見出し画像

◯◯◯ファースト①

*いつも素敵なお写真ありがとうございます!今回も大事に使わさせていただきました!

こんばんは。吉永です!

かなりご無沙汰になってしまいました🙇‍♀️

さて今回は○○○ファーストという言葉について書いていきます。

みなさんに質問です!
みなさんのファーストはなんですか?

家族ファースト!仕事ファースト!自分ファースト!恋人ファースト!友達ファースト!

人それぞれですよね!

ではあなたがコーチだとします。
コーチとしてあなたのファーストはなんですか?




これもまた人それぞれなのかもしれませんね。

選手ファースト

みなさんこの言葉聞いたことありませんか?
僕は最近よく耳にします。

選手ファースト。。。
とても素晴らしいと思います。

では選手ファーストって一体どういう意味なのか?
選手ファーストと聞いてみなさんはどんなことを考えますか?

・選手の成長を第一に!!
・選手主体のチーム作りを!!
・選手を1番大事に扱う!!
・選手が1番だ!!

などなど、人それぞれいろんな発想が出てくると思います。
僕は初めて聞いたとき上記したようなことだと思いました😁

当然ではありますが、僕たちコーチは選手の成長のために日々いろんな努力をしています。

どうすればこの選手は成長するだろう?
どのような練習がいいのか?
どのようなコメントがいいのか?
この選手の特徴は?

などなど、選手のことで頭がいっぱいです。

じゃあ吉永さんは選手ファーストのコーチングをやってるんですね!

って思われるかもしれませんが
僕は自信をもって

違いますっ!!

と答えるでしょう。

えっ?なぜ??
選手のことで頭がいっぱいで、選手の成長のために日々いろんな努力をしているのに?

って思うかもしれませんね。

コーチとしてあなたのファーストはなんですか?

僕のファーストは。。。

チームファースト!!

です。
これ以外に全く考えつきません。

コーチとして行動するときは常にチームファーストです。
・チームのために自分に何ができるのか?
・チームのために選手をどのように育成するのか?
・チームのために規律を守る
・チームが1番だ

僕はこんな↑↑↑考えのコーチです😁

選手を成長させたい!それは当然ながら強く思っています。ですが、間違っても選手の成長のためにチームがあるのではありません。

選手のためにコーチは何ができるのか。じゃないの?

きっとそう考えた人も多いと思います。

もちろん選手のことを考えてコーチングしています。
でもその先にはチームのため!があります。

悩んでる選手、困ってる選手が目の前にいたとします。
誰だって悩みや困ってることを解決してあげたいですよね!
解決することで選手のパフォーマンスが良くなります。
その結果チームのパフォーマンスが良くなります。

もちろん選手のためでもありますが、その先にチームのパフォーマンスが良くなると信じて、選手の悩みや困っていることを解決する努力をします。

確かに!そんなの当たり前!!
って思っているコーチが多いかもしれませんね。
けど、この場合には大きな注意点があります!
そしてそれを間違えるコーチがたくさんいることを僕は知っています。
それは

チーム方針(システム)に沿って解決することです。

例えば
キャッチ&ショットを期待されているシューターが、自分はボールを触る回数が少なくてチームに貢献できていないと悩んでいるとします。

あなたならどのようにアドバイスしますか?
ポイントは「キャッチ&ショットを期待されているシューター」だということです。
少し考えてみてください。


答えは人それぞれあり正解なんてものはないのですが間違いはあります。
それはチーム方針に沿っていない!ということです。

例えば(S=シューターくん。C=コーチ)
S:ボールにあまり触れてないからシュートも打てないし、チームに貢献できていない気がするんです。

C:そうなんだ。だったらボールを持っている人とハンズオフすれば良い!そうすればボールを触れるでしょ。
もしくは、3Pから少し離れた場所だとディフェンスのプレッシャーは厳しくないから、そこだとボールをもらうことができると思うよ。ボールをもらったらオンボールスクリーンでシュートチャンスを探せばいい。Sくんはシュートが上手いんだから、そうやって自分のチャンスを作るといいよ。

S:そっか!そうすればパスをもらえるし、シュートチャンスも増えますね!

