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アートリトリート体験してみて色んな方へお薦めしたくなった話

私がコーチングの学びを経てアートリトリートに出会うまで

私はプロフィールにも、また初めて書いたnoteにもあるように、コーチングスクールの THE COACH を受講し、コーチングを学んでいます。

THE COACH での学びで、これがコーチングとコーチの要なんだ、と強く印象に残っているのが「自己の器」です。

コーチングは結局のところ、人と人とのぶつかり合いで、ぶつかるからには相手を受け容れる、そして時には自分自身を受け容れる、「自己の器」がセッションの中で重要な役目を担います。

「自己の器」を磨くには、自分自身と向き合うには、どうすればいいのだろうと、何かないかなと考えていたときに、「リトリート」が思い浮かびました。
 

リトリートとは、
語源の退去・撤退・隠れ家などから派生したことばで、
日常から離れて心身をリセットし癒す時間・過ごし方のことを言います。

Tomaru https://tomaru.org/


私は今年の初めまでの十年余りをホテル業界で過ごしていたこともあり、「リトリート」を売りにしたホテルが増えてきていることが気になっていました。自然のなかでリラックスする、自分を解放する、自分と向き合う、といったコンセプトの施設が今やあちこちにあります。

ただ、私がちょうど「リトリート」に目を留めて、ぜひとも体験したいと思い立ったのは、仕事に忙殺されている最中でした。残業も出張もかなり多い業務にあたっていたため、東京に住まう私が自然の中での宿泊を伴う「リトリート」に出向くにはハードルがあったのです。

そこで出会ったのが、TWILIGHTさんのアートリトリートでした。


TWILIGHTさんは4名からなる「対話ユニット」だそうで、その中のなみちゃんがアートリトリートの企画発起人です。「アートリトリート」という発想自体がそもそも他にあったわけではなく、なみちゃんが「アートリトリート」のいわば生みの親になります。

私はTWILIGHTさんのアートリトリートの記念すべき(?!)1回目の参加者でした。六本木の新国立美術館で、半日で体験できるリトリート、という企画設定が、参加してみようと思ったきっかけでした。

アートリトリートを客観的に説明してみると?

アートリトリートを私なりに簡単に説明すると、よくある「自然のなかで」行うリトリートではなく、「アート鑑賞を通して自分と向き合う」というリトリートです。
 
鑑賞するアートはいわゆる現代美術に属するものが多く、「え?これがアート?」とか「・・・(なにがなんだか)」という感想を抱くことが多いのが特徴です。あとから知ったことですが、これがTWILIGHTの案内人なみちゃんの大きく鋭い狙いでした。
 
アートと対峙して湧いてきた感情や問いに、他の参加者との対話や、その後のソロタイムを通して、ひたすら向き合っていくというプログラムが仕掛けられています。
 

アートリトリート当日とその後の流れはこんな感じです

1.チェックイン
TWILIGTHTの案内人さんから鑑賞についての説明や問いかけを貰う、参加者は「今、ここ」をシェアし合う

2.鑑賞時間
各自でアートを鑑賞する

3.対話時間
アートと対峙して湧いてきた感情や問いを、他の参加者とシェアし合う

4.ソロタイム(ひとり時間)
鑑賞と対話を通して生まれてきた何か(感情だったり、問いだったり、もやもやだったり)とひとりで向き合う

5.チェックアウト
鑑賞、対話、ソロタイムを経て感じた「今、ここ」をシェアし合う

6.アフタートーク
アートリトリート開催日から半月~ひと月程度後にオンラインで対話する


アートリトリートとコーチングとの対比をワカナ視点でお伝えすると・・・

  • コーチにあたる役割を、アート・案内人・他の参加者 が疑似的に果たしています。

  • 鑑賞・対話・ソロタイム・アフタートーク の分割された時間が、それぞれワンセッションの威力を持ちます。

  • 真剣に参加することで、「自然と深く」「自分と向き合う」ことになり、得られる「気づき」が大きいです。

  • 半日がかりで行うので、終わった後にどっと疲れます。頭痛がするとか、眠気が凄いとか。

TWILIGTHTの案内人さん達の寄り添い方、問いかけ方、受け止め方、とても素敵です。コーチとしても勉強になります。


アートリトリートはこんな方へお薦めしたいです

  • コーチングと似て非なるもので自分と向き合いたい人

  • リトリート体験したいけど自然の中に行く機会がない、時間がない人

  • 「ちょっと変わった」リトリートに興味ある人


アートリトリートに参加した私に起こったこと

現在までに5回のアートリトリートが開催されており、私は1回目と3回目に参加者として参加し、5回目はTWILIGHTさんにお声がけ頂き企画段階から関わりました。

5回目の開催時にはTwitterで自分のツイートをリツイートしながら、その時々の思いや感想を残しています。ツイートを遡ることで、どんな感じかご想像いただければ。


私にとっては1回目の体験がとにかくもの凄く良かったです。実は、当時勤めていた会社を退職する決意をここでしています。ね、凄いですよね。この1回目のアートリトリートで、李禹煥(リ・ウファン)の作品と対峙し、対話とソロタイムの時間を経て、「自由になれば」という言葉を持ち帰りました。

1回目の体験が強烈だったので、2回目と4回目はお休みした感じです。アートリトリートはそのくらい1回1回の威力があります。

3回目は東京都現代美術館で開催されていた「柔らかな舞台」という映像作品を鑑賞し、「同じを求めない、異なることを認める、一瞬一瞬を楽しむ」という言葉を持ち帰りました。ちょうど退職を控えて、引継ぎ業務で頭が爆発しそうになっていた頃でした。自分の持ち帰った言葉にとても救われました。


TWILIGHTさん6回目のアートリトリートへのお誘い

さて、そんなこんなで、7/16(日)に控えた 6回目のアートリトリートへのお誘いです。→ 8/24(木)にリスケになりました!

今回は天王洲アイル駅が最寄りの WHAT MUSEUM にて開催中の企画展を鑑賞します。精神科医かつ現代アートコレクターの高橋龍太郎さんのコレクションです。

~生命(いのち)の躍動を感じ取る~ をテーマにアートと対峙し、何を受け取るか、もしかしたら何か吸い取られるか、とにかくそこで起こったことを、案内人と参加者と対話します。

一部作品は撮影可なので、ちょこっとお裾分けします。

イベントページと申し込みはこちらです。TWILIGHTの案内人のなみちゃんのメッセージをぜひご覧いただきたいです。


ご興味のある方、ぜひぜひご参加ください。アートリトリートを一緒に楽しみましょう!

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今回の冒頭の写真は、カナダ プリンスエドワード島のウエストポイントという灯台のそばにあるビーチで撮ったものです。私は写真家でもなんでもないけど、ビーチにひとり佇むおばちゃんの背中を見て、なんてフォトジェニックなんだろう!と思って撮影しました。私のアートです。

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