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プロ野球のユニホーム、つかう責任を果たせるように

コブ山田です。
ようこそいらっしゃいました。

今回は、プロ野球のユニホームをアパレルアイテムとして考えたことについて、記します。

私ですが、自宅に大野奨太選手(中日)のユニホームが03着あります。
それも全部オンラインショップで買ったもので、イベント配布品にオプションでネームを入れたものは除いて03着です。
さらに全部、いわゆるレプリカユニホームです。背ネーム・番号はワッペン貼り付け(縫い付けも?)であり、プリントしてあるもの(サポーターズユニホーム)はありません。

あとは立浪和義選手のユニホーム。背番号3です。やはり現在も背番号3は高橋周平より立浪和義だと思ってしまいます。

ユニホーム、これだけではありません。同郷の伊藤裕季也(横浜DeNAベイスターズ)のレプリカユニホームもあります。
中日の昇竜ユニホーム(イベント配布)は何着もあります。そのうちのひとつが岡林勇希。背ネームシート圧着サービスを利用しました。

モデルや芸能活動をしている方がサンダルや水着を大量に持っている…のとは同列にはなりませんが、私の自宅にも結構な量のプロ野球のユニホームがあります。
しかし、いつかクローゼットの容量に限界が来ます。いつかは何かを捨てないといけない。

Tシャツなどなら部屋着に転用することも可能ですが、プロ野球のユニホームは着るシチュエーションが限定されます。あまり傷んでいなくても、ゴミとして捨ててしまうことしか考えない…。

個人的な考えで、プロ野球のユニホーム回収の制度を球団公式が運営することはできないものかと思っていまして、そうして調べたら東北楽天が2019年から始めていました。そりゃそう考える人は他にもいますよね(笑)

私が考えていたことをつづっていきます。

イベント配布のユニホームのうち何%が長くクローゼットに残るか

2022年現在、NPBのほぼ全球団が通常観戦チケット料金の範疇にて来場者プレゼントとしてユニホームを配布しています。対戦相手のチームはそんなものもらってもうれしくないということからビジターのチケットを持っている人は対象外としてコストダウンを行っている例もありますが、ホームの来場者向けの恒例プレゼントとなります。
前述の中日の昇竜ユニホームのことです。巨人は橙魂、阪神はウル虎の夏といった名称です。
他に女性来場者限定デザインのユニホームが配布されることもあります。

やはりプロ野球のユニホームというものは非日常感があるからかライト層にも受けがよく、対象試合のチケットの売れ行きは良化する傾向にあります。
しかし、ガチのプロ野球好きなら何枚ももらってコレクションにするにしても、ライト層の方が丁寧に自宅のクローゼットで保管し続けるということはあまりないものかと考えます。

試合中は着てもそのまま自宅では残さない人、観戦当日に何万人もいたらある程度の人数はいると私は考えています。
企画した球団からすれば喜んでできることではないことは承知ですが、退場ゲート横に不要ユニホーム回収ボックスがあれば私は拍手します。
ユニクロ店内にある回収ボックスのイメージです。

イベントユニホーム大量配布ののち、そのうち一定数は資源ゴミになってしまうぐらいであれば、不要なものは球団が回収した方がいろいろなデータが取れる可能性もあり、環境保全の面からも有意義だと考えています。
回収率が高ければその年のユニホームデザインは不評であったという仮説が立ちますし、もしくは来場者の熱量の低さ(自発的に来たというより付き合いで来た)も推測できます。

着ることができなくなってしまったユニホーム、はい資源ゴミとなる前に

もうひとつ、自身で10,000円近い金額を投じて買ったレプリカユニホームも、着て野球観戦をすることがはばかられることも起こりえます。
自身の体形が変わることもありますし、もうひとつは心情的な面です。

2018年冬、メルカリに商品が出品された画像を見たことがあります。赤いプロ野球のユニホームで、背番号は9、ネームは"MARU"と縫い付けられています。
FA宣言して広島東洋カープを退団したことで、そのユニホームを着て広島の応援には行けないということは理解できます。
ただ、その出品名称は"ゴミ"でした。価格もお札いらないレベルです。

これもこんな多くの人の目につくように悲しみを表現しなくても、売った球団が不要ユニホーム回収制度を運営していたらこのようなことは起こりにくくなるでしょう。
もう手元に置けないなら黙って球団公式の回収ボックスに入れればよく、フリマアプリでセンセーショナルに売ろうものなら高確率で炎上しやすくすればいいです。

球場やその近くのショップに回収ボックスを設置するか、人件費の問題がクリアできれば対面の回収カウンター設置でもいいですね。
回収カウンターのメリットは、他球団ユニホームや一般衣類を混ぜられないメリットと、回収インセンティブとして限定グッズを渡せるメリットが大きいです。
東北楽天の本拠地でごみ(使用済みジェット風船)を集めたお子様にシールをプレゼントしていました。この応用です。

不要となり回収したユニホームの用途は球団の考え方次第です。リセールバリューがあれば中古の骨董品として球団公式で売るもありですし、それはなしで一律で古い衣料としてリサイクルにするならそれでもいいです。

例えば中日だと、2002年、2003年は単年でビジターユニホームが変わりました。

この頃のモデルのビジターユニホームのレプリカは私もほとんど見たことがなく、熱量高いファンには魅力的に映るものと思います。

最後に

私は毎年のようにユニホーム配布試合(特に中日)を観に行き、そのユニホームも丁寧に保管するプロ野球オタクです。
そのため、この種のイベントは環境保全の面からやめてほしいとは思っておらず、続けてほしい派です。

しかし、一方で経済メディアに目を通しており、環境保全の概念も頭にあります。
SDGs(持続可能な開発目標)の12番目は、つくる責任つかう責任です。

段ボールに大量に詰まったユニホームが野球場のゲートで配られるシーンを見て、もっといい方法はないのかとは思っていました。
売ったら終わり配布したら終わり、余ったものはわからないという状態であるプロ野球のレプリカユニホームに対しては私は思うところがあります。
すでに東北楽天ゴールデンイーグルスが実践していることです。

ここまで書きましたが、これは単に日経新聞などを読んだ結果、ファッション業界の人の環境保全発言からプロ野球もそうだと思っただけです。
自身でコスト面の検証ができず、机上の空論に終わる可能性もあります。
ファンに渡したユニホームが不要になったら回収してリセールやリサイクルする事業が利益が出るものとして計算できていれば、東北楽天以外の球団も揃って実施しているはずです。

ただ、プロ野球というコンテンツの魅力を向上させるレプリカユニホームは不可欠なものであり、地球上にある資源としてもこれが長く続くようなシステムも併せて構築できればなおいい。私はそう願っています。

ありがとうございました。

サポートいただければ、本当に幸いです。創作活動に有効活用させていただきたいと存じます。