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レールから外れ、新しい道を歩み始めようとするあなたへ。

今回感想文を書いてくれたのは、2020年8月に卒業したりささんです☺️
りささんは、今も広田で暮らしているので、嬉しいことにその後も度々話す機会があります。

"レールから外れる "という意識を持って一歩踏み出すのはとても勇気がいることだと思います。
たとえ、そんなレールはそもそも存在していなかったとしても、生き方が多様化し始めた現代だとしても、それは変わらないと思います。

りささんは、決して冒険心や野心をむき出しにする人ではありません。しかし、広田の生活を通して、自分の中に存在する勇気ある心をちょっとずつ認識し、歩き始めているのだと思います。

レールを踏み出す勇気が欲しいと思っているあなたに、ぜひ読んでほしい感想文です☺️

<高橋理沙さんプロフィール>
 首都圏の人材会社で営業と総務を経験後、CMCに参加。現在はCMCのキャンパスでもある陸前高田市広田町に移住し、NPO法人SETの事務業務やカフェ彩葉でパンの販売を行っている。自分にとっての居心地のいい暮らしを探求中。

会社勤務を経験し、「自分の人生」について考えたいとCMCへ。

ーりささんがCMCに興味を持ったきっかけを教えてください。

 学生時代からCMCの母団体であるNPO法人SETに所属していたので、CMCのことは知っていて、一緒に活動していた仲間がCMCに参加していたので少し気になる存在でした。

ー参加しようと思ったきっかけはなんですか?

 社会人として働き始めてから1年が経った頃から、自分の仕事のやりがいや残業の多い働き方に違和感を持ち始めました。このままこの職場で働き続けて後悔しないだろうか…と思いつつ、「安定」している正社員というポジションや、大学を卒業し新卒で入社したこの会社を退職するという「レールをはずれる選択」をすることに非常に葛藤していました。

 そんな時、CMCファシリテーターの岡ちゃんと1対1でCMCの説明を受けました。岡ちゃんと対話していく中で、CMCという環境で、一度立ち止まり自分自身と向き合える時間を過ごせたら何か変わるかもしれない…という期待を持ったことを覚えています。

ーCMCに参加する決め手はなんでしたか?

 長い人生を考えた時、1度立ち止まる期間があってもいいんじゃないか、という気持ちになったことです。世間の流れやスピードに合わせて生きている時は、「追いつかないといけない」「遅れてはいけない、はずれてはいけない」と自分の気持ちに蓋をして一生懸命生きていました。でも、本当に自分が生きたいスピードや見たい景色に蓋をしながらこれからの人生を生きていくのは苦しい。と思いました。
 自分のために生きる時間をCMCで過ごし、「自分の人生」を生きることが出来るようになりたいと思ったのがCMC参加への大きな理由でしたね。

忙しい中でも感じた、「隣に誰かがいること」のありがたさ

ープログラム中はどのように過ごしていましたか?

 私は他の参加者とは違い、SETのお仕事をしながらCMCに参加していました。基本的には授業と仕事を平行しながら過ごしていましたが、プログラムの後半からはきちんと「余白」を作りたいと思い、週に1回は仕事をしない日を決めてメリハリをつける生活を心がけていました。

 例えばこんな感じです。

<ある日の1日>
5:00~6:00 フリータイム
(CMCで過ごす中で朝型だと改めて認識し、朝に読書をしたり海に散歩に行ったり、自分の好きなことをして過ごす時間を確保していました。)

9:00~12:00 CMC授業
12:00~13:00 昼食
(みんなで作って、授業の感想等を話しながら食べたりしました)

13:00~17:00 仕事
(静かな環境が自分にとって必要だということがCMCの授業を受けて気づき、自分が集中して作業出来る環境づくりを意識しました。)

18:00~19:30 夕食
(シェアハウスのメンバーと音楽をかけながら、作って食べたり賑やかな時間でした)
20:00~21:00 フリータイム
(部屋で授業で感じたことをまとめたり、内省をしたり、たまに居間でシェアハウスのメンバーと語り合ったりして過ごしていました。)

