「生きる」を学ぶフォルケホイスコーレ。「生かす」を学ぶChange Makers' College。
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「生きる」を学ぶフォルケホイスコーレ。「生かす」を学ぶChange Makers' College。

みなさん初めまして。Change Makers' College(以下CMC)5期生のゆりといいます。

私は2019年にデンマークのフォルケホイスコーレに留学し、帰国後いろいろフラフラした末に、「日本でフォルケホイスコーレなんかできるんか?」という疑問を持ちCMCに参加しました。

「日本型フォルケホイスコーレ」と呼ばれているCMCですが、デンマークでフォルケホイスコーレ留学を経験した私からすると、「CMCはフォルケホイスコーレとちょっと違うんだよな…」と思うことが時々あって。考えを深めていくうちに、それがネガティブな響きではなく、今の日本に必要な形としてアップデートされている形なのではないかと考えるようになりました。

今回は私がフォルケとCMCがどう違うのかについて自分なりに考察してみたいと思います。

<筆者プロフィール>
Yuri
大阪出身の大学4回生。2019年にデンマークのノーフュンスフォルケホイスコーレに留学。帰国後、「日本にフォルケなんか作れなくね?」というひねくれた想いを持ちながら、日本型フォルケを運営しているChange Makers' Collegeに5期生として参加。現在はCMCのライターとして記事制作を進めている。


自分の輪郭を濃くしていく「フォルケホイスコーレ」という時

私にとってフォルケホイスコーレでの留学期間は「自分を生きる」ことを知る時間だったと思います。

フォルケホイスコーレとはデンマークにある成人教育機関のことです。名前からあんまりよくわからない場所ですが、簡単に言うと「誰でも、いつでも、学び直せる場所」です。だから、大学に入学する前に自分のことを見つめ直したいと思う人や、転職する前に一回立ち止まりたいと思ってきた人、あるいは仕事をリタイヤしてのんびりしたい人など、いろんな理由や背景を持った人がフォルケホイスコーレには集まります。

フォルケホイスコーレは基本的に全寮制です。いろんな背景を持った人たちが言葉通り寝食を共にしながら「生きること」や「共に生きること」を学んでいきます。私が行った学校には私のような留学生もたくさんいたし、ハンディキャップを持っていたり、難民としてデンマークに来ている人がいて。年齢も18歳から80歳を超えた人まで、本当にいろいろな人が一緒に集まっていました。

だから、基本的に話が通じません(笑)
私にとっては常識でしょ!!と思うことがことごとく崩されることが多い。でも、それを崩されてイライラしている中に、「あ、自分はこれを普通だと思っていたけど、それは自分が生きていた環境がそうだったからなんだ」と思うようになります。
一緒に住んでいる人がお互いに鏡になり、自分の価値観や感情を自然に浮かびあがらせる。そして、気が付いたら今まで自分が日本で持っていた「学生」とか「大人っぽい人」といったレッテルがはがされていき、「Yuri」という個人が浮かび上がってきます。

そして、フォルケホイスコーレで初めて自分は「Yuri」という等身大の自分を見出せるようになりました。
だから、「自分として生きること」を学ぶ場所がフォルケホイスコーレだったなと感じています。

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他人の姿から自分を感じ取る。それがつながりだと感じる「Change Makers' College」という時

一方、Change Makers' CollegeことCMCは人とのつながりのなかで、「自分が生かされている」と感じる場所だったと思います。

CMCは基本的に古民家をシェアハウスにして一緒に暮らします。みんな生活リズムもスタイルも違うから戸惑うことも多い。でも、一緒に暮らしていると自分の生活の中に人の温かみを感じるようになります。
気が付いたら、片付けられている生ごみ。
リビングの配置がすごく居心地よくなっている。
トイレがきれいになっている。
そんな変化を感じて、やってくれた誰かのおかげで、自分はこんなに居心地いんだなと思えるようになる。一つの物事の先に誰かの存在を感じて愛しくなる。そんな瞬間を多く経験しました。

あと、自分も静かに誰かに影響を与えていると実感するようになりました。
私はエシカル消費とかモノをサスティナブルに使うことに興味があり、お買い物をするときはいつも気を付けるようにしていました。
すると、一緒に住んでいた友達から「ゆり、これ買いたいねんけどこれってエシカルかな…?」という相談を受けたり、「ゆり!今日は国産のものでお菓子作ってん!」と言ってくれる人が多くなりました。
自分の一つの行動や姿勢が、誰かに影響を与えて静かに変化する。そして、その子がすこし生き生きした顔になる。そんな姿を見ると、「自分も誰かを生かしているのかもしれないな」と思うようになりました。

こんな経験を多くしていると、自分はいろんな人との関係性の中で「生かされている」と実感します。

私の食べているものは誰かが作ってくれている。
私が住んでいる子の古民家はずっと手入れをし続けてくれた人がいる。
自分が生きてきた中では、自分も知らないような人が自然と自分を支えてくれている。
そう思うと、自分はいろんな人に支えられながら生きているんだなと実感したし、自分がデンマークで得た「自分」という輪郭も自分だけでなく、誰かが一緒に書いてくれているものなんだと気づき、心強くなりました。

自分は誰かに「生かされている」し、自分は誰かを「生かしている」。
そう感じられるのがCMCという場所ではないかと思います。

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自分を生き、自分を生かす。

ここまで読んでくだり、ありがとうございます。
フォルケホイスコーレとCMCの違いを説明してきましたが、これはどっちがいい悪いではなく、どっちも今の私たちに必要なものだと思います。

「個性を大事にしなさい」と言われ、何かしないと自分は肯定されないのではないか。そういう不安や孤独から「そんなことはない。あなたはあなたでいることが素晴らしいことだよ」と静かに背中を押してくれる場所。それがフォルケホイスコーレであり、CMCであると私は思います。

だから、フォルケに行ったことがないけど、興味がある人には
「CMCはフォルケホイスコーレとは断言できないけれど、フォルケの哲学を確かにくみ取った場所で、ここでしか学びないことは確かにある。」
と伝えたいです。北欧の学びもかけがえのないものだけど、ここでの学びは今の日本でしか学べないことだと思うから。

フォルケに行ったことがあり、日本で生きづらさを感じている人には
「ここはあなたがフォルケで感じた自分の価値観を大切に、そして日本版にアップデート出来る場所だよ」と伝えたいです。私もデンマークで感じた大切なものを広田町で取り戻すことが出来たと思っているし、それを人との関係性の中でどう「生かす」のかをすこし理解できた気がしています。
だから、日本でもちゃんと休めて、あなたを生かす場所がここにはあります。

日本型フォルケホイスコーレであるCMC。というか、フォルケホイスコーレの哲学をくみ取った日本で唯一の学びができるCMC。
みなさんもぜひ、ふらっと立ち止まってみませんか?

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ありがとうございます!嬉しいです(^○^)
デンマークのフォルケホイスコーレと連携しながら、「生きること」や「自分」について学びを深めるプログラムを東北の田舎で行っています。noteでは田舎暮らしの様子や、フォルケホイスコーレのこと、田舎に住むユニークで温かい人を紹介します。