この対応いかがでしょう?
僕はこのコーチの対応は0点だと思います。

チームの方針として、Sくんにはキャッチ&ショットを打たせたいのです。そんな選手にオンボールスクリーンやハンズオフをやらせるというのは方針から大きく外れています。
それに、Sくんには3Pのキャッチ&ショットでチームに貢献して欲しいのに、3Pラインから離れたところでボールをもらっても3Pは打てません。
これも方針から大きく外れていますよね。

Sくんのことを優先に考えれば(選手ファースト)、この答えは100点かもしれません。
彼の要求は
ボールを触りたい!
チームに貢献するためにシュートを打ちたい!
ですから。
それに、キャッチ&ショット以外のプレーを経験することで、Sくんのスキルアップにもつながるかもしれないと考えれば、Sくんにとっては良いことなのかもしれません。

しかし、チームのことを優先に考えれば(チームファースト)0点になります。
なぜなら、Sくんの上手ではないオンボールスクリーンやハンズオフはチームに貢献するどころか、チームをマイナスの方向へ導く可能性があるからです。
Sくんにキャッチ&ショットを求めるのは、Sくんが最もチームに貢献できるのはキャッチ&ショットだからです。

あとがき

チームファーストというと、選手目線からすると自己犠牲だとか我慢だとかネガティブな発想が出てきそうですね😅
けどそんなことないですよ!

例に出てきたシューターSくん。
ボールを触りたいけどパスが来るのを待た”される”
オンボールスクリーンを使いたいけどキャッチ&ショットを”させられる”

こんなふうに考えることもできますよね?
特に選手はこのように感じる可能性が大きい。もしかしたら他チームのコーチや見てくれている人、応援してくれている人も同じように感じるかもしれない。

けど。。。まさにこれが選手ファーストの弊害だと僕は思います。

選手ファーストの考えであれば、選手の可能性を最大限に引き出したい。
だから
あれもさせたい!これもさせたい!
選手の可能性の幅を縮めるようなことに対しては我慢させられてる。チームのために自己犠牲。という発想になってしまうんだと思います。

本当にそうでしょうか?
僕は我慢でも自己犠牲でもないと信じています。
むしろ選手を大きく成長させるチャンスだと考えます。

僕の考えるチームファーストは
チームのシステムの中でその選手が最大限に活躍できることを提供する
です。

Sくんにキャッチ&ショットを求めるのは、彼がそのプレーで最もチームに貢献できるからです。

Sくんが貢献する=Sくんの価値が上がる

僕はそのように考えています。

つまりチームファーストでコーチングすることで、選手1人1人の価値を上げることができる。
チームも選手1人1人も得をする!
僕はそう信じています。

次回はチームファーストの選手育成について書いていきます。

選手育成も同じです。
チームファーストの考えの中で、選手が得する育成方法が必要です。

おこぼれ話

前回の投稿が1月1日だったので、気づけば約3ヶ月もたってますね😵この期間いろんなことがありました。

1月は前半戦を勝率5割でなんとか乗り越え、5連敗していた香川になんとか1勝をもぎ取ることができました。
でも。。。
ここから10連敗。。。

応援してくれてる皆様には本当に申し訳ないです。

試合後には
選手は一生懸命頑張ってくれています!
と、毎回のようにHCからの言葉がありました。

HCの言う通り、選手たちは本当に一生懸命頑張っています。

でも選手だけではありません。
梅㟢HCもどうにかして勝てるように一生懸命もがいていました。僕らなんかではわからない、HCという立場でないとわからない葛藤もあったかと思います。
ですが、毎試合毎試合、毎日毎日チームのために行動してくれています。

葉山ACも一生懸命頑張っています。彼はマネージャー、通訳を兼務しながらもチームのために働いてくれています。ACとしては今シーズンが初めてで、まだまだ駆け出しです。これまでマネージャーとしていろんなコーチを見て培ってきた知識を元に、チームが勝てるように彼なりに一生懸命努力しています。

藤丸ACも一生懸命頑張っています。彼もまた葉山ACと同じくACとしては今シーズンが初めてです。彼が大学で経験してきたこと、熊本のスクールで経験したことを元に、試行錯誤しながらもチームのために一生懸命頑張っています。

ACの2人は若いし駆け出しで、実際まだまだ足りないことも多いです。僕から叱られることもあるけど、チームのために本当に一生懸命頑張ってくれています。

小坂井ストレングスコーチも一生懸命頑張ってくれています。アウェーに帯同できなかった選手を集めてトレーニングしてくれたり、いつ誰が試合に出ても最高のパフォーマンスができる準備をいつも一生懸命してくれています。

山田ストレングスコーチも選手が最高のパフォーマンスができるように、ウエイトトレーニングをメインに努力してくれています。コロナでチーム練習ができないときはzoomでチームトレーニングを行ってくれたり、選手が怪我しないように、プレー中に当たり負けしないように、彼の知識と時間をフル活用して一生懸命努力してくれています。

