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アシスタントコーチの仕事(スカウティングレポート)

こんにちは!吉永です。

思い返してみるとアシスタントコーチ(以後AC)の仕事について書いていないことに気づきました😅
僕にとって、コーチとしての在り方はヘッドコーチもACも同じだからですね。

とはいえ
仕事内容は大きく違います。
なので
具体的な仕事について書いてみたいと思います。

ただし!僕はACについて誰かから学んだことは1度もないので
あくまでも僕の個人的なやり方です。

これからコーチを目指す人!
多分まずはACからスタートすると思います。
僕が初めてACをやる時
何をどーすれば良いのか?全くわからない状態からスタートしたので
この投稿が少しでも役に立てばと思います。

ACの仕事

ざっくりと分けると以下の通りです。
・相手チームのスカウティング
・自チームのスカウティング
・ワークアウト
・練習のフォロー
・HCと選手間のパイプ役

何となく想像つくでしょうか?
スカウティングは主にビデオ作り。その作ったビデオを選手に見せたり、ビデオがよりわかりやすくするようにレポートを作って見せます。

相手チームのスカウティングには
・相手のセットオフェンス
・相手のディフェンス
・相手の選手
などがあります。

自チームのスカウティングも同じで
・自チームのセットオフェンス
・自チームのディフェンス
・自チームの選手
などです。

ワークアウト。
みなさんのご想像通りです。
いつやるのか、誰にやるのか、誰がやるのか、何をやるのか、それらのポイントがすごく大事だと思います。
ワークアウトにもとても重要な注意点があるので
そこはワークアウトについて書くことがあれば詳しく説明します。
今のワークアウトの環境はあまり整っていないと感じます。
僕が考える環境とは
教える場所や時間ではなく
教える人の問題です。
最悪の場合、コーチじゃない人がワークアウトといってコーチングしてしまう。
こんなことが起きてしまうほど酷い状況だと僕は考えます。

練習のフォロー。
これは練習中にパスを出したりダミーディフェンスに入ったり
練習の中で特定の部分をACがコーチングしたりなどです。
ここでも問題があります。
強くて速いパスが出せるのか。
ダミーディフェンスとして動けるのか。
このポイントを全く考えないACはとても多いと思います。
適当にパスしたり、適当にディフェンスしたり。。。
コーチにトレーニングが必要なのはこのためです。

HCと選手間のパイプ役
ACといえばこの部分がみなさんにとって一番印象が強いのではないかと思います。
ACとしてこれはとても重要な役割です。
パイプ役になるときに僕が気をつけていることがいくつかあります。
それについてもパイプ役について投稿するときがあれば詳しく書きますが
簡単にいえば
・Yesマンになり過ぎない
・HC,選手共に損をさせない
・チームファースト(HC、選手の意見が全てではない)
・チームのルールやシステムの範囲内で意見する

最後のポイントはこの1文だけで伝えるのはちょっと難しいですね。
簡単にいえば突拍子もない意見をしないということです。

これらの仕事の中で今回は相手チームのスカウティングで使う
スカウティングレポートについて書いていきます。

スカウティングレポート

下の図のような形で相手選手一人一人について書いていきます。
・背番号
・名前
・ポジション 身長 体重
・顔写真
・プレイスタイル(図)-メモで赤字で表記されたところは赤の矢印で表示)
・シュートのシチュエーション
・メモ(選手の特徴を書く。特に注意する点には赤字で表記)

実際にとある選手を使って書いてみたので
こちらの方がわかりやすいと思います。

相変わらず憎たらしい顔やな😂見るだけでイラつくわ😤

背番号、名前、ポジション、身長、体重は見てわかると思います。

まずはシューティングシチュエーション(図の右上段Shooting situation)の説明です。
キャッチ&ショットが43.1%となっています。
彼がそのシーズンの中で放ったシュートの43.1%はキャッチ&ショットということです。
ここから彼はシューターだと判断することができます。
パーセンテージの大きい項目を上から下へと書いています。

