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石川県立七尾高等学校SSH チームコーチプロジェクトがプレスタート!

こんにちは、コーチのたなかきみよです。
私は今、石川県立七尾高等学校SSH チームコーチプロジェクトに参加していています!

とても貴重な経験をしているので、11月20日にプレスタートしたこのプロジェクトについてと、チームコーチとして感じたことを書いておきたいと思います。


七尾高等学校について

七尾高校は、文部科学省指定の次世代人材を育成するスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の認定校です。
映画「君は放課後インソムニア」の舞台になっています!

夏に七尾高校に行った時の写真

スーパーサイエンスハイスクールの取り組みとして、能登の課題解決を提案する「融合プロジェクト」を行なっています。

融合プロジェクトとは
いろんな専門領域を横断して関わりながら、社会課題の解決ができるような人材を育成するために、文系・理系などの枠組みを取り払い、立場が異なるメンバーが一緒に課題解決をしていくプロジェクト。

七尾高校は融合プロジェクトを通して、対話をしながら立場が異なるメンバーと一緒に問題を解決していける人材を育てることを目指しています。

プロジェクトの最終ゴールは、「学習者達の探究能力の向上とファシリテーション技術の習得をし、自分たちでファシリテーションしながら課題解決していける人になる」ことです。

このプロジェクトで生徒のみなさんは、共に課題研究に取り組むパートナーとして「学習者」としています。

高校生の時からファシリテーションが学べ、仲間と共に成長につながるプロジェクトに取り組めることが、本当に羨ましいなと感じています!

▼以前七尾高校について書いた、こちらのnoteも良かったらご覧下さい。

融合プロジェクトにおけるチームコーチの役割

プロジェクトに関わるコーチは現在55名!

コーチ達も「チーム」としてこのプロジェクトに関わっています。
初めての取り組みの中で、様々なことを一緒に作り上げていくプロセスがとても面白いです。

今回のプロジェクトは、私は「はじめましての方」ばかり。ですが、さすがコーチのチーム!心理的安全性が高く、何事にも協力的。
みなさん忙しい中で積極的に関わっている姿を見て、やる気がどんどん高まっています。

このプロジェクトで学習者は、自分たちで何か課題を見つけて、それを解決する手立てを見つけるために調査したり、アイデアを出しながら、最終的に成果をまとめてプレゼンするところを目指します。
その課題研究のプロセスの中で、どういう関わりを学習者同士でできるかがとても重要になります。

私たちチームコーチは、長期に渡り、高校生が主体的にチームの能力を引き出すファシリテーションスキルを学び、文系・理系の境界を超え、次世代の学際研究を主導する人材育成を支援していきます。

具体的には、私たちの関わりによって、学習者達がファシリテーションが使えるようになっていくために、「その場」に対して関わります。指導するのではなく、応援者のような存在です。

継続的なプロコーチの支援でどんな変化が起こるのか、プロジェクトのメンバーとしても、個人としてもとても楽しみです。

気づきと感想

11月20日のプレスタートは、学習者達が「社会課題を探して言語化する」時間です。120人の生徒30チームに対し、それぞれチームコーチが支援しました。

「場に対して関わる」とはどう体現したら学習者達の支援になるのか?と考えながら当日を迎えましたが、そんな考えは全く必要ありませんでした。

チームメンバーの考える力、まとめて伝える力、協力・協働する力が素晴らしく、こちらから介入すること何もありません。
私はその場をよく観察し、見守り、応援する気持ちをリアクションやあいづちで表現しました。

彼らが持ち寄った社会課題に対する思いや、どんな視点で課題について考えているのか、これから解決策を探究していく中でどこが大切なポイントなのか、チームの議論を同じ場で聴けてワクワクしましたし、一緒になって課題に思いを馳せる時間になりました。

ワクワクが表情に出てます!
まずはそれぞれが考えてきた課題を書き出す。

チーム全体の空気感や、対話の中での熱量の変化、関係性や雰囲気がどうなっているか、そこを良く観察していると、場自体が生き物のように体温を持って変化していくことに気づきました。
その気づきを、必要な時に伝える。
するとまた、学習者達の力で場が動き出していきました。

本当にやりがいがあるプロジェクトです!そして、私自身が学び成長する場になっています。

心を動かされた学習者達の言葉と行動

・私に一人一人の顔が見えるよう、PCを移動させながら自己紹介
・定期的な現状報告
・まず何からどう話していくか相談した上で、アウトプット開始
・対話の方向性がゴールからズレてきた時に違和感に気づき、方向性が合っているか先生に確認
・チームで相談し、納得した上で対話再開
・新しい気づきを加えながら課題を統合
・あと1つ課題がまとまらず悩んでいた時にアドバイスを求められたので、「他に普段の生活の中で、まだ話してないけど気になってることある?」と質問したところ、「あ!それだったら、」とまた議論が活発に再会
・時間内に3つの課題の言語化完了

コーチの存在が「意見をまとめる」「伝える」「共にゴールを目指す」ことに何らかの影響があったんじゃないかと感じました。

また次回、どんな場になるか楽しみです!!

終わりに

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
このプロジェクトは来年から本格始動!
また書きたいと思います。




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