チームスタッフの環境
*いつも素敵なお写真ありがとうございます!今回も大事に使わさせていただきました。
こんにちは!吉永です。
どんなお仕事をするにしても、最高のパフォーマンスを出すためには何が必要ですか?
知識!経験!スキル!
どれも必要ですよね!
これらを身につけるためにみんな日々努力してますよね。
でも本当にこれだけですか?
1つ大事なものを忘れていませんか?
今回はその大事なもののお話です。
最高のパフォーマンスをするために重要なこと!
それはなんだと思います?
簡単です!
休むこと!!
です。
休むというか、自分のプライベートの時間を大事にすることです。
どれだけ素晴らしいコーチ、スタッフ、選手、サラリーマン、主婦でも、疲れていては良い仕事はできません。
最高のパフォーマンスをするためのエネルギーを蓄える必要があります。
でも休むのって難しい!
みなさんこんなふうに思っていませんか?
僕はめっちゃ思います😂
もっと言えば、頑張ってることこそ美学!みたいな感じです。
頑張ることはとても大事です!
問題なのは頑張りすぎることです。
僕は過去2回パンクしそうになったことがあります😅
1回目は高校生の外部コーチをしていたときです。
最初はサラリーマンをしながらなので、仕事が休みの日に教えに行くっていう感じでした。
でも教えているうちに、もっと彼女たちのためにしてあげたい!そう思うようになりました。
平日にも彼女たちの練習を見れるようにしたい!でも仕事も完璧にしたい!
その想いから、平日の練習に行くために、少しずつ仕事の出勤時間が早くしたり、残業をたくさんするようにして、両立するようにしました。
でも。。。気付いたら平均睡眠時間は3時間ぐらいでした。
それでも僕は
これは彼女たちのため!
これが今の僕にできる最高のパフォーマンスだ!
そう信じて続けていました。
でもその時の僕はコーチとして最高のパフォーマンスができていたのだろうか?
今振り返ると全くできていなかったと思います。
疲れて考える余裕がなくなり、練習内容も適当になっていたし、身だしなみも最悪だったし、怒りっぽかったし(←当時の僕はこれは普通?😁)、なによりバスケットやコーチングの勉強なんてする余裕がなかった。
2回目はBリーグに入った1年目。
正直右も左もわからない状態で全て丸投げされた感じでした。
でもこれが当たり前だし、これを乗り切らなければ僕は認めてもらえないし、チームに迷惑がかかる!
そう思っていました。
HCの送り迎えをし、練習ではリバウンドやパスで走り回り、帰ってからは自チームと相手チームのスカウティング。。。
寝る時間もなく常にボロボロな状態でした。
これでチームに貢献できている!今の俺にできる最高のパフォーマンスだ!
そう信じるしかない状態でした。
本当にそうでしょうか?
このときの僕は全くコーチングなんてしていなかったと思います。
常に何かに追われて、そのこと意外に回す時間も気を使う時間もなかった。
チームのことや選手のことなど見る余裕すらなかった。
頑張っている=最高のパフォーマンス
これが落とし穴になっていると思います。
頑張ってる自分は最高のパフォーマンスを出してる!
当時の僕はそう思っていました。
頑張っている=最高のパフォーマンス
そう信じていました。
でも違いますよね。
1回目のときも2回目のときも、疲れ果てて仕事できていません。
できていたかもしれないけど、それはこなしてただけで、すごくお粗末なパフォーマンスですよね。
頑張っている=最高のパフォーマンス
このように思わせてしまう現象がもう1つあります。
それは
周りからの評価!
です。
その仕事は引き受けられない!と断ると
能力がない!サボってる!
そう思われるのではないか?っという恐怖心ありませんか?
これもまた休めない状況を作ってしまいます。
それ以外にも
HC(上司)からの質問に全て答えられる状態にしておかなければならない!
答えられなかったらどうしよう。
無能だと思われる。。。
そのせいで必要以上に1つの仕事を深掘りしてしまう。
こんなこともありますよね。
でもよく考えてください。
これらは自分で作り出している状況なんです。
仕事を整理する
僕らが最高のパフォーマンスをするためには休息が必要です。
その休息の時間を作るためには、自分の仕事を整理しなければなりません。
自分の仕事として本来やらなければならないことはなんなのか?
これに優先順位をつけなければなりません。
そして自分のキャパを知らなければなりません。
どんなに仕事量が多くても、全ての仕事で最高のパフォーマンスを出せるのであれば何も考える必要はありません。ただ突き進めば良いです。でもそんな人この世の中にはいません。
だからこそ自分ができる範囲を知り、それ以上のことは断る勇気ももたなければなりません。
断ることってめちゃくちゃ怖いですけどね😅
でも、自分がチームに最大限の貢献をするためには、断る勇気も必要です!
