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アルトゥル・シュニッツラーの日記Arthur Schnitzler Tagebuch(1879–1931)世紀末ウィーンの様子がビビッドにわかる
シュニッツラー(1862-1931)は世紀末ウィーンで活躍した小説家、劇作家、医師。映画「アイズワイドシャット」の原作である「夢小説」が代表作として知られています。 ウィーン大学医学部を卒業。専門は喉頭ですが、フロイトの精神分析学に大きな影響を受け、当時のブルジョワ社会の無意識の病(性と死)をテーマにした文学作品をいくつも書いています。 実は、シュニッツラーは17歳の1879年から、69歳で亡くなる1931年まで、およそ52年間にわたり、ほぼ毎日欠かすことなく日記を
クリスティアン・ティーレマン著「R.シュトラウス」(2024年9月発売)Christian Thielemann 「Richard Strauss」
世界的指揮者クリスティアン・ティーレマンが、敬愛する作曲家とその作品について語るシリーズ。「ワーグナー」「ベートーヴェン」に続き、ベック出版から待望の第3弾「リヒャルト・シュトラウス」が今年の9月に発売されます。 楽譜を読み込み、分析し、指揮台に上がり、先頭を切って指揮の現場で格闘してきた指揮者が語る「作曲家の創作」と「作品分析」には、作品への造詣の深さと説得力、演奏現場ならではのリアルに感嘆せずにはいられません。 ドイツではこのように魅力的な音楽書籍が発売され
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ハンナアーレント「エルサレムのアイヒマン」Eichmann in Jerusalem: Ein Bericht von der Banalitaet des Boesen
来年の政治哲学教材はハンナアーレントの「エルサレムのアイヒマン」にしました。この著作はユダヤ人迫害のお話が出てくるとき、よく引き合いに出されます。最近気になっている歴史学者Peter Longerich の「ゲッべルス」と「ハインリヒヒムラー」の評伝も併せて読んでみます。 分からないながらも、カント「判断力批判」、ヘーゲル「精神現象学」「歴史哲学講義」、ニーチェ「ツァラトゥストラ」「悲劇の誕生」、ショーペンハウアー「意志と表象としての世界」の芸術部分、ハイデガー「存