マガジンのカバー画像

詩/小説

6
詩/小説
運営しているクリエイター

記事一覧

詩「夏の記憶」

詩「夏の記憶」

カンカンと照りつける太陽

自転車に乗って走る

額から汗が頬を伝って下に落ちていく

伸びた草や焼けたアスファルトの匂いを感じ

時折吹く風に涼を取る

蝉の声を聞きながら

何か特別があるのかと期待して

夏は進んでいく

詩「不可思議」

詩「不可思議」

真っ直ぐ歩いているつもりでも

気付いたら右に外れ

また真っ直ぐに歩きはじめてみたものの

気付いたら左に外れ

自分の意識とは裏腹に心は自由に泳いでいく

不可思議な事だがそれが自分の道なのだろう

詩「優しい夜」

詩「優しい夜」

「優しい夜」

君と見上げた空

君と観た星

君と探した流星群

東京では星は見辛いけれど

二人探した流星群

二人で違う方向を見ながら探して

探し続けて

「「流れた!!」」

冷たい夜風に優しく包まれて二人は顔を見合わせ、また上を向く

流れ星を探して

詩「黄昏」

詩「黄昏」

「黄昏」

陽が落ちる僅かな時間

バイバイと言って別れた君の表情

また明日ねって

楽しみでもあり寂しくもあって

次第に見えなくなっていく姿に

陽が落ちていくのを重ねて

詩「分かり合う」

詩「分かり合う」

「分かり合う」

最初の頃は何を話そうかって色々考えて 考えて

結局、何も喋れなくて

気まずくなったり

あれから何年も経って

今も君は隣に居てくれるけれど

何も喋らない事もあるけれど

それはそれで

心地良いんだ

【詞】夜になったら

【詞】夜になったら

夜になったら何を話そう

いつもみたいに二人仲良く

今日の出来事 良いことあった?

仕事の出来が大雑把

なんて愚痴をいいあったり 笑いあったり

口喧嘩になったけど並びあって

手をつなぎあって肩を寄せ合ってやっぱり

仲直りしたいね

時計が刻むPM11 机の上に置いてあるキネ旬

次は何を観ようって 気づけば映画の事ばっか話してる

目をつぶれば夢の中 腕枕で君はドラマ

主人公みたく煌

もっとみる