続いてメモ(図の下)について説明です。
ここは彼の特徴を箇条書きします。
特に大事なところは赤字で表記する!
例えばシューターであること。
3Pは特に両サイドのコーナーが得意だということ。
オフボールスクリーンを使うのが上手い選手だということ。
シューターにもスポットシューター(特定の場所で待って打つ選手)とスクリーンを上手く使うシューターがいるので、どちらのタイプのシューターなのかわかっていれば表記する。
彼はオフボールスクリーンを使う中で、特にカールカットが上手い選手。
メモの右側にはクローズアウトシチュエーション(クローズアウトシチュエーション=ボールをもらったときに、ディフェンスが慌ててオフェンスにつこうとしている状態。ディフェンスとズレができている状態)で彼が行うプレーの傾向です。
左にドリブルをつくことが多い選手。
レイアップよりもプルアップシュート(ドリブルをついてからジャンプシュートを打つこと)が多い選手。

その他の注意事項として
バックカット(相手の裏をつく動き)が多い選手であるということ。

これらを箇条書きでメモする。

最後に図の中央にあるプレイスタイル(図)についての説明です。
ここでメモで書いたことを図で表します。
このように彼のプレーや特徴を見える化することで、レポートを読んだ人はより彼の特徴を理解しやすくなります。
図の細かい説明はここでは置いといて、メモで赤字で表記されたことは赤の矢印で表示します。

この個人レポートを相手選手全員分作って見せるのは、情報量が多すぎると僕は思います。
なので、できれば8人ぐらい(多くても10人まで)だと考えます。
選手を選ぶ基準は
・スターティングメンバー
・プレータイムが多い順
・特別な特徴がある選手(特にシューター)
僕は上記の3点を基準にしていました。

載せる順番はポジションごとに載せていました。
PG→SG,SF→PF→C
さらに各ポジション毎にプレータイムが多い順でした。

個人スタッツ

選手の特徴以外に選手のスタッツをまとめて表示します。
それが下の図です。

このチーム絶対ウザいやん!8人ともこーすけやん!ムリやん!
イラついて試合に集中できんやん😂
一番下の太陽のような人って。。。さすがっす😁

ここでも情報量が多くなり過ぎないように、必要なスタッツだけを載せます。
MIN=プレータイム
PPG=平均得点
FG%=全てのシュートを合算した確率
3FG%=3Pの確率
FT%=フリースローの確率
RPG=平均リバウンド
APG=平均アシスト
これぐらいで十分だと思います。

あとは注意する数字には色をつけます。
赤で塗りつぶされているのは良いスタッツ。
黄色で塗りつぶされているのは悪いスタッツ。
3P%で例えるなら
No.23種市の3P%は45%で赤で塗りつぶされています。
彼には簡単に3Pを打たせてはいけないということです。
逆にNo.13種の3P%は20.2%で黄色で塗りつぶされています。
彼の3Pシュートには敏感に反応する必要はないということです。

個人のところにスタッツを書くのではなく
このように全員のスタッツをまとめるのには意味があります。
それは
誰がスコアラーなのか、誰がシューターなのか、誰にフリースローを打たせていいのかなど
一目でわかるからです。
特に最後まで競ったゲームで最後にファールゲームをしなければならないとき
誰にフリースローを打たせるのがいいか?
そのような大事な局面で素早い対応をするときに
このように一括して見れるのはとても重要だと思います。

最後に

ざっくりと書いたのでわかりにくかったですよね😅
わかんないー!!これどーいう意味ー?
もっと詳しく教えろー!!
などなど
あればコメントやSNSでDM送ってください😁

ビデオとレポートはセットなので
次はビデオについて書こうかな?と思っています。
書くかはわかりませんが😏

そのときに今回書けなかった
いつ見せるのか?
ビデオやレポートを作るのに必要な情報量や使っているもの
注意点!
などについて書きたいと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます!
久しぶりにこのnoteにウザい人が出てきて
申し訳ありません😂

こーすけ元気にしてるかな?😁
富山の子供たちにナメられて
俺の気持ちを理解してくれてるかな?
富山の子供たち!!
そのおじちゃんめっちゃいい人やから
ナメまくっていいからねーーー😆

ってことで
今回はこれで終わりっ!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!
それではまた次回!!
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*このnoteに書いている内容は、僕のバスケットの考えなので、ライジングゼファーフクオカのバスケットとは一切関係ありません。

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