見出し画像

HC代行として戦った2週間〜準備期間①〜

こんにちは!吉永です。

今シーズン最後の2週間、僕はHC代行をさせていただきました。
この2週間は僕にとってとても貴重な経験となりました。この経験を誰かに伝えることは、誰かの役に立つかもしれません。そう思い、今回から数回に分けて書いて行こうと思います。

準備期間

月曜日の夜、突然の呼び出しがありました。
なんだろぉ?
そう思い指定された場所に行くと。。。

HC代行をお願いします。

そう告げられました。

火曜日の練習はオフ。
つまり、練習までの準備期間は1日です。
そのたった1日で、残り2週間の方向性を考え、チームが同じ方向を向くような現実的な目標を考え、その目標のためのルートを考え、そのルートに全員が乗れるような工程、コメントを考え。。。
そして自分自身の心の整理の時間も必要で。。。
本当にすごく大変な1日でした。

4月27日(火) 準備の1日

僕は頭をフル回転させて準備を進めました。
正直なところ

たった2週間で何ができるんだ?
このタイミングで、しかもHC”代行”という立場で、チームを良い方向に導くことができるのか?
ACという立場で選手との関係性を築き上げてきたのに、今さらHCとしての関係性は築けないんじゃないのか?

その思考の方が強く、不安の方がはるかに勝っていました。

ですが、考えを進めていくうちに、その不安を忘れ気づいたらめちゃくちゃ楽しくなってました。

約2年ぶりのこの感覚。。。めちゃくちゃ楽しい!
僕はこれがしたかったんだ!

なんとか自分の中で考えが整理され、2週間を戦える!そう思えたとき、また不安が襲ってきました。

僕は約2年間HCという立場から離れている。考えはまとまった。でもそれができるリーダーシップが僕には残っているのか?忘れていることたくさんあるんじゃないのか?
そういった不安が再び僕を襲ってきました。

そんな状況の僕を救ってくれた人が2人います。

1人は天日さん。

一通り考えがまとまってから彼に電話しました。

彼に相談することで、不安は少しずつ解消されていき、それどころか、考えがさらにスマートになっていきました。

バスケットのことであれば、電話先で熊本(その週に戦う相手)のスタッツを見ながら色々アドバイスをくれたり、選手へのコメントであれば、その言い回しより、こんな言い回しの方が選手のためになるんじゃない?とか、こんな言い回し方がチーム全体で"よしやろっ!!"ってなるんじゃない?とか、バスケットはもちろんですが、リーダーシップのところもたくさんアドバイスいただきました。

僕が不安に思っているところを気づいてくれて、そこに的確なアドバイスをくれて、僕に自信を与えてくれました。

そしてそれ以上にもっと大切なことを気づかせてくれました。

「残り2週間でHCを変えるということは、チームに何らかの変化を与えたいからだと思う。チームは変化するチャンスなんだよ!選手もHCが変わることでモチベーションもスキルも知識も変わるチャンス!チームにとっても選手にとってもチャンスをもらったんだよ!もちろんもヨッシーにとってチャンスだよ!」

そう言っていただきました。
そして続けて

「変化することでチームも選手も得できるようにこのチャンスを掴まなくちゃいけない。どうすればチャンスを掴むことができるのか?どんな変化が得になるのか?チーム、選手がどうすれば得することができるのか考えて!その結果、チームも選手もヨッシーも得するから!」

チーム、選手が得するように。。。彼らしいコメントだなぁ。そう思いながら聞いていました。

これを聞いて僕はようやく普通に戻れました。
それまでは
どうすればいい?上手くいくのか?失敗したらどうしよう?
自分のことばかり考えて不安になっていました。

僕の仕事はチームのため、選手のために発揮するリーダーシップです。
当たり前だけど、絶対に忘れてはいけないこと!
そんなことわかっているし、このnoteでもたくさん書いてきたのに、不安に負けてそれを見失っていたなんて。。。情けないです。

僕はHC代行というチャンスを、チームの誰よりも先にいただいた。
だったら今度は僕の番です!
HC代行としてできる限りのチャンスをチーム、選手に与える番です!

彼のおかげで、自分に向いていたベクトルがチームや選手に向けることができました。
もしこれができていなかったら、チームにとっても、選手にとっても、僕にとっても悲惨な2週間になっていたと思います。

そしてもう1人は高橋さん!

彼も僕と同じように残り数週間でHC代行となりました。
チームからリリースされた彼のコメントに

「チームのみんながより良いプレーヤーに、より良い人間になれるようにチャレンジします。」
「継承するだけでは私がHCを代行する意味がない。」

と書かれていました。

すごく勇気をもらいました!

良いチームを作るには、良い人間の集団でなければならないし、勝つためには良いプレイヤーが必要です。

それを理解して、そのような集団に導くのが僕たちコーチの仕事です!

彼のコメントでそれを再確認することができました!

そして
HCとして代行する意味がない。。。
これはすごく大事だと僕は思います。

高橋コーチのチーム!
吉永のチーム!

それぞれに特色があるべきだし、それがなければ誰がコーチをやっても同じになってしまいます。

短い期間で自分の特色を出すのはとても難しい。
それによってチームに波風も立つかもしれない。

すごく怖かったけど、彼のコメントを見て勇気をもらうことができました。

あとがき

こうして僕の準備は進められてきました。
すごく大変でしたが、本当に充実した日々でした!
ですが、1つだけ不安は最後まで消えませんでした。

それは

最後2週間のチーム、選手の姿がブースターさんたちにどう映っているのか?

僕はブースターさんたちが観て楽しいと思えるチームにしたかった。
僕たちは下位チームで、残りの2節は勝っても負けても何かがあるわけではなかった。
しかも最終節は無観客試合。

そんな状況の僕らの試合に興味をもつ人は少ないんじゃないのか。

だけど、それでも観てくれた人には楽しんで欲しい!

最後はそんなチームでいたい!

そのためにまずは選手に楽しんでほしい!満足してほしい!

写真のような選手たちを観て、ブースターさんたちも楽しんでくれるはず!

そこに勝利が上乗せできたらサイコー!

その想いで戦ってきた2週間でした。


次回は具体的にどんな準備をしたのかについて書いて行こうと思います!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

それではまた次回!!
質問などあれば、コメント、twitter、facebook、Instagramでいつでもご連絡ください!
twitter
facebook
Instagram

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?