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発言力②

こんにちは!吉永です。

前回に引き続き、発言力について書いていきます。今回は与えられる発言力についてです。
上手く文章で説明できないので、僕の体験談に触れながら説明したいと思います。

僕の存在

芦屋大学でアシスタントコーチを始めた頃、僕にはコーチとしての実績は全くなかった。
当時の芦屋大学のヘッドコーチは、現在某B1チームのヘッドコーチをしている素晴らしいコーチでした。そんな彼から見れば、僕は素人同然のコーチだった。
選手はみんな彼の指導を受けたくて芦屋大学に進学したきたのだから、僕の話など聞いてもらえないかもしれない。そう思っていた。

ヘッドコーチからの質問

彼は、練習中も試合中も、オフコートでもいつも質問してくれます。

「ヨッシー(僕のこと😁)今のプレーどう思う?」
「ヨッシー!今のディフェンスどう思う?」
「ヨッシー!なんで上手くいかへんと思う?」
「ヨッシー!どこを改善したらいいの?」

さっきも書いたが、彼から見たら、僕は素人コーチだ。そんな僕になぜ質問してくれるのだろう?彼の方がもっと良いアイディアを持ってるはずなのに。最初はずっとそう思っていた。

でもこれが

「与えられた発言力」

だった。

話しやすい環境

僕から見た彼は、雲の上の存在!でした。
そんな人に対して自分の意見をズバズバ言える人は多くない。だからこそ、あえて彼から質問をし、僕の考えを引き出してくれた。
そうすることで、意見しやい環境を彼が作ってくれた。

コミュニケーションを他者に見せる

彼は、選手の前で僕に質問することが多かった。それは、コミュニケーションをとっている姿を、選手たちに見せるためだったと思う。
そのコミュニケーションの内容も、彼から僕への指示ではなく、相談だった。話を聞いている選手たちは、吉永さんは信頼されているのかな?少しずつそう思うようになった。

あえて僕の名前を出す

練習中でも試合中でも

「ヨッシー!今のどう思う?」

と質問してくれる。
僕がその問いに答えると彼はみんなを集めて

ヨッシーが良いことに気づいてくれた!俺もヨッシーの考えに賛成やから、次はこのプレーをやる。」

僕に質問した後は、選手の前で必ず僕の名前を出してくれた。

気づいたら、僕は選手から信頼されるようになった。

与えられた発言力

実際に彼が僕を信頼していたかどうかは、彼にしかわからない。
でも
話しやすい環境を作ってくれたり
選手の前で相談してくれたり
選手の前で僕の名前を出してくれたり
することで
選手には、僕は彼から信頼されているように見えた。
それによって僕は

「素人アシスタントコーチ」

から

「ヘッドコーチから信頼されたアシスタントコーチ」

に変わった。
そうやって僕は発言力を与えられたのだ。

あとがき

今回は与えられた発言力ということで、自分の体験談をもとに書いていきましたが、うまく伝わりましたか?

発言力を与える側には大きな注意点があります。
ここで書いたことはヘッドコーチとアシスタントコーチという関係性だからこそ上手くいったこともあります。

例えば、相談する相手が自己中心的な選手だったら、その答えは、チームが良くなるためのアイディアではなく、その選手が気持ちよくプレーするためのアイディアになってしまいます。発言力を与える相手をしっかりと見極めないと、間違った発言力となってしまいます。

また、発言力を与える方法にも気を付けなくてはいけません。
発言力を与える選手、そうでない選手の対応は

「公平!」

でなければなりません。

その選手とばかりコミュニケーションをとったり、その選手だけ褒めたり、その選手とだけ。。。など、不公平が起きることがないように注意してください。
そのようなことが起きると、チームは良い方向に進みません。

それと

平等と公平は違いますからね!

人それぞれ体格、性格、得意なプレー、苦手なプレーなど違います。
そもそも違うのに、全員に全く同じ対応することはナンセンスですよね。
言葉の受け取り方は人それぞれです。伝える側は受け取る側によって、伝え方を変えなくてはいけないのは当然です。
シュートが上手い人がシュートを多く打つのは当然だし、シュートがうまくない子が、シュートを打つよりもスクリーナーになることが多いのも当然です。

Bリーグもいよいよ今週末開幕です!

開幕戦には井手勇次の引退セレモニーがあります。

久しぶりに会えると思うとすごく楽しみです!それと同時に久しぶりに勇次のイジりを受けると思うと。。。😂

彼はとても素晴らしいプレイヤーで、ナイスガイです。

今まで一緒に戦った選手や、他チームの選手を見ても、彼はズバ抜けて素晴らしい選手だと僕は思っています。
引退は早すぎた。。。
もっと一緒に戦いたかったな。

昨シーズンの僕は勇次にたくさん助けられました。そして、勇次からたくさん学びました。
勇次、こーすけ(種市選手)と3人でいる時間が多く、2人との時間は良い思い出です😁
彼らについて語るには、あとがきだけでは足りないので、またいつか機会を見て書きたいと思います。

気づいたらあとがきがこんなにダラダラと。。。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます!

質問などがありましたら、ここでのコメントでもfacebook,twitterに直接メッセージでも、いつでもご連絡ください!

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(大先輩のアドバイスを受けてリンクを貼り付けてみました😁先輩!いつもアドバイスありがとうございますっ!!それと、ようやくハイポストを使う動きですよ🤭)

今回はかなり長くなってしまいました。。。
読み疲れましたよね。すみません!

次回は「発言力を奪う」について書いていきたいと思います。

それではまた次回!

*このnoteに書いている内容は、僕のバスケットの考えなので、バンビシャス奈良のバスケットとは一切関係ありません。

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