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コマチ初年度を振り返って


 こんにちは。まちづくり×自己実現団体co-matchです。
私たちは、地域における一番の魅力は人である、という考えのもと、『「人」と「人」の熱で「まち」の灯を点す』というビジョンを掲げ、栃木県那須町や東京の小岩などで活動しています。
 本日は、co-matchの立ち上げの背景や、初年度である2023年の活動について紹介します。

団体設立の背景

 co-matchの設立は、代表・長谷の学生時代の先輩である永田の実家が、那須でペンションを経営していることがきっかけです。永田は大学を卒業後、家業を継ぐために地元へ戻りました。彼は家業を盛りあげることはもちろん、地元・黒田原駅周辺の活性化に力を注ぎたいという想いを抱いています

永田の実家「ブルックフィールドファーム」

 この永田の想いに共感した長谷は、ただ応援をするだけでなく、より具体的かつ継続的な伴走をしたいと考えました。そこで企画したのが、地域に関わりたい学生向けの、那須の地域で活躍されている方々に訪問し、インタビューを行うスタディーツアーです。このスタディーツアーを通して、参加者たちが地域に関わり、その魅力を実感できる機会を提供しました。

 さらに、ただ行っただけでは終って欲しくないという思いから、スタディーツアーを単なるイベントではなく、地域への関わりのスタート地点と位置づけ、参加者やco-matchのメンバーたちが地域とのつながりを深め、継続的に関わっていくことを目指しています。

 さらに、那須にとどまらず、他の地域にもその活動範囲を広げることで、地域どうしの横断的な繋がりを生み出すことも目指しています。

 これが、co-matchの設立背景であり、これから地域に関わりたい人たちにその間口を広げ、人と人、人とまち、まちとまちどうしを繋げる活動を展開していく予定です。

2023年の活動内容

 ここからは、2023年のco-matchの活動内容について、大きく4〜6月、7〜9月、10〜12月の3つに分けてまとめていきます。

4月〜6月:那須プレツアー開催&秋のスタツアに向けて始動

 4月に那須プレツアーを実施しました。このプレツアーは、秋に開催予定のスタディーツアーに向けた予行と位置づけられ、地域との関係性を築く重要な一歩でした。友人達に声をかけたところ計7名が参加。地元の有志や企業代表者との交流が図られました。
 訪問先には株式会社那須旅代表の八木澤さんや、自称那須観光大使の近藤さん、一般社団法人nasu lab.代表の木下さん達が含まれ、地域の多彩な魅力に触れることができました。

プレツアーの様子

 翌5月には、長谷が東京から那須に1週間のワーケーションに赴きました。この期間中、nasu lab.が運営するインターネットラジオ「だっぱラジオ」に永田とともに出演。そこで、秋に向けたツアーの開催を宣言し、活動の拡大を示唆しました。

 そこから、スタディーツアー開催に向けて運営集めを行います。X(旧Twitter)や知人を通じて声をかけると、予想以上の反響があり、長谷と永田も含めた6名が集結。この時期から、本格的な団体としての動きが始まりました。

 これらの月々の活動が、co-matchが初めての大きな一歩を踏み出す契機となりました。地域との交流を通じて得た知見や経験が、次なるステップに向けての基盤を築く重要なものとなりました。

7月〜9月:那須スタディーツアーの開催

 この期間は那須ツアーの企画から実施に至るまでの集中的な活動が行われました。ツアーの集客活動は運営集めと一転して難航しましたが、ただ行っただけで終わらないツアーにするため、事前研修・事後研修を組み込むことで、参加者がツアーに参加する目的や得たいものを明確にし、経験を未来につなげるように設計がなされました。

 スタディーツアー直前の8月には、各地に散ってオンラインで活動している運営メンバーの親睦を深めるため、那須での運営合宿を実施。オフラインでの直接的なコミュニケーションが取れる貴重な機会となりました。
合宿を通じて、団体名「co-match」が正式に決定され、メンバー同士が一層結束しました。この合宿が、単なる仕事仲間以上の仲間意識を生み出し、ツアーの成功に寄与しました。

