見出し画像

"スピードくじ" で買ったのはう〇こだけじゃなかったよね

1回300円のスピードくじ。

5歳長男が大好きで、
見つけたらたいてい「くじびきやりたい!」と言い出す。

「300円でアレを買ったんか……」と思うとしょぼーんという気持ちにも正直なってしまうわたしだけれど、ちょっと見方を変えると微笑ましい気持ちになれた。そんな体験をちょっと記事にしてみようと思う。

・・・

先日 5歳長男と出かけた先で縁日に遭遇した。

たこやき、お好み焼き、綿あめの匂い。
氷をつくるシャリシャリという音に夏だね~と思わされる。

縁日なんていつぶりだろうか。
こうやって夏の風物詩的なものに子どもと当たり前に参加できることにも感謝の気持ちがわいてくる。

そんなことをひとりぽーっと考えていると、
手をひいていた長男がバッと駆け出して行った。
その先には恒例のスピードくじ屋さんが。

「まぁそうなるよねぇ」と彼の姿を目で追いながら、ゆっくり近づいていった。



長男はくじびきが大好きだ。

一等、二等、三等と書かれたラックには、正直息子が心躍りそうなものは特になさそうだ。
知らない戦隊もののおもちゃやぬいぐるみがかかっている。

地面に置かれたダンボールの中には四等、五等の立て札があった。
数センチほどの小さなおもちゃたちがわさっといっしょくたに箱の中に所狭しと入っていた。

そんなにめぼしいものなさそうだけどな~

とわたしは思いつつも、くじびきやりたい!!という長男に「じゃあ1回ね」と300円を手渡した。

1回 300円。

なかなかに高額な金額設定な気もする。

少し離れたところから息子の様子を見ていた。

ドキドキしながらおにいさんに300円を手渡し、くじを引かせてもらう。
三角形の紙がたくさん手に当たり、どれにしようか思案している様子。
やっとこさ決めて、掴んだ一つの三角形を取り出す。
三角形をまたおにいさんに手渡す。
何と書かれてあるか見てもらう。

五等だったようだ。

残念~! と言われながら
お兄さんが指さす地面に置かれた段ボールに向かって歩いていき、彼は物色を始めた。

もう5分以上経ったんじゃない?
早く決めて行こうよ
特に欲しかったものなかったんだろうな
がっかりしたかな

などと思いながら見守る。

やっとこさ重い腰を上げてくじびきのテントから出てきた彼の手にあったのは、3センチほどのプラスチックの黄色いうんこだった。

ほぉ。あれだけ厳選してそれだったのね

と思いはしたが、彼は嬉しそうにしている。本人が良いんだったらそれでいいか、と思う。



幼稚園のお友達と一緒に出掛けていたのだけど、くじびきダメよと諭されているお友達もいた。くじびきはダメよというお友達のお母さんは、息子の手の中にある黄色いうんこを指さして言う。

「300円であれだよ!?  300円あったら他のものが買えるでしょ」

いや~確かにその通り! 
と膝を打ちたくなった。

そうなのよ。

300円であの黄色いうんこを買ったと思ったら、
なんて高い買い物なのよ!! としか思えない。
300円を捨てた気分にすらなれる。笑

ただ、「あれに300円なんて」と言われてもケロッとしていた息子が印象的だった。
(もしかしたら内心はめちゃくちゃ動揺していたかもしれないけれども笑)

そうか、と思った。

わたしは「300円出して黄色いうんこを買った」と思うから、残念さが引き立ってしまうんだ。300円で、彼はドキドキワクワクできる体験を買ったんだ。300円はその体験料だ と思ったらどうだろうか、と。



おにいさんにお金を渡したらくじが引ける
くじびきの箱の中ってどんな感触なんだろう
何等が当たるんだろう
当たったときボクはどんな気持ちになるんだろう


文字に起こしてみると、
実際ドキドキワクワクの時間は
せいぜい数秒なんじゃないかと思える。

けれど、
こういう感覚を感じるのも目的のひとつで
子どもはスピードくじをするのかもしれない。

1回300円でめぼしいものを持って帰れなくてもいいのかもしれない。

300円は、ドキドキワクワクの体験料だった。


夏本番。来週には幼稚園で夏祭りも予定されているし、これからスピードくじに出会う確率も高まっていく、そんな季節。

ドキドキワクワク体験を買ってるんだなと思えると、300円を手渡すときのわたしの表情もいくぶんおだやかになるかもしれない。

とはいえ、1回きりで、
2回目以降のチャレンジ権は残念ながらありませんが^^


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

わたしが自信を持ってお届けしたいサービスたちです。
コーチングを体感できる学びがあります。

7月夜間はまだ少し空きがあります。
8月は土日祝と平日夜間の募集を開始していますので
もしよかったらして体感みてくださいね。

◆正解のない『子育て』をお母さん、お父さんが楽しめるように。
 マザーズコーチング講座(MCS)


◆How To を探すより、"考える力"をつけて一生もののスキルにする
 トラストコーチング講座(TCS)



お申込み・お問い合わせは
こちらのフォームからお気軽にどうぞ^^


この記事が参加している募集

コーチング、子育て、自己認識(自分を知って、愛すること)、仕事やキャリアについてなど、これからも引き続き綴っていくために。あなたにじんわり届く記事を書き続けていくために、有意義に使わせていただきます^^