何がしたいのか分からない

何がしたいのか自分で分かっている人は

この詩は読まない方がいいかもしれません

最近私は自分が何がしたいのか

分からなくなることが度々あります

些細なことですが たとえば

今日の夕飯は何にしようかと悩みながら

とっくに閉まっている店の前をうろうろしたり

ふと憂鬱な気持ちになって

真っ黒な世界を思い浮かべるものの

その世界で何がしたいのか

結局分からなくなったり

その次に必ず思い浮かべるのは

真っ白な世界なわけですが

なんで必ず真っ白な世界が出てくるのか

別に他の色 真っ赤とか真っ青とか

淡い紫とか黄色っぽい緑とか

そういう世界でもいいじゃないか

でもじゃあ どうして真っ白な世界を

自分で否定しなければならないのか

そもそもこんなことを考えたところで

どうしようもないだろうと

あれこれ考えてみたり

いずれの場合も 

結局自分は何がしたいんだという

苛立ちに行き着き

自問自答を繰り返しながら

不毛な時間を過ごしております

何がしたいのか分からない

今書いているこの詩だってそうです

何がしたいのか分からないまま

こうやって書いています

これは「何がしたいのか分からない」

というテーマで書きたいと思って

書いている詩なので

実は自分で何がしたいのかは

密かに分かっているのかもしれません

それでも今の正直な気持ちを書き表わすと

「何がしたいのか分からない」

なるほどこれでは

将来のことなんか

何にも分からないわけだ

何にも分からないから不安で

だけど何がしたいのか分からないのに

何かをしながら生きている

何かをしなくたって生きている

なら別にいいのか

う〜ん

本当に私は

自分で何がしたいのか

分かりません

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