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【詩集3】冬とあたたかさの狭間

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冬とあたたかさの狭間って何だろう
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#詩

冬とあたたかさの狭間

お店の名前は出さないけど 本屋に併設されていて おしゃれっぽいカフェみたいな所で 静かに…

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永遠に破れない手袋

雪の降るある日 近所のコンビニで 魔界出身のおばちゃんと会った 魔界のおばちゃんは僕に …

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鱗粉

澄み切った青空 睨みつける シャララ ガムテープ 貼りつける 人で賑わう駅前で 自分好み…

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くふふ、滝壺

くふふ 私 今 流されているの 聞こえる 水が轟々と落ちる音 滝が唸ってる もう近く 滝…

雨が降ってきた 天気予報にはなかった雨が降ってきた 私を含め歩いてやって来た人たちは み…

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何がしたいのか分からない

何がしたいのか自分で分かっている人は この詩は読まない方がいいかもしれません 最近私は自…

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水色のバケツいっぱいに溜まった水を ボウリングの球を投げるときの勢いで 廊下に流してあげて 開けっぱなしの窓から入ってくる 蝶たちにその水を飲ませる 今日 生徒たちは一人もいない 太陽に照らされて金色に輝く画鋲と 鳴りやまぬツクツクボウシの声が 私の心を潤す 夏の学校 今日 やって来た蝶は二匹 水道水をその小さな体内に蓄えて いったいどうするつもりなのだろう この暑さの中 氷水を使うのを渋って 水道水を流してしまったことに 少し後悔を覚えた 今日

朝は監獄でもいいから夢で気絶して夜いきたい

これを書いているとき 次の朝を願わない 夢に閉じ込められるのは 怖いから嫌だが 監獄でも…