上司になにかしらの問題を感じたら,試してみて欲しいこと。
上司になにかしらの問題を感じるなら,聡明な若手諸君はぜひとも「影響の輪」に気をつけて,自分の手にあるものを有効活用してみてください。
さて,あなたの関心事すべてを「関心の輪」の内側にある事柄と考えて下さい。そしてそのうち,直接自分がコントロールできる,直接影響を与えることができる,そういうものが「影響の輪」の内側にあると考えて下さい。
上司の問題や課題点を直接部下のみんながコントロールすることはできません。我々がとれる行動があるとすれば,「その件についてじっくり話をする」とか「改善をお願いする」ぐらいです。
強制的に上司を変化させることはやはりできない,つまり「関心の輪」の内側にはありますが,「影響の輪」の外側にあるということです。
「影響の輪」の外にあるものは基本無視です。
「影響の輪」に気をつけて。
しかし,あるいは自身のリソースをつぶさに観ていけば,もしかしたらもっと違う方法で上司にアクセスすることができるかもしれません。
いいですか。
簡単に説明しましょう!
まずは「即効性がある処方箋」を忘れて下さい。
そんなものはありません。
あると思うから,ないと気付いたときにストレスになります。
そんなものはありません(2回目)。
ではどうすれば良いかというと,僕からの提案はまずひとつです。
上司の話をしっかりと聴ききってあげてください。
とにかくしっかり聴いて下さい。
傾聴の技術などはこの際不要です。
聴ききるというのは,上司の想いをすべて受け止めるということです。
時にあなたの心はモヤモヤするでしょう。
たとえば注意を受けているときや信念に反する助言をもらっているときなんかは特にモヤモヤするでしょう。
しかし,それでもあなたは彼らの想いを受け止めることに注力します。
同意,同調とは違います。彼らの言うことがすべて正しいなんてことはありませんし,仮に正しかったとしても同調しなくてはならないなんてことはありません。
ただ聴くだけです。受け止めるだけです。理解をしようと努めるだけです。
彼らが何を思い,何を伝えようとしているのかを聴き取ることに全霊を傾けます。
そう。この方法の弱点はひとつ。
メンドクサイです。
しかし,上司の問題や課題を間接的になんとかするためには,まず彼らの思いをすべて聴き遂げる必要があります。
なんでかっていうと,問題点や課題点について直接的に関わっていけない理由が「信頼不足」だからです。そう,キーワードは「信頼」です。
ほら,同じ事言ってるのにAさんに言われると素直に聞けるけど,Bさんに言われるとイラッとするなんてことあるでしょ。それですよ。
信頼不足を解消することで,「影響の輪」の内側に入ってくる可能性があります。いえ,正確にはあなたの「影響の輪」が拡がって,上司の課題をも「影響の輪」の内側に入れることができた,と言えるのです!
ちっ。結局精神論かよ。
と思ったみなさん。
ひとは結局,論理ではなく感情で動く生き物なのですよ。
非効率なようで,これがいちばん効率的で,かつ効果的です。
そして,どのみちやれることは限られています。
自身のリソースから探すことしかできないんです。
「自分の手の中にあるものしか使うことができない」は原理ですから,神様が決めたコトワリに逆らうなんてできないんです。
試しにちょっとやってみたらいいじゃないですか。ダメ元だし,タダだし。ちょっとメンドクサイけど。
徹底して3日間やってみたら,何かしらの手応えあると思います。
実際,しっかりと耳を傾けることができれば,変化は起きます。それぐらい強力です。ただし上っ面だけ,技術的に,ではダメです。
一番大事なのは「あなたのことを知りたい」という姿勢です。気持ちです。傾聴技術とか,うなづき,あいづち,オウム返しなんて世間では言いますが,これを意識すれば「意識していることが丸わかり」です。
大事なのは愛です。愛。大いなる愛。
さぁこれがうまくできたら,たぶんこれだけで飛躍的に問題解決率はあがりますが,それでもダメなら連絡ください。続きを考えます。
みなさんの良い報告をお待ちしております。
GoodLuck!
サポートいただけると燃えます。サポートしすぎると燃え尽きてしまうので,ほどほどにしてください。