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14年間の会社員生活が僕にくれた3つのプレゼント


こんにちは。
ライフキャリア山崎(元Masaki)です。

#完全フリーランスとなったので名称変わりました
#Masakiのことはお忘れください
#Masaki、今までありがとう!



僕は人事、キャリアアドバイザーなどを経て2021年に独立、フリーランスのキャリアコーチとなった36歳です。


(完全)独立後1発目の投稿は、14年間の会社員生活が僕にくれた3つのプレゼントについてお話します。



会社員を辞めるから、「会社勤めすることが悪い!」なんて言うつもりは全然なくて、それぞれの生存戦略として必要な場所を選べばいいと思っています。


そのうえで、「会社員生活を終えてみて、今すごく役に立っていることがこんなにあるよ」ということを伝えたいのです。

いつか独立したいと思っている人にも参考になると思いますので、ぜひ読んでみてください。



ひとつ目:「お金」に対する考え方


会社員生活が僕にくれたもの、ひとつ目は「お金の知識」です。

社会人2年目くらいの頃、コーチング内で「お金」を扱ったことがありました。理由は、僕がお金に対して悪いイメージを持っていたからです。



「お金と聞いて、イメージする言葉は?」

という質問に、僕は

「裏社会、揉める、欲望の塊」

などという、恐ろしい言葉を口にしていました。



実家に借金があったわけではありません。

だけど、それまでの人生で見聞きしていた情報などから、そんなイメージを持っていたんでしょう。

当たり前ですが、こんなイメージを持っていたら「お金を稼ぐ」ことや「利益を得る」ことに対して、プラスの解釈なんてできません。



僕は人事として経営の近くにいましたが、そんな発想の人が「経営について語る人」を見ると、どんな感想を持つでしょうか。


「儲けることばっか考えて。。。」

「もっと、世の中の役に立つことを考えようよ」


もう甘々の、甘ちゃん。青臭いなぁー、と今なら思うのですが、当時は本気でそう思っていました。経営者同士の会話なんて「世の中の役に立つこと」は前提なんです。

※そうじゃない人々も一部はいらっしゃるようですが、当時の僕はこういう会話をすべて混同していました。



そこから「お金の勉強」をはじめ、「ビジネスとは」なんかも理解していくにつれて、そういったマイナスの感情はなくなりました。

それでも、完全払拭に5年ほど掛かりましたが。



そもそも、ビジネスをするにあたってはこういう流れがあるわけです。


①つくる(商品)

②知らせる(マーケティング)

③買ってもらう(販売/営業)

④リピートしてもらう(顧客満足)