田鍋トレーナーも一生懸命頑張ってくれています。選手が最もプレーしやすいように、怪我しないようにコミュニケーションをとりながら、選手1人1人に適したテーピングを巻いてくれています。それだけではなく、本来は自分の仕事ではないマネージャー業務のお手伝いをしてくれたり、コーチ陣にはなかなか言えない選手の愚痴を聞いてくれたり、チームが潤滑に回るように、選手のモチベーションを高く保てるように、彼女の莫大な知識、経験を元にチームのために一生懸命努力してくれています。

山本トレーナーも一生懸命頑張ってくれています。彼は今シーズンからプロスポーツチームのトレーナーとしてのキャリアをスタートしました。今までとはかってが違う環境の中で自分にできることは何か?それを常に追求しながら試行錯誤して頑張ってくれています。
本当に彼はこの数ヶ月で大きく成長してくれています。それはチームのために一生懸命努力してくれたからです。

李マネージャーも一生懸命頑張ってくれています。彼女もプロスポーツチームに初めて関わり、マネージャー業も通訳も初めて。本当に全く何も知らない状況から今では立派にどちらの仕事もできるようになりました。もちろん足りないことは多いです。でもチームのために自分のできることを一生懸命頑張ってくれています。

戸越マネージャーも一生懸命頑張ってくれています。大学で経験したことを元に、自分にできることを探しながらチームのために一生懸命頑張ってくれています。仕事も早く、自分の手が空いたときには選手のためにリバウンドをやってくれたり、チームが少しでも良くなるように一生懸命頑張ってくれています。

僕は直接関わることはありませんが、フロントスタッフのみなさんも一生懸命頑張ってくれています。
どうすればもっと観てくれる人を楽しませることができるのか、どうすればチームの認知度を上げることができるのか、どうすればもっと。。。
その問いに向かって一生懸命努力してくれています。

こちらも僕は全く関わることはありませんが、RsunZのみなさんも一生懸命頑張ってくれています。
どうすればもっと楽しい空間にできるのか、どうすればお客さんを盛り上げれるのか、どうすれば選手たちを盛り上げることができるのか、どうすればもっと。。。
彼女たちもその問いに向けて一生懸命努力してくれています。

選手はもちろんですが、チーム、フロント、RsunZ全員が一生懸命頑張っています。

頑張ってるから結果が出なくてもいい!
って言いたいわけじゃないです。

観てくれているみなさん、応援してくれているみなさんの不安や心配、お怒りや不満、落胆など十分に理解できます。

それを理解した上でこれからの自分たちの行動を見直していかなければならない。

結果が出ないということは、一生懸命頑張っている方法が間違っているのか、一生懸命だけどまだ足りないのか、それ以外にも何かしらの原因があるはずです。

その原因が何か、僕は1つだけ見当がついています。

それは。。。

良いチームにまだなれていない!

ということだと僕は思います。

良いチーム?
甘いよ!プロだから勝ち負けの結果が全てだろ!

って思う人もたくさんいますよね。
実際僕はいろんな人から何度も言われてきました。
ひどいときには
お前はプロじゃない!
って言われたことも😅

勝敗が重要なことは十分に理解しています。
実際、チーム作りの中で勝つことは優先順位の中で限りなく1番に近いです。
でも1番じゃない。
最も優先順位が高いのは
良いチームを作ること!
です。

良いチームだから勝ちに繋がる。
良いチームだから一緒に戦えて楽しい。
良いチームだから観てる人も楽しい。
良いチームだから応援したくなる。
良いチームだから。。。

僕はそう思います。
チームの人間も、観ている人も、今のライジングゼファーフクオカに満足できていないということは、まだまだ良いチームになれていないんだと思います。

もう1度みなさんに応援してもらえるように、期待してもらえるように、楽しんでもらえるように、一生懸命!真面目に!良いチームを目指してこれからも頑張っていきます。


またこんなに長く。。。
いつになったら短く簡潔にまとめれるんやろ😂
僕にはコーチングだけでなく文章力の成長も必要ですね😭

今回も長ーい文章に最後までお付き合いしてくださりありがとうございました!

それではまた次回!!
質問などあれば、コメント、twitter、facebook、Instagramでいつでもご連絡ください!
twitter
facebook
Instagram

*このnoteに書いている内容は、僕のバスケットの考えなので、ライジングゼファーフクオカのバスケットとは一切関係ありません。

この記事が参加している募集

Bリーグ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?