ーCMC期間中の印象的なエピソードを教えてください。

週に1回ある「チャレンジデイ」というプログラムでの出来事がとても印象に残っています。チャレンジデーは自分がやってみたいことに挑戦する日!ということでみんなは思い思い楽しく活動していたんですね。でも、私は仕事の両立の忙しさや、自分の嫌な面に向き合い切れず、人に合う気力や行動する元気もなく一人部屋で落ち込んでいて。本当は一緒に行きたかったけれど、なかなか気持ちがついていかず、そんな自分にも落ち込むという負のスパイラル状態でした。

そんな時、一緒のシェアハウスのメンバーが「一緒にハンバーガー作らない!?」と声をかけてくれたんです。きっと、私がパン作りが好きなことも知っていての行動だったと思います。まず、声をかけてもらえたことが嬉しく、少しならやってみようかなという気持ちが少しずつ湧いてきました。その結果、バンズから作ったとっても美味しいハンバーガーを作ることができ、とても楽しい思い出として印象に残っています。


この経験は私にとって、人は一人では生きていけない、人に支えられて生きていくのだなと強く思った瞬間でした。人といることや人間関係に疲れたり、一人になりたいと思う気持ちを持つ一方で、他者の言葉や行動で元気づけられたり、行動を起こせたりする。

自分を気にかけてくれる人がいる、ということの幸せを痛感した一日でした。


自分と対話し、他者に感謝し、自分のペースで歩いていく。

ー卒業して1年半近く経ちますが、振り返るとCMCはどういう期間でしたか?

私にとってCMCの時間は、認められない自分の一部も、見ないようにしていた自分の過去も、全部含めた「自分」を好きになり始められた期間でした。そして、他者と一緒に生きることの煩わしさと、その先にある幸せを知ることができた期間だったと思います。

―CMCの経験が今の自分につながっていることを教えてください。

 自分の感情にアクセスすることが、以前よりも自然に出来てきていると感じます。

 小さな違和感や不安感を抱いた時にもただ焦ったり落ち込むのではなく、その奥にある自分の想いや願いまでを、時間をとって考えるようにしています。前よりも落ち込む回数は減り、感情を少しずつコントロールすることが出来ているかなと思います。うまく付き合えないこともありますが😂まだまだです。でもそれでも今の自分を愛せるようにはなったかなと思います。

―今自分が取り組んでいることを教えてください

CMCを経て、少しずつ自分という人間が分かってきたような気がします。

今は、学生時代から関わっている団体内の仕事と、パン作り、保育や託児のボランティアをしています。

 今年の4月からは、働き方を大きく変えてみようと思っていて、週の半分を保育系の仕事、半分をパン作りの時間に投資してみようと考えています。正社員という肩書きをなくすのが怖かった2年前の自分には想像が出来ない選択で、先のことを考えると、本当に大丈夫かなという気持ちも少なからずありますが、先の幸せの前に、今の幸せや感情を大切にしてみようという自分なりにチャレンジしてみる時間になりそうです。

 でも、あまり気張りすぎず、応援してくれる仲間や支えてくれる家族がいるので、自分のペースで進んでみようと思っています。

広田町で暮らす卒業生として、参加者と一緒にパン作りとかもしてくれている🥐


―CMCに興味を持ってくれている人にむけてメッセージをお願いします。
 どんな経験も、無駄になることは決して無いと思います。

 自分の歩いているレールや価値観とは違う環境に飛び込むことは、決して簡単なことではありませんが、踏み出してしまえば、きっとあなたはちゃんと新しい道を作っていくと思います。

 新しい場所から、自分や社会を見ることで、きっと何か新しい気づきがあるはずです。

CMCではたくさんの愛を持って、皆さんのことを待っているメンバーがたくさんいます。安心して、ぜひ参加してみてもらえたら嬉しいです。









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