会話がしたいんだ、ただそれだけなんだ。
晶の代わりに、そうだな、アキラという名の客として、ちょっとお店にお邪魔してみよう。
*
アキラ(つまり私)「えっ今日ジンジャエールないんですか」
タクラマカン「ごめんね発注ミスで。たまには何か飲んでみる?」
アキラ(つまり私)「ビールかぁ。ビール飲めないんだよなぁ」
恒星「ここビールバー。飲めないなら来んな」
アキラ(つまり私)「言い方」
タクラマカン「飲みやすいフルーティーなの出そっか、ちょうどアップルホップの樽仕込んだところだったんだ」
裏に回るタクラマカン
恒星「なんで飲めないのに来んの」
アキラ(つまり私)「んー。家に帰ってひとりでいてもね」
恒星「俺に会いに来てるとか」
アキラ(つまり私)「すごい自信」
お通しで出されたオリーブをつまみながら
アキラ(つまり私)「斎藤さんの作るおつまみが好きで。仕事終わった後、ちょっとつまんで帰るのが好きなんです。ソフトドリンクで」
恒星「(半笑いで)ソフトドリンク」
アキラ(つまり私)「あ、ソフトドリンク馬鹿にしましたね。ソフトドリンク、コスパ最高ですよ」
恒星「最高じゃないだろ。酔えない」
アキラ(つまり私)「飲む人間次第ですよね。私、ジンジャエールでガンガンにテンション上げられますから」
恒星「…」
タクラマカン「おまたせ~」
アキラ(つまり私)「ん!これ飲める!美味しい~!」
とびきりの笑顔で可愛いリアクション(ガッキーみたいな←重要)
アキラ(つまり私)「オアシス♪」
それを横目で見た恒星
恒星「さっきからキモイ」
アキラ(つまり私)「飲むだけ飲んで、最中に寝ちゃうくらい弱い男よりは良いと思いますけど」
恒星「おまえは飲んだら至る前に寝るから飲むな」
アキラ(つまり私)「至る、つもりなんですか」
間
恒星「まさか」
アキラ(つまり私)「ふふ、今、間があった」
恒星「ありえない」
アキラ(つまり私)「これ美味しいからもう一杯もらおうかな」
タクラマカン「おっ、いいね。おかわりね」
アキラ(つまり私)「たまにはお酒もいいな。逃避だ!今日は何も考えない」
恒星「ここで潰れても誰も介抱しないからやめとけ」
アキラ(つまり私)「潰れたら恒星さんとこに泊めてもらおうかな」
間
アキラ(つまり私)「ふふっ、間が」
恒星「次の二杯目で潰れなかったら」
アキラ(つまり私)「潰れなかったら?」
恒星「うちでもう一杯飲めば。潰れたら泊めてやる」
アキラ(つまり私)「潰れなかったら?」
恒星「もう一杯」
アキラ(つまり私)「誘ってます?」
恒星「誘ってはいない。でもソフトドリンクで酔っぱらいみたいになるキモイ奴よりは、飲めない酒で潰れる奴の方がマシ」
アキラ(つまり私)「…」
恒星「酒の力が必要なときもあんじゃないの」
アキラ(つまり私)「…ある」
タクラマカン「はい、同じのおかわりね」
*
ふー、危ない危ない。
このままでは恒星と私、いやアキラが「至って」しまうところだった。
延々と続けられるな、恒星との会話。
どうだ、ザルの晶でなくとも恒星に虐げられながら楽しく飲めることを証明したぞ。
(つまり私)の注釈がクドくてごめんなさいね。
毎回確認したかったの、恒星つまり松田龍平とビールバーで良い雰囲気でお喋りしてるの私!っていう妄想を、毎回の(つまり私)で刷り込みたかったの。
このあとは恒星の部屋で、つーよいダークラムを二人で飲むべしだぞ。
ヒー、妄想が暴走しますね、世の女性たち!!
というわけで来週のけもなれも楽しみです。
別に恒星との妄想ばかりしているわけではありません。
晶の苦しい気持ちにゼエゼエしたりもしてますからね。
別に恒星の色気にやられてハアハアしてるだけじゃありませんからね!
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子供の就寝後にリビングで書くことの多い私ですが、本当はカフェなんかに籠って美味しいコーヒーを飲みながら執筆したいのです。いただいたサポートは、そんなときのカフェ代にさせていただきます。粛々と書く…!