鉄格子と少女の太もも

今 目の前にある鉄格子の感触と

あのときの感触は 多分一緒だ

今日も日課として 鉄格子を触る

ひんやりとした 無機質な冷たさ

太ももと決定的に異なるのは

かたい ということだ

あちらはやわらかく こちらはかたい

やわらかい かたい

たったこれだけの違いで

あのときのような感動ができないという事実に震え

自慰の前に必ずどうしようもない悲しみに暮れる

射精にたどり着くまで 長いときは2時間を要し

その後 虚無感に苛まれ

また鉄格子を眺めるのであった

少女の太ももは実に魅惑的であった

はじめて触れたとき 感じたのは冷たさであったが

ほどよく弾力のある肉のやわらかさに

私の指先は艶めかしいあたたかさを覚えた

少女は抵抗しようとしたが できなかった

私は少女が抵抗しようとするのが嬉しかった

子どもだけが持つあどけなさと

それを守るべく攻撃的にはたらく自由意志が

ちゃんとあの少女には備わっており

私に言葉無しでの対話を試みようとするのを感じ

あたたかさを感じ

嬉しくて 触る手が止まらなかった

それでいて 顔が私の好みだった 可愛かった

続けて私は 太ももを撫で回した

少女は拘束されながらもじたばたするので

小刻みに肉が揺れ 私の指の腹でその感触が

弾けるのが また堪らなかった

舐め回したりもした 頬擦りもした 

匂いも嗅いだ 少女の蒸れた匂いが

私の鼻孔をくすぐり 血流を加速させた

私は快楽の全てを 少女の太ももの上でおどらせた


少女は実に脆かった

その全てを果たし 

長かった時間が短かったと感じたときには

もう後には戻れなかった

少女の全てが永久的な冷たさに包まれ

私の熱もまた 冷たさに包まれたことに

気づいたとき 私は世界が動き出したのを感じた

動き出した世界は 青くて白かった

私はその日のうちに捕まった



少女は実に脆かった

私は今もこうして

目の前の鉄格子を眺めるしかなかった

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