上司としてできること
上司の立場から考えると、これはとても重要な仕事になります。
部下から仕事を断ったり、選別することには勇気がいります。むしろ無理だと言えます。
だからこそ、上司が仕事を整理してあげる必要があります。
部下のキャパに合わせた仕事量にすることも重要ですが、それだけではありません。
上司が部下に何を望んでいるかを明確にする必要があります。
コーチで例えると
スカウティングビデオを作ってくれ!
これだけでは範囲が広すぎてどこまでやれば良いのかわかりません。
仕事のほとんどはやればやるほど終わりが見えなくなってしまうものです。
なので例えば、ライジングの本多選手のスカウティングビデオを作ってくれ。彼がピック&ロールでどのようなシュートが多いのか知りたいから、直近5試合の彼のピック&ロールのシーンが欲しい。
このように具体的に指示をすれば、仕事の範囲を絞ることができ、仕事量は大幅に減ることになる。
なにより自分の仕事が明確化されているので、より深く自分の仕事を追求することができます。
また、仕事量が減れば余裕ができます。
そうすると、プラスアルファの仕事もできるし、自分の時間も確保できるのでリフレッシュした状態で仕事に臨むことができます。
また、もし上司にピック&ロール以外のことを聞かれたとしても、そこは調べていません!っとハッキリと答えることができます。
だってそれは求められていないんですから。
無責任だ!って思うかもしれませんが、これはとても重要で、このように責任の所在を上司がもつことで、部下の精神的な疲労は大きく削減できます。
部下の時間管理も重要です!
例えばケアの時間。
選手たちが次の日に最高のパフォーマンスをするためには、練習後や試合後の選手のケアはとても重要になります。
選手たちもケアの重要性を理解しているので、トレーナーにケアをお願いしてきます。
ですが、練習後に全員のケアをするとなるとどれぐらいの時間がかかるのだろうか。。。
トレーナーは2人しかいません。
毎日全員のケアをしていては、トレーナーの拘束時間はどれぐらいになってしまうのだろうか。
きっと莫大な時間が必要で、毎日長い時間拘束されてしまいます。
するとどうなるでしょうか?
トレーナーは選手たちのために頑張ってくれているのですが、いつか疲弊してしまって、最高のパフォーマンスができなくなってしまいます。
選手は自分とチームのためにケアを受けます。
トレーナーは選手とチームのためにケアをします。なので、ケアを断れる環境はありません。
どちらもチームのために行っていることなのに、どちらも不幸になってしまいますよね。
そうならないためにも、ケアの時間は何時まで!というルールを上司が作ってあげる必要があると思います。
部下の時間管理はとても重要です!
頑張りすぎることを続けると。。。
疲れ果ててパフォーマンスが落ちることは上述しました。でもこれだけではないんです。もっと最悪な状況があります。
それは
頑張り続けることが当たり前!
になってしまうんです。
しかも最悪なことに、自分にとって当たり前ではなく、周囲にとって当たり前になってしまうんです。
上述した
サボってる!能力がない!
周りの評価がまさにこれです。
実際はキャパオーバーであるにもかかわらずにです。
これはすごく損ですよね!
そしてこの状況がまた休めない状況を生み出すんです。
悪循環ですよね!
僕はずっと選手のために走り回ってリバウンドをしていました。
それが選手のためだと思っていたからです。
でもリバウンドばかりして、選手やコーチたちと話す時間がないことに気づきました。
これってチームにとって良くないことです。
僕の仕事はHCと選手の間に入ることです。
HCが考える練習をスムーズに進行する手助けをすることです。
選手の疑問や不安を解消することです。
これらのためには会話が必要です。
だからリバウンドをしている時間を少し割いて話す時間を作りました。
するとどうでしょう?
僕はある選手から。。。
リバウンドしろよ!
って言われました。
この瞬間僕は気づきました。
いつの間にか僕はコーチではなく、ただのリバウンダーなんだ。
僕はチームを良くするために存在するのに、その選手から見たら、その選手を満足させるために存在すると思われているんだ。
リバウンドしろよ!
そう言った選手に腹が立ちましたが、その状況を作っていたのは自分です。
それを気づかせてくれた選手には感謝です。
僕のチャレンジ!
