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【マネージャーのあれこれ】生きるをアップデートする。

いかがお過ごしでしょうか?
co-ba hiroshimaコミュニティマネージャーの
みやこです。

年明けの3か月は、
『いぬる(1月)、にげる(2月)、さる(3月)』
(←めっちゃ広島弁笑)なんて、
よく言われていますが、
あっという間に2月も後半ですね。
徐々に鼻もムズムズしてきて、
体は敏感に春を感じているようです。

さて、毎月一回ゆる~くお届けしている、
マネージャーのあれこれ
普段は主にコミュマネの仕事の出来事や
感じたことをつらつらと綴っていますが、
ちょっと今回は番外編ということで、
プライベートでの出来事から感じたことを
綴ろうと思います。
私のプライベートも気になるなぁ…という方、
どうぞ、お付き合いください。
(いや、気にならない人も読んでもらえると嬉しいです笑)


『人の一生は重荷を負いて、
遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。』

これは、私の祖父が死期を悟った時に
残した言葉のひとつです。

私の祖父は昭和4年生まれで、
昭和、平成、令和と3つの時代を生きてきました。
戦後の動乱の頃に、しれっと名前を変えちゃう、
破天荒なところはありますが、
恰幅が良く、若い頃はそれなりに、
カッコよかったとか…笑

母や叔母にとっては、
『ザ・昭和のお父さん』という感じの
厳格な父親だったようですが、
孫である私にとっては、
「おう!来たんか!」と、
いつも大きな声で出迎えてくれて、
はっきり物をいう豪快な一面もありながら、
祖母に長髪の白髪をヘアセットをしてもらったり、
古切手を使って
モザイクアート(ちぎり絵)を作ったり、
繊細な一面も持っていて、
面白いじいさんだなぁ〜なんて思ってました。

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入院したホスピスで個展を開催してもらいました。


そして、いつも口癖のように、

『ワシは、100歳まで生きるんじゃ!』

とよく口に出して言っていたものの、
歳を取るにつれて、病気をよくするようになり、
やはり、病魔には勝つことができず、つい先日、
齢92で人生の幕を閉じました。

病魔に侵されて、
だんだんと弱っていく様子を聞いていたので、
なんとなく、祖父と別れる時期は
近づいてきているんだろうなぁと
心づもりをしていたものの、
小さなときに覚えていた威勢のいい祖父の印象は
変わらないこともあってか、現実になると、
ちょっと(実はけっこう)しんどかったりしました。

『ピンピンコロリ』ではなく、
『ピンシャンコロリ』

話は少し変わって、
先日、大崎下島で訪問看護事業をされている
Nurse and Craftの深澤さん
お話しを伺ってきました。
(どんな内容のお話かはまた後日)
深澤さんは創業をされるにあたり、
介護の問題を解決したいと考えておられました。
そして、介護そもそもを
なくしてしまえばいいのではという考えに至り、
その「介護のいらない世界」とは、
『死ぬ瞬間まで健康な“ピンシャン, コロリ”
というもの。

優先課題は訪問看護ステーションの設置だったのですが、介護のいらない世界とは死ぬ瞬間まで健康な“ピンシャン, コロリ”でなければならず、そうなると、どのようにすれば個人の健康状態を延ばせるか、住民一人ひとりが健康でいられるために地域をどうしていくのかを考えなければなりません。
(まめなでは体も頭も元気にという意味で、“ピンピン, コロリ”ではなく、“ピンシャン, コロリ”と言います)
深澤さんnote 『創業ストーリー #6」より

祖父は最後の数か月こそ、
床に伏している時間が長くなったものの、
数年間寝たきり状態になったり、
認知症になるという状況ではなく、
社交ダンスを楽しんだり、
趣味の切手のちぎり絵を創作する毎日を過ごして
悔いなく最後を迎えられたようです。
(最後の入院になる前、それぞれに孫やひ孫たちが
見舞いに来てくれたのもあってか、
『孫やひ孫の姿を見ることができて、
 ワシは全く悔いがない。』
と言って、在宅看護から、
ホスピスへの入院を決めました。)
祖父の最期の迎え方は、
深澤さんの言われている『ピンシャン,コロリ』
体現したような形だったのではないかと思います。

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Nurse and craft さんの工房

祖父本人がどう感じているかは、
知りたくても知れませんが、
これまで先に旅立った
父方の祖父母や母方の祖母の最後の様子を思うと、
介護する家族の様子も含めて、
幸せな最後の迎え方だったのではないかなと
感じています。

生きていくうえでの価値観

ここ数年は、新型コロナウィルスが流行したり、
これまでに経験したことのない災害が頻発したりと、
『人生100年時代』と言われている一方で、
明日も健康に生きられるかなんて、
保証のない世の中になってきているように感じます。

こんな風に、日々、
世の中の状況は刻々と変化しているものの、
自身の生きていくうえで大切にする価値観は
アップデートされているのかと、
祖父との別れや、深澤さんの出会いで
ここ最近は立ち止まって考えることが
増えてきています。

『価値観は普遍的で変わらないものもある。
状況が変われば、価値観も変化するものもある。
価値観は色々ありながらも、
その価値観を自分の頭で、
考え、選び、行動できているのだろうか…?』
と自問自答をしています。

正直なところ、

「自分が100歳近くまで生きる保証はないがゆえに、
祖父のように潔く、悔いはないと言い切って、
人生を終えたい、やりたいことは
色々チャレンジしていきたい。」

と思うものの、
日々の生活に追われていると、
そこまで考えたり、
行動する余裕がないというのも
現実としてあります。

ただ、今回のできごとは、
私にとって、すごく刺激的で、
いい機会を与えてもらえたと感じているので、
アクションをひとつは起こしていこうと、
思い改めています。
(去年はインプットする時間があまりなかったから、
今年はしっかりインプットする時間を意識的にとりたい🤔)

と、こんな感じで、
今回はプライベートの出来事から、
感じたことを綴ってみました。
最後まで、お付き合いいただき、
ありがとうございました😊

おまけですが、
粋な手紙を祖父が残してくれたので、
ちょっとご紹介。

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文字も震えることなく、
しっかりと書いているのが、すごい。

お酒が大好きだった祖父。またいつか、一緒に飲めるといいな。


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