美しい言葉
施設の利用者さんと接する中で、ある一定以上(ほとんど90歳代)で
何人かの言葉を聞いてきれいだなと感じることがある。
「~してくださる?」「私(わたくし)ね、~」「~でいらっしゃる」等々。
それが気取った言い方ではなく、音の響きの柔らかさ、優しさが耳に心地よい。
波動といったらいいだろうか、美しくない言葉は音が雑だったり攻撃的だったり
がさついているなと改めて思ったりする。私は介護を通して公私ともに自分の発する言葉の音を意識するようになった。
私たちの年代ではもう失われている言葉の波動。
言葉だけではなくちょっとした仕草なども柔らかさ優しさ
美しさがあって、いいものは残ればいいのにそうはならない。
この方々が今の時代からいなくなれば消えていってしまうのが
なんだか悲しい。惜しみながらも今、自分がそういう美しさに
触れられたことをありがたく大切なことだと思っている。
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