おそらく例外なく、どの会社も当てはまると思います。

※④は価値観によって変わるかも。



たとえば、任天堂さんだったらこんな感じ。

①つくる
ハード(Switchなど)とソフト(あつ森など)の製造

②知らせる
CMを打つ、広告に掲載するなど

③買ってもらう
小売店やWeb販売サイトとの契約

④リピートしてもらう
魅力的なソフトの開発/アフターサポートの充実など



転職エージェント(対企業)はこんな感じかな。

【企業向け】
①つくる
時代に合わせた転職プラットフォームの開発

②知らせる
CM、DM、テレアポなど

③買ってもらう
新規営業

④リピートしてもらう
サービスの品質、担当者の対応、成果



4つ全部大切なんですが、やっぱり「買ってもらう」がないと収益は生まれないわけで。収益が生まれない会社は倒産します。


つまり「売る」、もっと言うと「儲ける」がないと、大切な事業の存続すらできません。だから、ビジネスをするにあたっては「ちゃんとお金を受け取ることが大切」

この感覚を養うことで、お金に対するネガティブなイメージは減っていきました。

フリーランスになるにあたって、ちゃんとここを理解してから会社員を卒業できたのは、僕にとって大きいことでした。



僕はコーチングのコーチとして独立しましたが、例えばどれだけSNSで発信をしても、「コーチングセッション」を売らなければ1円にもなりません。

※あくまでセッションが事業のキモだった場合。


だから、怖いけど営業をするわけです。

「僕のコーチング、買ってください!」って。

友達には言いづらい…なんて思っちゃいけないんです。


たしかに誤解されることはあるかもしれません。

だけどそれ以上に「本当に悩んでいる人の力になれる」確信があるから、僕はこの仕事をずっとやっていきたいと本気で思っているんです。

その時点で、売る行為をする以外の選択肢はありません。

ビジネスだから。


そんな「ビジネスの大切なところ」を、時に感情は抜きにして考える視点を持てたことが、ひとつ目のプレゼントでした。



ふたつ目:知識は役に立つ


ふたつ目は「知識は役に立つ」ということです。

これを「ちし恥じ」と名付けましょう。

※絶対流行らない
※そもそも「恥」は入ってない


当たり前ですが、入社当初は仕事をする上での知識もスキルも何もない状態だったわけです。


そこから14年。

仕事を通して知ったこと、身に着けたことは沢山ありました。



たとえば、社会における人間関係構築に使えるもの。

「心理学」「コミュニケーション理論」「モチベーション理論」など。


人事もキャリアアドバイザーも、「人」を扱う仕事です。

心理学や、コーチングをはじめとしたコミュニケーションの理論は大いに役に立ちました。



たとえば、「傾聴」という話の聴き方があるということ。

これは話している人に、安心して話してもらうために必要なスキルで、相手との信頼関係を築くことに繋がります。


ロジカルシンキングクリティカルシンキングは、チームリーダーとしてマネジメントをするときに役立ちました。

たとえば、新しい施策を考えるとき。

リーダーは、「正解がなにか分からない状態」で意思決定をしなければなりません。だから情報を分析して、「どの打ち手が確度が高いか」を考えるわけです。(ロジカルシンキング)

そのうえで「その施策は、本当に正しいのか」をクリティカル(批判的)な視点でさらに深掘ることで、精度が上がります。

そんな風にして新しいチャレンジが生まれていることも、経験してみて初めて知りました。(不安と隣り合わせだってこととか)



ここで上げた「知識」は、あくまで僕の仕事において必要だったものなのでこれがすべてではないですが、伝えたいことは「知識を持てれば、辛い状況も実践の場になる」ということです。


たとえば「人間関係構築の知識」は、自分にとって苦手な人を「自分を成長させてくれる存在」に変えてくれます。

「マーケティングの知識」は、なかなかお客様に見つけてもらえない状況を「成長の場」に変えてくれるのです。



知識という武器を得て、成長していくこと。

仕事は、人生はゲームのようなものだと割り切れれば、仕事はもっと楽しくなっていくかもしれません。


僕がもらったふたつ目のものは、こんな感じの「仕事への向き合い方」でした。



みっつ目:自分のトリセツ


仕事を通した自己分析で、僕は自分の扱い方が分かるようになりました。

自己分析というと、就職活動のときだけにするイメージですが、自分らしく働いていくために自己分析は常に行うのが良いと思います。


たとえば、現在の僕の自己分析。

●好きな仕事:話すこと、聴くこと
・会社説明会や研修で話して、なにかを伝えるのが好きだった
・社員との面談で、色々な価値観を聴いたりするのが好きだった
・キャリアアドバイザーとしても、面談はすごく楽しかった
・一番のやりがいは「求職者と電話で人生について語っている時間」

★トリセツ:こういう仕事だけしてたら幸福


●苦手な仕事:はじめてのこと
・はじめてやることは、上手くいかないことが多かった
・原因は、情報が少なく成功確率が低いまま行うから
・つまり「情報収集」が苦手なのかもしれない
・情報が集まってからの改善速度は、すごく早い

★トリセツ:最初にやる前は細かく準備すること!


