マガジンのカバー画像

昇段審査の都市伝説

14
「初太刀を外したら不合格」「色胴はNG」「相手に打たれたら不合格」「手拭いは白」などなど、色々な情報に振り回されていませんか? 昇段審査で不合格のトンネルに入ってしまった方におす…
運営しているクリエイター

#四段審査

#04 22回も受審しましたが、なにか? ~昇段審査の都市伝説

#04 22回も受審しましたが、なにか? ~昇段審査の都市伝説


昇段審査の都市伝説 序章

noteでは、地味ながらも私の視点からの「生地胴をはじめとする剣道具の面白さ」「アマチュア剣道愛好家が経験した昇段審査の都市伝説」などを軸にしていろいろ書いていこうと思っています。今回は生地胴以外の話題を少し。

■アマチュア目線とプロの視点、共感できるのは?

気づけば長いお付き合いとなっているお仲間の一人である剣道中毒先生が上梓された『28回も不合格でしたが、なに

もっとみる
#05 次こそ合格しなくては。なかなか受からないのは誰のせい?

#05 次こそ合格しなくては。なかなか受からないのは誰のせい?

■だって相手が悪かった

1回や2回ならまだしも、3、4、5回…と審査を受け続けると
「なぜ受からないのか」という悔しさだけではない、他責的な不合格の要因に目を向ける度合いが段々と高くなってしまいがちな気がします。

少なくとも私はそうでした。
もし「自分は違う」という方がいましたら下記は読まなくて大丈夫です。

「この不合格は、自分の実力不足以外の何物でもない」と言い切れる人は強い人です。
しか

もっとみる
#06 昇段審査は不公平!?

#06 昇段審査は不公平!?

もうン10年前の高校時代、友人に「お前はいつも単純なことを難しく考える」と言われたことがあります。
そんな私は「なぜ他責しようとしてしまうのか」という、もう一歩ややこしいところに踏み込んで考えてみたことがあります。
その結果「他責できてしまうから」という極めて単純な原因にたどり着きました。

当たり前すぎて「何言ってるんだ??」という書きっぷりから始めましたが、落ち着いて進めていきますのでお付き合

もっとみる
#07 昇段審査の都市伝説 vol.1 〜戸惑わせる「対策」に意義はあるのか

#07 昇段審査の都市伝説 vol.1 〜戸惑わせる「対策」に意義はあるのか

そろそろ具体に入ろうと思います。
なお、この内容も三部作になっていますが、一番言いたいことは今回の部分だと思います。この先、下記のように考えるに至った話なども加えていく予定です。もう少し再編を加えようかとも考えましたが、当時書いたものをそのまま残しておきます。

昇段審査の都市伝説 vol.1  2017.4.25記「審査」
※1 超、長文です。
※2 私自身、修行の途中です。ここに書いてあること

もっとみる
#15 助言とは自信と安心をもたらすものであること ~昇段審査の都市伝説

#15 助言とは自信と安心をもたらすものであること ~昇段審査の都市伝説

全国審査のシーズンがやってきます。
当日に向けて、普段以上に審査への意識が高まっているころだと思います。
合格のために…というやり取りも増えてくることでしょう。

■その助言は本当か

審査直前の稽古や、当日の審査会場でやりとりされる言葉の数々です。

◇相手に打たせちゃダメ。打たれるようでは受からない。
⇒それは打たれて動揺して、そこから普段の剣道ができなくなっていくからです。
「打たれたら不合

もっとみる
#51 受動から能動へ〜私の四段審査

#51 受動から能動へ〜私の四段審査

初段から七段までに計22回受審した昇段審査において、特に大きな印象を残しているのが、4回受審した四段審査と11回挑戦した六段審査です。
中級として都道府県で開催される四段、上級として全国審査となる六段。どちらも私にとっては次の段階への入口となる審査でした。

■能動的な剣道へ

高校3年間での剣道は、とても有意義なものでしたが、部活動という学校生活の一部である以上、いつも自分の意志で剣道をしている

もっとみる
#52私の四段審査 ~合格した日、受動から能動へ

#52私の四段審査 ~合格した日、受動から能動へ

前回「四段審査は受動なら能動への進化の第一歩だと思う」という記事を書きました。
三段までは、基本をしっかりとならうことで合格できますが、四段には「攻め」「崩す」そして打つという理合いが問われます。
問われる部分ももちろん先人にならうことにはなりますが、その先は自分で考え、体現する必要があります。そこを理解しないと、次のステップには進めません。
これは、さらに突き詰めたものが六段審査のときにまた出て

もっとみる