ツアーに参加する参加者たちは、事前研修を通じて那須の情報や訪問先の背景を理解し、なぜこの地域に興味を抱いたのか、何を得たいのかを明確にしました。このプロセスは、参加者がツアーを通じて得たい経験や知識を言語化し、より意味深い交流を可能にしました。

 ツアーは9月中旬に実施され、参加者が地域の最前線で活動する方々に対してインタビューを行いました。彼らがなぜ地域で活動するキャリアを選択したのか、活動中の困難や人生の選択についての貴重な情報を収集し、多くの学びが得られたと伺います。

那須スタツアにて町役場の方々と

10〜12月:co-matchとしての土台固め期間

 那須スタディーツアーを終え、活動が一段落した10月から12月は、co-matchの方向性や団体のビジョン・ミッション・バリュー(VMV)を再確認し、固める期間となりました。那須ツアー参加者3人、および運営のつながりから2名がCo-matchにジョインし、団体のメンバーが一層拡大しました。

地域拡大活動:

  • 日光での交流イベント:
     
    メンバーの小松が日光の若者団体「Nit」の代表もしており、Nit、co-match、栃木県下野市で活動するNPO「青二才」のメンバーで11月中旬にに日光・今市で交流イベントを開催しました。このイベントでは、廃休憩所の活用や地域の魅力発見などのアイデアが生まれ、新たな地域への展開に向けての着実な準備が進みました。

日光山奥の休憩所の活用案をみんなで考える
  • 御宿への視察訪問:
     
    外房の美しい里山と里海を擁する御宿町にも訪問しました。かつては海水浴客で賑わった観光地ですが、現在はその賑わいがなくなっています。長谷の知人が地域おこし協力隊として活動しているご縁があり、12月にメンバー3名で訪問しました。これは来年のツアー開催に向けた視察も兼ねており、地域の魅力を発見し、共創の可能性を模索しました。

  • 小岩での新たな活動開始:
     
    代表の長谷がシェアハウスを構えている小岩でもCo-matchの活動が始まりました。JR小岩駅周辺は現在再開発中であり、エリアマネジメント団体「KOITTO」が活動しています。この団体との連携を通じて、地域の活性化に貢献するための活動が展開され、来年5月18日の「518(こいわ)の日」などに向けて協力が進んでいます。

その他の動き:

  • メディア立ち上げ:
     
    地域の人の魅力をより広く発信するため、ウェブメディア「コマメディ」の立ち上げが行われました。2024年に本格的に始動する予定ですが、地域の人々やコマチの活動を広く知らせるプラットフォームとなることが期待されています。

2024年の展望

 初年度の活動を踏まえ、co-matchは2024年も更なる成長を見据えています。以下はその主な展望です。

スタディーツアーの更なる拡充

 2024年も引き続き、スタディーツアーを中心に活動を展開します。参加者が地域にどれだけ深く関わり、学び、成長できるかを重点的に考え、より多くの人々に参加の機会を提供していきます。

地域連携の一層の強化

 地域での活動を積極的に広げ、NitやKOITTOなど他のまちづくり団体との連携を一層深めます。地域社会の活性化に向けて、連携を通じて新たなプロジェクトやイベントを展開し、地域に新しい風を吹き込んでいきます。

メディア発信の充実

 情報発信を強化し、地域の人々や活動を広く知ってもらうために、ウェブメディア「コマメディ」の本格的な立ち上げが予定されています。地域の魅力や個々の活動をより多くの人に伝えていけるよう、内容を充実させていきます。

 2024年に向けて、co-matchは更なる成長を目指します。新たな地域での活動の拡大や、メディアを通じた情報発信の強化、さらなるメンバーの参加を促進する施策などが計画されています。未知の地域や活動への挑戦が待ち受ける中、co-matchはより多くの人々と共に未来を切り拓いていきます。その成長と変化にどうぞご期待ください。

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