Buakhaw (ブアカーウ)

微笑みの国在住

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靴選び

 私はおしゃれな靴を持っていない。洋服は好きだが靴にはあまり力を注がない。普段はサンダルか日本の下駄、今のように涼しい時期にはスニーカーが私の定番だ。下駄は履き心地も良いし、見た目も可愛いい、そして鼻緒で変化をつける楽しみもある。本当はマノロ・ブラニクとまではいかなくても華奢なヒールにも憧れるが、上手に歩けなければ意味がない。  先日、友人と買物に行った祭に、彼女の「元彼」を紹介された。「元彼」と言っても私達は全員女性。プレスの聞いたストライプのシャツにスラックスを清潔に着

    • 初日、初回

      色んなシーンで様々な事案の通訳をして来た。 簡単な日常業務の進捗、会議、役所との折衝、労使交渉、そして訴訟など。 その中で今でも最も鮮明に覚えているのが2002年5月12日の通訳だ。20年以上も前のことをこうして日付まで覚えているのはその日が入社日だったから。 まだ会社の様子がよく解らなかった私は送迎バスに乗り遅れ、在庫削減プロジェクトのキックオフミーティングに呼ばれた。 社長始め、各部門長が顔を揃えた会議室に入った瞬間、これが会社の重要課題であることを察した。それな

      • 見送る側

        出会いと別れを繰り返すのは人生の常であり、生老病死同様に避けては通れまい。 しかし、実際別れのシーンに遭遇するとネガティブな気持ちになる。例えそれが今生の別れではないと解っていても。私のように常に「見送る側」でも、この感情にはちっとも慣れない。趣味や考え方の会う人との邂逅に感謝したばかりだが、思いの外早く帰任されることになった。 タイは酷暑で連日じりじりと肌を刺すような強い日差しが続くが、心はどんより曇り空。 先日一時帰国した折、実家を離れる日に母が泣いた。毎年恒例の別

        • マッサージ店が3時まで予約がフルということで、カフェで読書。腹落ちした頁に付箋を。プリンが先にしっかり腹落ちしました。

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          バーンラックタイ

           今日色々とお世話になったのは、夫のかつての教え子。彼は今バンコクと故郷のこの街を往来する忙しい毎日を送っている。29歳で今の会社を起こし、苦労した父親を旅行に連れて行く準備をしていた矢先に他界されたそうだ。間に合わなかったんだ、、、と空を仰いで継いだ言葉、「親孝行に大金は必要ないんだよ。人生の時間は有限で、互いの終わりに気付かず生きているからね。」夜の帳が下りた街で静かに響いた。

          パールのピアス

           憧れのピアスの穴を開けたのは19歳のクリスマスイブの前日だったことを はっきり覚えている。デパートで ピアッサーを購入し、これなら自分で簡単に出来ると意気揚々と帰宅したが小心者の私には無理だった。考えあぐねた結果、ピアッサーを行きつけの美容院へ持込み数ヶ月前にピアスを開けたという美容師さんにお願いした。  こうして私は晴れてピアスデビューし、それ以来仕事の日も休日も毎日ピアスをつけている。腕時計は飛行機の国際線に乗る時でさえはめないが、ピアスは常に耳元で揺れアクセサリーとい

          南国のクリスマス

           クリスマスは誰にもやって来るが、違いがあるとすれはサンタクロースが来るかどうかではなかろうか?  私が幼い頃のサンタは両親だった。夕食後のテーブルにいちごのケーキとシャンメリーがあればそれで満足だった。きっとプレゼントも貰っていただろうが詳しくは覚えていない。それよりも母がカットしてくれるケーキの大きさを弟と比べたり、シャンメリーを飲む時に感じる背伸びした感じがほっこりとした感情とともに蘇る。  いつの頃からかサンタは好きな男性に代わり、家族とイブを過ごすこともなくなった。

          会話

           時節柄外食が増える今日この頃。私の体重も増えるけど、ダイエットに成功した試しがない。その前に本気で取組んだかという問題もあるが・・・ しかしこの「ダイエット」は便利。タイプではない殿方からの食事の誘いには「残念ですがダイエット中ゆえ、食事管理をしており当面外食はご法度です。」と言えば角が立たない。  因みにタイプというのは容姿ではなく、会話のテンポやテーマが合うかどうか。政治の不満をツラツラ言われてもね~。在外公館選挙へ行って下さい。選挙権を行使せずに文句を言うのはフェアじ

          二万人の一人の・・・!?

