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【39】 現状の外のゴールがスコトマを外す

「自分が本当にやりたいことがわからない」という悩みは、現代ではとても多いように思います。

コーチングを学び、心からやりたいと思うwant-toのゴールを設定しようと思っても、何が本当にやりたいことなのかわからないという場合が少なくありません。
また、自分のやりたいことだと思って設定したゴールが、実は親や先生、社会に刷り込まれたものである場合もあります。

なぜ「自分のやりたいことがわからない」かというと、それがスコトマになって認識できなくなっているからです。
現在の自己イメージやコンフォート・ゾーンを変化させずに行動をしても、スコトマが外れないため、自分のやりたいことは見えてきません。
「自分探し」をしても、自己イメージが変化しない限り、やりたいことは認識できないままです。


実は、現状の外にゴールを設定することは、それらの問題を解決する方法にもなっています。
「誰に止められてもやりたいこと」とまではいかなくても、今やってみたいと思うことをベースに、現状の外に「仮のゴール」を設定することが重要です。
なぜなら、仮であっても現状の外にゴールを設定することで、「自分が何を重要だと思うか」が変わるからです。
視点が変わるといってもいいかもしれません。
それによって、スコトマが外れ、いままで見えてなかった情報を認識できるようになります。

これとは逆に、今の現状を継続していてもそのうち実現できるようなことや、現時点で実現方法がわかっていること、つまり現状の内側のゴールを設定してしまうと、現在の自己イメージとスコトマが強化され、ますます自分のやりたいことが見えなくなってしまいます。

仮のゴールを現状の外に設定し、そのゴールを実現する方法を調べたり、実現させるための行動を起こす中で、別のやりたいことが見つかるかもしれません。
その時は、新たに見つかったやりたいことをゴールに加え、そのゴールに向かっていけばよいでしょう。
仮のゴールを設定し、行動をするなかで、新たなゴールを見つけ、またそのゴールに向かって行動していくということを繰り返していくと、本当にやりたいことに近づいていくことができます。

現状の外に仮のゴールを設定して行動していくなかで、「これは自分のやりたいことではないな」と気づいたら、躊躇せずゴールを更新してしまいましょう。
仮のゴールが現状の外であれば、行動するなかで視点がズレ、これまで認識できなかったことが認識できるようになっていきます。

ワーク
現在の目標やゴールは何ですか?
その目標やゴールを達成する方法や手順はわかりますか?
わかるようであれば、そのゴールは現状の中に入っています。
もしその分野での変化を望んでいる場合は、現状の外のゴールに更新してみましょう。