昨シーズン僕はコーチングスタッフの育成に力を入れてきました。若いACと未経験のACだったので、その子たちを育成することが僕の仕事の1つでした。
次のステップとして、今シーズンはスタッフの仕事環境を整えることにチャレンジしています。
上述したように僕は2回パンクしそうになったので、その経験を良い方向に使いたいです。
選手ファーストという言葉が流行っているなか、選手のためにやらざるを得ないことが増えてしまっています。
例えば、オフの日のワークアウトやケアなんかは特にそうです。
スタッフも休まなければいけないから、オフの日のワークアウトやケアはやらない!
ではなく、それらもやりながら休息も取れるような環境作りが必要です。
僕たちは限られた人数の中で、チームのために最高のパフォーマンスを発揮できるようにしなければなりません。
そのためには選手だけでなく、チームスタッフも常にフレッシュな状態で仕事できるようにしたい!
全員に余裕をもって仕事をしてもらいたい。
やっぱり良いチームって、選手だけではなくチームに所属する全ての人が良い顔をしてることだと思います。
選手ばかりがフォーカスされている今、チームスタッフの環境にも僕は目を向けていきたいです。
こういうことを言うと、サボりたいだけやん!って言われちゃいそうですが😂
でもそう言われない環境を僕は作りたいですね!
だからこそ!仕事をしている時間は誰よりもハードに!
自分を律して正しい取り組みをしていかなければならないと思ってます!
それが今シーズンの僕のチャレンジです!!
おこぼれ話
HCも合流してチーム練習が開始されました。
選手たちはHCのバスケットを理解し、それを体現できるように必死に毎日頑張っています!
トモ(石井)、ユウマ(石橋)のルーキーコンビの成長も目に見えてわかるし、シュウキ(重富)も持ち前の運動量や運動能力でチームに活気を与えてくれています。
トシオ(菅選手)は相変わらずハードワーカーで練習中も練習後のワークアウトも常に自分やチームの成長のために頑張ってるし、タイセー(白戸選手)はオフシーズンに身体を一回り大きくして、3Pシュートだけではなくアタックもできる身体になってきました。
2人はポジション争いでバチバチにやり合ってて、練習を見てる僕も楽しいです!
ユウト(大塚選手)はポジションを勝ち取るために、自分の苦手なところを克服しようとオフシーズンの間に努力してきました。それが少しずつ見えてきて、さらに頼もしい存在になってきてます。
相変わらずウザいですけどね😤
純平(本多選手)はオフシーズンの間に自分に合う身体作りにチャレンジしてきました。彼にとってその身体作りはチャレンジになりますが、その身体に少しずつ慣れてきて、今は動きもかなりよくなってきています!
彼はベテランの域に入ってきていますが、それでもチャレンジし続ける姿は本当に素晴らしいです!
昨シーズンは怪我で離脱し悔しい思いをしましたが、その悔しさが今シーズンの彼を後押ししてくれています。
みなさん純平の復帰楽しみでしょ?
開幕戦で
おかえりー!!
って言ってあげてくださいね😁
トモカズ(阿部選手)は。。。
めちゃくちゃハードワーカーです!
若い選手と同じメニューをこなすと、若い選手よりも疲れが溜まってしまう年齢です。ですが、彼は練習後も最後までワークアウトをしています。
先日すごく良い光景を目にしました。
トモカズがワークアウトしていると、トシオ、トモ、シュウキがトモカズのところに行き、トモカズのワークアウトに参加して教えてもらっていました。
逆に、トモにやらせていたワークアウトをトモカズがやっていたり。
その光景を見て、彼は他の選手に影響を与えてくれる素晴らしい人間なんだなぁって僕は思いました。
トモカズはチーム内ですごく良い関係性を築いてくれています。
ユウヤ(永吉選手)は。。。
一緒に練習したのは3日間だけですが、すごく良いキャラクターです😁
なんて言うか。。。憎めない天然な子?
初めて会うのに、なんて言うか。。。昔からお互いを知ってるかのように話してくるし😅話してるときはずっとニコニコ笑顔だし。。。😁
ちょっと上手く表現できないので、みなさん自身で確かめてください😂
とりあえず良い子です😁
そして。。。
新しい練習会場!
サイコー!!!です😁
こんなに素晴らしい環境でやらせてもらえるなんて贅沢すぎます😁
だからこそ僕たちは良い結果を残したい!
全員がそう思っています!
これからいろんなことがあると思います。
良いことも悪いことも全員で共有して良いチームに成長していきたいです!
今回も長々となってしまってごめんなさい!!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
それではまた次回!!
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*このnoteに書いている内容は、僕のバスケットの考えなので、ライジングゼファーフクオカのバスケットとは一切関係ありません。
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