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エマージェント・リーダーシップを育てる尾崎ゼミの自由な環境|OBインタビュー vol.6

こんにちは。立教大学経営学部で「国際経営論」を専門に学ぶ尾崎ゼミです。今回も世界中で活躍するOB・OGの体験談をお届けします。ゼミ選びや自分のキャリアについて考えるきっかけになれば幸いです。

第6回は、尾崎ゼミ伝説の第一期生にして、現在は外資系コンサルティングファームのアクセンチュアで、メーカー企業のサプライチェーンマネジメントなどを担当する土屋友規さんのインタビュー記事です。ぜひ最後まで読んでください。

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尾崎ゼミを選んだ理由は何ですか

僕は経営学部が設立された2006年に入学した一期生で、どのゼミに入っても1からすべてを作りあげる必要がありました。そのような中で尾崎ゼミを選んだのは、ひとえに尾崎先生の存在があったからです。当時先生は国際経営学科長として精力的に活動されており、経営学部がユニークなプロジェクトを立ち上げるときは必ず中心的な立場にいました。そのため、尾崎先生であればゼミでの新しいチャレンジを後押ししてくれるのではないかと思いました。

尾崎ゼミではどんなことを学びましたか

尾崎ゼミにいた3年間で本当に多くの理論を勉強しましたが、僕にとって一番大きかったのはエマージェント・リーダーシップ、すなわち自然発生的なリーダーシップを学べたことです。その背景には尾崎ゼミならではの事情があります。

尾崎ゼミは経営学部で唯一、ゼミ長という制度を採用していません。そのため、尾崎ゼミには頼りっぱなしにできる絶対的なリーダーが不在でした。このような環境だと、ゼミ生1人1人が自分の得意分野で活躍するようになります。僕たちのときは最終的に、全員の歯車が噛み合って、いろいろなタイプのリーダーが生まれました。

そうはいっても大学2年の春学期からいきなり全員が自主的に動くチームだったわけではありません。ゼミを一つにまとめるため、試行錯誤する中で学んだことは「強要しない」ということです。当たり前ですが、ゼミに割ける時間や熱量は人によって全く異なります。そのため、全員に同じような貢献を求めるのではなく、それぞれの出来る範囲とスタイルでコミットしてもらうことが成功の鍵となりました。

尾崎ゼミで印象的だったのは何ですか

大学生活を振り返った時に最も力を入れていたのがゼミ活動だと思います。特に印象的なのは学生主体で企画したサブゼミです。尾崎ゼミの時間は週一コマだけで、受動的に授業を受けているだけだとゼミ活動を充実させられません。

特に海外からの留学生はとても優秀でしたが、ぼくたち日本人は内容以前に英語を理解するのも必死な状態で、非常に大きな差を感じていました。いつまでも負けてばかりではいられないと思い立ち、数人の同級生と予習復習の時間を設けるようになりました。最終的にはみんなを巻き込み、週2,3回のサブゼミにまで発展しましたが、その道のりは大変なものでした。

ぼくらが悪戦苦闘していた時、助けを求めたのが尾崎先生です。先生は基本放任主義ですが、自分たちから何かやろうとして相談した時は結構しっかりアドバイスをくれます。先生は昼休みによく自分のオフィスを解放していたので、そこに駆け込んで「ゼミの活動をどう充実させていくか」、「どうみんなを巻き込んでやっていくか」といったトピックについてアドバイスをもらっていました。それは今でも良い思い出です(笑)

卒業後のキャリアを教えてください

卒業後は自動車メーカー2社の調達部を渡り歩きました。もともとゼミのケーススタディで製造業をあつかう機会が多く、3年次に参加した他大学との討論会のテーマも自動車産業だったことに大きな影響を受けています。調達部を選んだのは文系の人間がものづくりの最前線に携われるポジションだと考えたからで、海外の取引先と交渉する際はゼミで磨いた英語力がいきました。

現在は外資系コンサルティングファームのアクセンチュアで、メーカー企業のサプライチェーンマネジメントなどを担当しています。仕事のフィールドを大きく変えたのは、製造業に身を置く中で、ものづくりのあり方が変わりつつあることを実感したからです。

ものを保有する時代から共有するシェアリングエコノミーの時代に移行する過程では、ものづくりよりもサービスづくりが重要となります。そうした状況下で、自分のこれまでの経験をいかし、サービスづくりに挑戦するメーカー企業を外から応援したいと考えるようになりました。

一年生にメッセージお願いします

就職活動というものに囚われず、自分の興味の赴くままにチャレンジを続けてみてください。ゼミ活動でも、アルバイトでもサークル活動でも何でも構いません。就職活動を見据えて動くのが悪いわけではありませんが、結局周りと差別化できるのは自分が本気でのめりこんだ経験と、そこで得た成果です。

そのため、はじめから就職活動のことを考えてがんじがらめになってしまうのは少しもったいないと思います。ぜひみなさんには自由な発想を大事にして色々なことに手を伸ばしてみてほしいです。

最後に、土屋さんにとって尾崎ゼミとは

尾崎ゼミは僕の原点です。ゼミでの学びや経験が就職活動における軸となり、自分の仕事観に繋がっています。加えて国際経営の体系的な知識やリーダーシップなど、社会に出てから活躍するための土台は尾崎ゼミで築かれたものといっても過言ではありません。

また、ゼミの同期や先生との関係はいまだに続いていて、それも自分にとっての大きな財産です。彼らに会うとゼミで苦労したことを思い出しますし、あの時つらいことから逃げずに頑張ってよかったなと感慨に浸ってしまいます。

そういう意味で自分の仕事もプライベートも本当に尾崎ゼミと切り離せない関係にありますね(笑) 本当に楽しかったので、また社会人として先生の授業を受けてみたいです。

文:矢野譲士・橋本世央

最後まで目を通していただきありがとうございます。尾崎ゼミでは2021年度から一緒に勉強する仲間を募集中です。昼休みに説明会・相談会を開催するので、お気軽にご参加ください。
10/8: https://bit.ly/33nzYgT


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