●得意なこと①:説明会や研修など、人前で話すこと
・社長に「私より話すのうまいね」と言ってもらった
・最初は下手。TVの司会者とか研究して自分に取り入れていった。

●得意なこと②:人の話を聴くこと/安心感を与えること
・安心して話せる、と言ってもらったことがある

●得意なこと③:目標達成を目指すこと
・数字をぶら下げられると、そこに全力で走っていく
・単純
・だから自分を走らせるためには、明確な目標を置くといい

★トリセツ:これらを活かした仕事の仕方を設計するといい


●苦手なこと①:リーダーとして人を引っ張ること
・ひとつの価値観で、多くの人を動かすことが苦手
・人をマネジメントすることよりも、プレイングが好きなのかも

●苦手なこと②:納得いかないままやらされること
・自分で考えて、自分で決めたい人間なのかもしれない

★トリセツ:自分で考えて、自分でやれる環境をつくる



いま、僕がフリーランスとして大切にしていることは「やりたいことしかやらない」「得意を活かす」「自分が最前線に立つ」ことです。


これらは、14年間の社会人生活でみられた自分の特徴をもとに決めたことなのですが、今のところノンストレスで仕事ができています。



色々なことに挑戦しながら自己分析を続けることで、僕は「自分のトリセツ」を手に入れました。

これらを上手く活用していくことで、自分らしい働き方を手に入れられることも実践によって知ることができました。


それが、みっつ目のプレゼントです。



この14年、すべてがいい経験になった


今回の記事作成にあたり、改めてそう思いました。

人間、生きているといいことも悪いことも沢山あります。


だけど、あとで「あの時のあの経験は、こんな意味があったのか」と振り返ることができれば、すべて必要な経験だったと捉えることもできるのです。



最後に、2005年6月に行われた、米国スタンフォード大学の卒業式での有名なスティーブ・ジョブズ氏のスピーチをご紹介します。

先(未来)を読んで
点と点をつなぐことはできません。

後からふり返って
初めてできるわけです。

したがってあなた方は、
点と点が、将来どこかでつながると
信じなければなりません。

自分の勇気、
運命、
人生、
カルマ、

何にせよ我々は
何かを信じないと
やっていけないのです。

点が、やがてつながると信じることで、
たとえそれが皆の通る道からはずれても、
自分の心に従う自信が生まれます。

これが、大きな違いをもたらしてくれるのです。



14年間の会社員生活には色々なことがありました。


成長を喜べる出来事もあれば、

泣きたくなるような失敗の日もありました。


でも、こうやって「会社員」という生活を終えてみた今思うのは、「すべての経験が、今に繋がっている」ということです。



本当はキャリアカウンセラーになりたかったのに人事としてキャリアをスタートさせたことも、「経営視点」を学ぶいい機会になりました。


キャリアアドバイザーとして、満足のいく支援ができなかった出来事も、「今目の前にいる人の為に100%の力を注ぐ」という信条に繋がりました。


そして、独立をしたいと思いながらなかなか決断できなかった日々も、自分の「本気の気持ち」を育てる時間になったのだと思います。




人生には、いい時も悪い時もあります。

だけど、今取り組んでいることの本当の価値が分かるのは、もっと先になるのかもしれません。


あとから後悔するのは、「全力でやらなかったこと」「時間を無駄に過ごしたこと」が多い気がします。

そのときに後悔しないよう、今その場所にいる限りは「目の前のことに全力を尽くす」ことを大切にしてみてください。

そうすれば、どんな結果になっても、必ずその経験はあなたの財産になるはずです。それが、会社員生活からのプレゼントになるはずです。



僕はこれから、フリーランスとして会社員時代で得たすべての経験を活かして、人生を掛けて事業に取り組むつもりです。

その人生のどこかで交わることがあれば、お互いのことについて対話しましょう。あなたの話も、ぜひ聴かせてください。


山崎 将吾



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