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次の日が美味しいんです

自分のなかのルールのひとつに、食べものは次の日が美味しいというのがある。

カレーは次の日が美味しい、なんていうのは有名なところ。しかし僕は、カレーだけではなく、多くの食べものは次の日に食べることでしか味わえない美味しさを秘めていると思う。

例えばピザ。ピザの出前をとったけど、その日は食べきれなかった。次の日、残ったピザを電子レンジで30秒ほど温めて食べる。もちろん生地はシンナリとしてしまう。下手すればベチャッとなることもある。でも、美味しい。

あきらかに前の日とは違った美味しさがある。味が丸まった、といった感じ。トッピング達が生地のうえで一夜を共にしたことで、トッピング同士の親密度がグッと上がった、といった表現もピタッとくる。時間をおくことで、トッピング達の調和ができるようです。

次の日のピザといえば、炊いた翌日のごはんも美味しいです。特に冷やごはん。冷やごはんの、米粒どうしがくっついて塊になっている感じ、あれがイイ。味も、冷やごはんにしかない趣がある。

炊飯器に残った冷えごはんに、アツアツのカレーをかけて食べるのがこれまたイイ。冷たいと熱いのコントラスト。

他にも、冷えたご飯を使った茶漬けも実にウマいです。固まったごはんを崩しながら食べるのオツ。

このように、特定の食べものは時間が経つことで独特の魅力が出たりする。必ずしも作りたてよりも美味しいというわけではなく、その食べものの一部の要素が輝きはじめる、そんな感じです。

作りたてよりも次の日の方が絶対に美味しいと信じている食べものもあります。それはソース。ここでいうソースとは、何かの上にかけるものという意味。

カレー、パスタソース、中華あんなど、それ単体では食べずに、大抵の場合は炭水化物にかけるモノ。この手のソースたちは、少し時間をおいた方が、出来たてを食べるよりも美味しいと断言します。

次の日のソースは、間違いなく作ったその日よりも味が丸くなります。味の角が取れる。あと、旨味やコクといったものも増すように感じます。

ここまで次の日の食べものの美味しさについて書いてきましたが、誤解のないように一応書いておきます。もちろん僕は焼きたてのピザも炊きたてのごはんも大好きです。でも、次の日に残った食べものには、作りたてにはない特別な魅力があるんです。

その魅力が、この記事を通してすこしでも伝われば嬉しいです。

皆さんは、好きな次の日飯ありますか?








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