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『努力は報われるのか問題』をプロコーチが語ります

こんにちは、コーチの中原です。

今日は「努力は報われるのか」という問題についてお話しします。
「自分は努力できるタイプだ」とか、「続けるのが得意だ」とか、逆に「私は努力できない、続かない」という方もいらっしゃると思います。

ただ、いずれにしても努力は人生において必要なことではないでしょうか。それをいかにスムーズに、心理的な負荷なく続けるかがポイントだと思います。
今日はその点についてお話ししますので、ご興味があればぜひ最後までお付き合いください。

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努力で報われるものは何?

さて、努力は報われるのかという問題ですが、どうでしょうか。
ちなみに私は「努力」という言葉がとても好きです。
努力することもそれなりにできる方かなとは思うのですが、それを続ける、習慣にするというのはなかなか難しいものです。

今回お伝えしたいのは、努力そのものではなく、努力が報われるのかという点です。
努力が報われるといったときに、皆さんがイメージするものはさまざまです。

例えば、努力すれば勉強ができるようになる、成績が上がるというのはわかりますが、「学年で1位を取る」とか「クラスで一番になる」というのはどうでしょうか。
正直、これの信憑性や相関関係は微妙だと思いますが、信じている人もいます。

過去の成功体験で誤解されることも

過去の成功体験があると、「努力は報われる」と思いやすいでしょう。
例えば、誰よりも勉強を頑張って学年で1位を取った人は、努力は報われると思うでしょう。
実際に「努力は報われる」という言葉があるわけですから、それを信じるのは自然なことです。
そして、その信念を持つことで、周囲の人にも「もっと頑張れ」「努力は君を裏切らない」と励ますのではないでしょうか。

報われるということが何を指しているのかはあまり議論されませんが、非常に重要なことだと思います。
コーチングの現場でも、努力は大事です。
コーチングにはゴール設定の概念があり、そのゴールを現状を少し超えたところに設定することが求められます。
その制約がなければ、現状の手の届く範囲の目標になってしまい、自己成長から遠ざかってしまいます。

現状の外にゴールを設定したら、その後は努力が必要です。
努力を積み上げることで、ゴール達成が可能になるのです。
努力が報われるという言葉を信じるのは、自己の成長や夢中になって取り組むことが重要だからです。

私がコーチングの現場でよく伝えるのは、努力は報われるということ。そしてそう信じるべきということです。
しかし、それは必ずしも特定の結果を保証するものではありません。
努力をしたからといって、必ずしもトップセールスや学年トップになれるわけではないのです。
それでも、努力は自分を成長させるために必要なものであり、その成長が結果として報われることもあるのです。

さらに言えば、そのわずかな成長を盛大に喜ぶべきなのです。
その喜びを次のアクションに繋げます。

努力は自分の未来に対して積み上げる

自分の内側の話として、努力して続けるかどうかという問題について考えてみましょう。
実際にそれを続けた場合、例えば1か月先、あるいは半年後の自分はどうなるでしょうか。
努力を続けた自分と、それをやらなかった自分とでは、圧倒的に違うはずです。
別人格と言っても過言ではないくらい、本当に変わってくるのです。

ここで言う「努力」とは、ゴールに対してのものです。
たとえば、今の仕事を続けつつ、起業したいと思っている場合や、副業を始めてそれを軸にビジネスを展開させたいと思っている場合、その目標に対して努力をするかどうかで、未来の自分は大きく変わります。
努力を積み上げることで、半年後には全く違う自分になっていることでしょう。
見る世界や得られる情報も変わります。
それだけの成長を遂げる自分と、何もしなかった自分とでは、キャッチできる情報すら違ってくるのです。

この比較が意味を持つのは、自分との勝負だからです。
自分との比較であれば、努力は報われるというのは真実だと思います。

内向的な人と外向的な人の違い

私自身、前の放送でもお話ししましたが、自分基準が強い内向的な人間です。
内向的とは、例えばコーチとして仕事をする中で、自分が納得するコンテンツや教材を作ることを重視するということです。
つまり、自分が満足するかどうかがもっとも重要なのです。
といっても、プロとして役割を提供する場合、相手の満足度も当然優先します。

一方で、外向的な人、社交的な人もいます。
自分の基準よりも、周りの人が喜んでくれることを重視する人たちです。
このような人たちは、「努力が報われる」と聞いたとき、周りからの評価が報われると考えることが多いのではないでしょうか。
これは結果がたまたまそうなることもありますが、必ずしも相関関係があるわけではありません。

自分が例えば10の努力をして、それが圧倒的な努力量であったとしても、同じ環境にいる他の人たちも努力しています。
そうした中でトップになるかどうかは分かりませんが、努力を続けることで自分自身の成長は確実に得られます。

自分に向き合うから努力の意味がわかる

私が「努力は報われる」という言葉が好きな理由は、自分自身の成長を実感できるからです。
そもそも自分基準が優位なので…

自分基準で努力することで、満足感を得られるのです。
逆に、周りの評価を基準にすると、報われないと感じることもあるでしょう。

努力が報われるかどうかは、自分の基準で決まるものです。
自分自身の成長や満足感を基準にすれば、努力は必ず報われるのです。

さらにその尊い努力を積み重ねた結果、報われないと感じたり、無駄だったと思ってしまうと、自分を裏切ることになりかねません。
それは非常にもったいないことだと思います。

ゴール設定は内側の世界

今日のセッションのテーマの中でも、この話が出てきました。
コーチングにおいては、ゴールが重要です。
ゴールをどう決めるかというと、すべて自分の基準に基づいています。
自分が望むもの、自分が行きたい世界、自分が活躍したいステージを基にゴールを設定するのです。
これは内側の世界の話です。

例えば、何かの大会に出て優勝するというゴールももちろんありますが、まずはその大会で活躍できる自分を目指すことが重要です。
これも内側の基準です。その内側の基準を考えると、「努力が報われる」というフレーズがすんなり入ってきますし、実際に使いやすいと感じます。

大会で優勝する、トップになるというのは、努力以外の要素や要因も大きく関係するため、単純に頑張ればよいというわけではありません。
その誤解が解消されるだけでも、努力の意味が変わり、努力しやすくなるのではないでしょうか。

努力で手に入るものを明確化する

努力がしやすくなるということは、期待できないものに期待するのをやめることでもあります。
これにより、気持ち的に楽になるでしょう。
努力しなかった自分よりは確実に前に進めます。
これは誰もが納得することだと思います。
だからこそ、努力の過程そのものを喜びにすることが大切です。

「努力」という言葉は小学生でも知っている言葉であり、「努力が報われる」というフレーズも聞いたことがあるでしょう。
しかし、ありふれた言葉だからこそ、そこに誤解が含まれることがあります。
その結果、「違うじゃないか、全然報われなかった」と感じるのは非常にもったいないことです。

ぜひゴールの中で使うことを意識してください。
努力した自分とやらなかった自分を比較することで、報われるということが実感できるでしょう。

「努力は報われるのか」という問題は単純なテーマではありますが、あらゆるところで考えられる問題です。
年齢を重ねるとより考えるようになるのではないでしょうか。
私も41歳になり、効率や家族のことを考えるようになりました。
情熱を注げる時間やエネルギーが限られているので、努力が報われるかどうかを考えることが多くなりました。

その”報われる”をしっかり理解していると、裏切られる心配がないので、動きやすくなるでしょう。
そういったことを知った上で、皆さんそれぞれのゴールに向かって努力を続けていただけたら嬉しいです。

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