【53】 セルフトークの4つの段階
設定したゴールを実現していくためには、セルフトークのコントロールが欠かせません。
セルフトークとは、マインドの中で行っている自分自身との会話です。
私たちはセルフトークをもとに信念を形成し、その信念に従って認識し行動しています。
そのため、セルフトークが、これから何を実現していくかを決めるとも言えます。
セルフトークには、4つの段階があります。
ゴールを実現した世界の自己イメージをリアルにし、ゴールを実現していくためには、以下の第1〜第3段階を経て第4の段階に到達する必要があります。
1段階目:ネガティブな諦め
1番下の段階は、ネガティブな諦めです。
「できない」「無理だ」「自分には難しすぎる」といった言葉です。
これは、過去の自己イメージに基づくネガティブなセルフトークです。
まず、この状態を脱する必要があります。
2段階目:目的論的な方向性
2番目は、問題には気づいているものの変える意思がない場合です。
「もっとよくできるだろう(けど、やらない)」「〜〜すべきだ(けど、やらない)」といったセルフトークです。
キーワードは「できる」「すべきだ」「したい」です。
「痩せられる。けど今はしないだけ」「勉強すればもっといい点数がとれるのは知っているけど、やらないだけ」といったものです。
この段階では、問題に気づき向かいたい方向性は生まれているものの、変える意思まではないため変化は起こりません。
3段階目:誓い
3番目は、誓いです。
誓いは、かなり強いものです。
「もう、こんな状態はやめよう」「こんなことをするのはもうやめよう」といったものです。
そのセルフトークにもとづいて行動が変わっていきます。
しかし、人は映像を求めて行動します。
そのためマインドは、これまでの状態や行動を止める代わりに何をするか、という映像を求め始めます。
4段階目:置き換えの映像
4番目の段階は、置き換えの映像についてのものです。
「次は〜〜する」「明日は〜〜する」といったものです。
これまでの状態や行動をやめて、代わりに何をしているかについてのセルフトークです。
このセルフトークは、仕事、健康、人間関係といった人生のあらゆる分野に必要です。
4段階目のセルフトークになると、その映像に向かっていくようになります。
セルフトークをコントロールし、自分が望む映像を自分自身に与えるようにしましょう。
セルフトークの段階を上げる
まずは、自分のしているセルフトークがどの段階のものかを観察してみましょう。
全体的な傾向もありますが、その分野ごとにセルフトークの段階も変わります。
エフィカシーがゴールや分野ごとに存在するように、ある分野では4段階目のセルフトークをしている一方で、別の分野では1番目の段階のセルフトークをしている場合もあります。
自分のセルフトークを観察し、セルフトークの段階を意図的に上げていくようにしましょう。
また、セルフトークの段階は、ゴールを設定し、アファメーションとヴィジュアリゼーションを繰り返すことでも、自然と上がっていきます。
セルフトークをコントロールすることで、自分の望む方向へと進んでいきましょう。
ワーク
自分が普段しているセルフトークはどの段階のものが多いかを生活の中で観察してみましょう。
また、仕事、趣味、健康、家族といったそれぞれの分野ごとのセルフトークはどのように違うかにも耳を傾けてみてください。