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【54】 イエス・アイム・グッド〜自己イメージを高めるセルフトーク〜

私たちの認識やパフォーマンスは、自己イメージの高さによって決められています。
そのため、チャンスをつかみ、ゴールを実現していくためには、高いエフィカシーと高いセルフ・エスティームを維持する必要があります。


ところが、エフィカシーやセルフ・エスティームを高めることを邪魔している文化的な要因があります。

称賛を受け入れる

私たちの多くは小さい頃から、とにかく謙虚であることを美徳として教えられてきています。
そのため、他人から褒められたり高く評価されたりしても、「いえ、とんでもないです」「そんなことないです」と否定してしまいがちです。

すると「自分はそんなすごい人間ではない」というセルフトークが無意識に蓄積されていくことになり、自己イメージを下げてしまいます。

しかし、謙虚であることと、自分を卑下することは違います。

謙虚であるために、自分の能力や価値の自己評価を下げる必要はありません。

他人に称賛されたときは、ただ「ありがとうございます」と言って称賛を受け入れ、そのうえで「家族のおかげです」「チームのみんなに助けられました」というように周囲の人を称賛すればよい、とルー・タイスは教えます。

そうすることで、謙虚でありながら、自分自身と自分を称賛した人、そして周囲の人の自己イメージを高めることができます。

「自分はすごい!」

もう一つ重要なことは、称賛を受け入れると同時に、心のなかで「自分はすごい!("Yes! I’m good!")」と大きな声で自分を称賛することです。
口には出さず、心の中で「自分はすごい!これが自分だ!」としっかり自分を評価してください。

声に出して言うと、周囲の人から嫌味な人と思われてしまうかもしれませんが、心のなかでいくら自分を評価しても、誰も気分を害されることはありません。
この方法は、他人から称賛されたときだけでなく、ゴールにつながる小さな行動をしたときにも使うことができます。

成功を思い出す重要性

私たちは失敗を強く記憶し、反復してしまう習性があります。

失敗については何度も繰り返し思い出してしまうのに、成功について何度も思い出すことは稀です。
そのため、日々たくさんの成功をしていたとしても、自己イメージの一部に取り込まずに、流してしまっていることの方が多いのです。

日々のちょっとした成功やゴールにつながるちょっとした行動、うれしかったことなどがあれば、そのシーンを思い出しながら「自分はすごい!」と評価し、しっかり自己イメージに取り込んでください。
それを繰り返すことで、エフィカシーとセルフ・エスティームが上がり、コンフォートゾーンも広がっていきます。

自己イメージを高めることは、自分にとってだけでなく、自分が関わる他人にとっても良い影響を与えます。

なぜなら、自分の価値を高く評価できる人は、他人にも高い価値を認めることができるからです。
自分の自己イメージが高ければ、自然と周囲の人の自己イメージを高める言動をとることになります。

生活のなかで繰り返し繰り返し自己イメージを高めていくことが、周囲の人たちの自己イメージを高めることにもつながるのです。

ワーク
何かうまくいったとき、ゴールに関係のある行動をしたときに、心の中で「よくやった」「私はすごい」と自分に声をかけてください。
どんな些細なことでも構いません。そうしたセルフトークの繰り返しがエフィカシーとセルフ・エスティームを高めます。