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探し物は何ですか?

 一昨日初めてコーチングのセッションを受けた。コーチが海外在住の女性だったこと、また彼女の会社員時代の職歴が私と類似していたことで、あたかも親友を前にしたように心情を吐露してしまい、気づけば1時間半が経過していた。

 私にはもうかれこれ10年余り探し続けているものがある。その「探し物」は時に私を鼓舞し、また時に私を迷わす少々厄介者だ。なかなか見つけられないが無くても困らないかも知れないと、安逸に日常に流されてしまう選択の直前で、いやあと少しだけと再びスタート地点に戻る。ちょうどドアが閉まりかけのエレベーターに飛び乗るように・・・。

 私はこれまで自分の手が届くものしか選んで来なかった。進学、就職も決して無理をしなかったし、結婚も元職場の同僚という身近な相手とした。しかしそれで不幸だと感じたことはない。そんな私が未だ拘っている「探し物」を諦めてもいいかなと最近思い始めている。年齢を重ね体力、メンタル力ともに低下して来たし、時代は物凄いスピードで大きく変わろうとしているからだ。

 上述のコーチが、今いる箱の中から一度出ると、これまで見えなかったものに出会い、自分にとっての要・不要の区別がつきやすくなるとアドバイスを下さった。私の「探し物」が要・不要のどちらにカテゴライズされるのか興味深い。それにしても何年生きても自分とは最も理解し難く、面倒な存在である。


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