           あれは私が23、24歳の頃だったと思う。信濃町駅構内を足早に歩いていると見知らぬ初老の男性が声を掛けて来た。とてもきちんとした身なりをしていたので私の警戒心は緩んだのだろう、「あっ、はい?」と立ち止まってしまった。男性は中央線に乗車している時から私を観察していたそうだ。私の左頬にある3つの小さなホクロを結ぶと三角形になり、これが2万人に1人の幸運の持ち主だが、男運だけは最悪でよほど気をつけないと酷い目に会うと静かに告げられた。  類まれな幸運という言葉の余韻は雑踏にかき

          二万人の一人の・・・!?

          女社長

           先日、2日間の安全講習セミナーに参加した。組織の管理者が安全に関する基本的な考え方と関連法規について学び、講義終了後にテストを行い、合格証を労働局へ届出て完了という法律の要求事項である。テストと言ってもテキストを見ても良いという緩さが実にタイらしい。  2日目の講師がとてもユニークな人だった。パワポは殆ど使わず、タイと日本及びアジアの近隣諸国の例を取上げながら話しを身近なところまで掘り下げて行く。親日家だと公言するだけあって昨今の日本の社会問題もよくご存知だ。我々受講者

           親指の爪の先が割れ、服や髪の毛に引っかかるので厄介だ。 でも、失恋よりましか!とタイ語で呟いたらスタッフ達から、「ふぅ~ぅ」という歓声が上がった。爪から失恋に繋げた理由は韻を踏んでいるから。 เล็บหัก แต่ยังดีกว่าอกหัก  50代は恋愛しないって思ってる?

           親指の爪の先が割れ、服や髪の毛に引っかかるので厄介だ。 でも、失恋よりましか!とタイ語で呟いたらスタッフ達から、「ふぅ~ぅ」という歓声が上がった。爪から失恋に繋げた理由は韻を踏んでいるから。 เล็บหัก แต่ยังดีกว่าอกหัก  50代は恋愛しないって思ってる?

          記憶 

           友人の一人旅の話を聞いて、かつて同じ場所へ行った時の思い出を手繰り寄せてみた。小さな町の古びたホテルで友人が頼んだスパゲティーミートソースは(ボロネーゼというよりしっくり来る)鮮明に映像が浮かぶのに、肝心な部分がうろ覚えでエンディングを迎えられない。  人間は記憶する一方で、忘れることも出来る。臍をかむような思いをしても、悲しみに暮れる夜を過ごしても生きていけるのはこのお陰だ。 私の人生の終末に残るのは、お金や肩書ではなく思い出だろう。それなのにパズルのピースが揃わないの

          尋問力

           タイでのマネジメントに必要なスキルの一つは尋問力ではないかと思う(笑)。 私の日常業務の中でfact-findingほど骨の折れる仕事はない。 起承転結、時系列を無視した長広舌、聞く度に内容が少しずつ変化する。 極めつけは聞いた内容と文章での報告内容の乖離・・・ (タイ語なんて読めなければ良かったと思う瞬間) おい、おい、お~い、今朝の現場検証は何だったのよ。怒りを鎮めるために、私はそっとヤードムを取り出し深~く息を吸い込んだ。スタッフを呼び、なぜだろう?私は何を

          言葉

           何の拘りもないようで、細かいこと言うなと自分の意外な一面を見ることがある。それは言葉に対するちょっとした拘りである。文章の上手い下手ではなく、言葉を正しく使うということ。その対象は日本語のみならず、タイ語にも及ぶから部下のタイ語のレポートも差戻すことが多い。音楽家がほんの少し外れた音を容認出来ない感覚はこんな感じだろうか?  我々は「母国語」を持ち、それを使い会話や活字で色んなことを伝える。その母国語を大事にしないことは、自分を大事にしていないように感じるし、手抜きをされた

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          何でもない休日

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          近所にオープンしたレストラン

          近所にオープンしたレストラン

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