見送る側
出会いと別れを繰り返すのは人生の常であり、生老病死同様に避けては通れまい。
しかし、実際別れのシーンに遭遇するとネガティブな気持ちになる。例えそれが今生の別れではないと解っていても。私のように常に「見送る側」でも、この感情にはちっとも慣れない。趣味や考え方の会う人との邂逅に感謝したばかりだが、思いの外早く帰任されることになった。
タイは酷暑で連日じりじりと肌を刺すような強い日差しが続くが、心はどんより曇り空。
先日一時帰国した折、実家を離れる日に母が泣いた。毎年恒例の別れのシーンではあるが、始発の新幹線に乗る慌ただしさを装い努めて気づかぬフリをした。
あっ、、、母もまた常に「見送る側」なのだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?