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支援の矢印を可視化する。

思考停止という言葉で政治的に牽制してくる人がいる。決まって声がデカい。一人称もデカい。やたらと国家という名称を連呼してくる。大声をあげるでもなく、僕はいち個人として静かに反論する。そりゃ、停止することもあるでしょう。数々の厄災、祈ることしかできない状況だ。人間が祈りを捧げるとき、ただ思考停止しているわけではない。次なるアイデアや行動へ向けて、バッファを貯めている。それが貯まるまえに行動するのはむしろ危険で、そういう軽率な行動が新たな諍いを起こすケースを何度も見てきた。国内で小さく揉めている場合じゃない。まずは状況をじっくり観察することから始める。

厄災のたびに数々の支援団体が立ち上がる

タイムラインで寄付を募るのをよく見かける。でも、寄付したお金が最終的に何処へ向かうのかがクリアに分からない。僕の専門分野はARで、可視化はずっと続けてきたことだ。まずは誰かを助けたいと思う気持ちがお金を通じて最終的にどこへ向かうのか。しっかり可視化しておきたい。

心とお金の矢印をくっきりつなげる

出資先を選ぶのは難しい。軍事的な支援をすることで、さらなる犠牲者を出してしまうかもしれない。物資を送るにしても、戦地へ送っても届かないかもしれない。むしろ、戦争から逃れて隣国へ亡命しようとする人たちを具体的に支援したほうが役に立つかも知れない。生活の拠点となった建物、インフラが大打撃を受けている。戦後復興にだってお金と時間がかかる。何が必要になるかを具体的にイメージしてお金を出せる方法があれば、生きた寄付につながるはずだ。

日常と地続きに平和を願う

文化に触れることで、他国を自国のように思えることだってあるだろう。棒高跳びの選手だったブブカは、ちょっとずつ記録を更新するパフォーマンスで世界中の観客を楽しませた。イースターの元になったのはピーサンカ、数千年の歴史がある。ひまわりを見ると、あの国の人たちの強さと明るさを思い出す。僕がこれから続けたい仕事のひとつは、こういうことだ。いままでは「笑い」がいちばん大切だった。一瞬でもいい。とにかく重いものを軽くしたかった。いまは重くのしかかる現実問題をしっかり受け止めて、笑えるようになるまでの拡張現実的な解決策を具体的に実装してゆきたい。武力ではなく、文化の力で問題を解決させたい。あなたがまたクスッと笑えるだけの余裕が持てるようになったら、またスカッと下らないことを披露したい。

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