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【募集】日本の田舎で北欧教育の価値観に触れるコースが開校しました!

どうして人はたくさん勉強するのに、「生きる」ことは学べないんだろう。


そんな問いをきっかけに「Change Makers’ College(以下CMC)」は生まれました。


立ち上げから4年。この学び舎は陸前高田市広田町という小さな田舎で、自分の人生やライフスタイルについて考える「人生の学び舎」を運営してきました。
また、近年では、デンマークにおける「生の学校」であるフォルケホイスコーレとの交流を通して、北欧の価値観を受けつつ学び舎を深化させてきました。

CMCは今年で7期生を迎えます。
今回は新たな試みとして、デンマークの「人の在り方を育むプロ」である「ペタゴー」と、北欧の文化や価値観について共に学ぶ「ペタゴーコース」を開校します。
今回はそのご紹介です。


人の生きる力を育成する専門家「ペタゴー」

みなさんは「ペタゴー」という職業を知っていますか?

ペタゴーとは北欧独特の専門職で、「人の在り方を一緒に作るスペシャリスト」のこと。主に幼稚園や小学校といった教育現場に入り、生徒一人一人の個性を見極めながら、人の個性と社会性を育む専門職です。

ペタゴーの考え方は教育現場のみで活躍するものではありません。
ペタゴーは人それぞれの背景や個性を見極め、個人の人間性と社会性を育む「人づくりのプロ」なので、人と関わることであれば応用が利く仕事であるともいえます。

ペタゴーについてはこちらを参考に↓


今回、「ペタゴーコース」のメインファシリテーターと務めるのは、デンマーク出身で広田町在住の「ペタゴー」であるトリーネです。

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彼女はデンマークでペタゴーの資格を取得後、来日し広田町に移住。陸前高田市の幼稚園での勤務経験があり、北欧教育と日本教育の違いと体感しつつ、学びの場づくりを実践してきました。

今回の「ペタゴーコース」ではデンマークの教育や歴史に加え、その根底にあるデンマークの価値観や思考に触れる時間となる予定です。

北欧の教育を北欧で学ぶことはとても有意義です。でも、日本で実践しようと思うと、どうしても国民性や制度、文化という壁が立ちはだかります。でも、北欧の「教育」ではなく、その根底に流れる「価値観」はどの場所でも通じるヒントになるはず。

では、北欧の文化や価値観を日本の小さな田舎で触れ、実践したら何が生まれるのだろう。
そんな試みをコースを通して皆さんと模索していきたいと思っています。


授業内容

授業は「メインクラス」と「選択クラス」に分かれています。
メインクラスはトリーネが中心となり、参加者の関心や状態に合わせて授業を作っていきます。


授業は座学中心の講義型授業ではなく、対話をベースにした相互方向の授業が行われます。ファシリテーターが「先生」としてではなく、参加者の言葉から考えを引き出す「学びのコーディネーター」として、そこにいる参加者だからこそ生まれる学びを作っていきます。授業は基本的に英語で行われる予定です。

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選択クラスでは、地元広田町でとれた豊かな食材を使って料理をする「ナチュラルフードクラス」や、自然と思いっきり遊ぶ「ネイチャークラス」。森の中で2泊3日過ごす「アロウキャンプ」といった様々なクラスが用意されています(※コースによって選択クラスの内容は異なります)

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授業は午前9時に始まり、午後3時に終わるので、それ以降は自由時間。
好きな本を読んだり、近所の人とお茶したり、散歩したり。自分がしたいことを思う存分できる時間があります。CMCでは自分のやりたいことを存分に取り組みながら、自分とじっくり向き合うこの「余白」を大切にしています。

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ともに暮らし、対話し、人生と学びを繋げる

コース期間中、参加者は古民家で共同生活を行う予定です。

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CMCがモデルとしているフォルケホイスコーレでも、「授業はあくまで『機会』であり、本当の学びは授業の後、みんなと対話しながら深めていく時間に生まれる」という考えから、生徒は共同生活をしています。CMCでも、授業だけでなく、生活の中での対話から生まれる学びも大切にしています。

また、今まで生きてきた環境が全く違う人たちと暮らすことを通して、「他者と一緒に生きること」を体感をもって学ぶ時間となります。
CMCでは共同生活を通して、そんな「生きる学び」を育みたいと思っています。

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今だからこそ、新しい視点から自分と社会を見つめる

コロナになり、移動が制限されたことで、私たちの視点はどんどん狭くなっているように感じます。視点が狭くなると、選択肢は少なくなり、閉塞感が心を覆ってしまう。

でも、海外に行けなくても、大学で思いっきり学べなくても、新しい視点を持つことはできる。
実は新しい視点や価値観は自分の足元にあって、本当に大切なのは自分の足元にあるヒントを見つける「目線」を持てることではないかと思います。

日本の小さな田舎で、北欧の思想を借りながら、自分のことや身の回りの社会と向き合う「目線」を育む。「ペタゴーコース」にはそんな想いがあります。

なので、このコースに来てほしいと思う人のイメージはこんな感じ。

・北欧教育に関心があり、実践的に学んでみたい人
・日本の教育に関心があり、違う目線から考えてみたい人
・海外留学したいが、まだできていない人
・自分のことを大切にしつつ、人と関わる方法を模索したい人

自分がここに当てはまらないなと思っていても、興味があればぜひ1度お話しできればと思います。だって、このコースで一番必要な要素は「好奇心」なので。


コース詳細

ということで、改めてペタゴーコースの概要です。

日時:2022年4月17日~2022年8月8日
場所:岩手県陸前高田市広田町
募集人数:7名
応募条件:特にありませんが、必修クラスが英語での授業になるため、英語にある程度なじみがある方(語学に不安のある方は、受講方法を一緒検討できればと思うので、お問い合わせください。)
プログラム費用:¥455,000

また、応募スケジュールは以下のような流れになります。


興味を持ってくれた方へ

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
ペタゴーコースについてはCMCのホームページにも記載しておりますので、こちらもご覧ください。


また、定期的にペタゴーコースの説明会も開催しています。
CMCについてファシリテーターとカジュアルに話したり、質問には随時お答えできますので、お気軽にお問い合わせください。

皆様からのご応募、お待ちしております。


(執筆/編集 フリーランスライター 外村祐理子)


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