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【47日目】 この世には、「女の婚活」の生々しいレポートがない

私がこのプロポーズエッセイを誰でも読める場所で書き続けている理由について書きました。

先日、読者の方からこんなメッセージをもらった。

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このメッセージが、わりともう小躍りどころか1曲分フルで踊り尽くすくらい嬉しかった。(送ってくれて本当にありがとう!)

だってこの感想は、私がこのエッセイを無料で全世界に公開している目的と完全に一致してたから。

今回は、私がどういう経緯でこの企画の発想に至ったのか、どうして限定公開(有料記事)にせず誰にでも読める場所でこれを書いているのかを、初めて話してみようと思う。

▼ とにかくリアルなものが欲しかった

普通、ここまで個人情報を晒して、自分の恋愛・結婚の状況をリアルタイムでレポートするのは、とても怖い。

誰にでも読める場所で、自分の学歴を公開している女が書く以上、どうがんばっても身近な人への身バレは防げないし、パートナー(ガリヒサ)に嫌がられる可能性だってあるし、無事に結婚したとしても今後も気をつけなければならないことがたくさん生まれる。(安易に他人に自分たちの馴れ初めや結婚時の状況を話せなかったり)

でもそんなデメリットを受け入れてでも誰にでも読める全体公開にしたのには、私の昔からの悩みに通じるこんな理由があった。

「女が結婚相手を決める際のリアルなレポートが、どこを探してもない」

結婚相手をどういう基準で見定めて、どんな理由で、どんな過程を経て選んだのか、その詳細をリアルなことばで綴ったものが、ありとあらゆる場所を探しても全然見つけられなかった。

とにかくリアルなものが欲しかった。
上っ面の恋愛テクや、キレイゴトの結婚観を語ったものではなく、とにかく下品なほどリアルで、生々しくて、人間臭いものが。

書店では、結婚(婚活)にまつわるコーナーにへばりついて、そこにあるほとんどの本の目次を読んだし、買い漁った。

ネット上でも、既婚者のTwitterや記事を読み漁ったり、〔結婚相手 チェックリスト〕とかで調べまくったりして、何か少しでもヒントがないかと探し続けた。

もちろん為になったサイトやTwitterアカウントはたくさんあったけど、それでもやっぱり

・結婚に至るまでの詳細な過程
・ゲスいほどリアルな結婚観
セックスや浮気に対する本音
・パートナーを選ぶ上で重視した要素
・自分と相手が実際に交わした会話・電話・LINEメッセージの内容
プロポーズに辿り着くまでの超細かい状況

なんかは、ほとんど載っていなかった。

やっぱり皆、そこまでゴリゴリにプライベートで生々しい情報までは、晒してくれていなかった。


▼ 恋愛コラムニストが「人間臭くて生々しいリアルな体験レポート」を書かない理由

女の結婚とか恋愛ってキレイな部分だけ切り取られがちで、生々しいところは基本描かれないんだよね。

だって、恋愛コラムニストが人間臭くて生々しい超リアルな体験レポートを書いたら、きっとあんまり美しくない作品になってしまうし、「私の恋愛だって、そんなに万事スムーズにはいってません」というアピール(自白)になってしまいかねないから。

「自分からガッツリ行動した」なんて書こうもんなら尚更だよ。

そこにどんな信念があったとしても、「コイツ、自分からガツガツしなきゃいけないほどモテないんだw全然恋愛うまくいってないじゃんwww」と言われてしまいかねない。

女って、「受け身こそがヨシ」とされてるからね。

だからどの本でも、どのサイトでも「こんな振る舞いをしていたら、相手から交際を迫られて、〇ヶ月後にあっさりプロポーズされました!」としか書いてない。

知りたいの、そこじゃないんだよね。
もっとドゲスいのが知りたいの。

「どうしても好きだったから、自分から積極的に行動して告白して、ようやくOKを貰った」
「本当は相手のこんなところが嫌だけど、こういうところを重視してるからそこには目をつぶった」
「私が相手を選んだ基準はこう、セックスの優先順位はこのくらい」
「さっさと結婚したかったから、プロポーズはこんな泥臭く誘導した」
「婚約前のLINEや電話の内容は、具体的にこんな感じだった」

とか、そういうのが知りたい。

「こんな行動でアラ不思議、魔法みたいに結婚ができました!アナタもお試しあれ!!」じゃなくて、もっとリアルで人間臭い部分が知りたいんだよ。

いや、なんなら【女からプロポーズした例】だって知りたい。

なんでどんな婚活本も、"男からプロポーズされることこそが良し"みたいになってるの。
「女から言ったら負け」「男に言わせないと幸せになれない」みたいな文化、早くどうにかならないの?

女からプロポーズしてる本、ただの1冊もなかったよ。誰も推奨してなかった。

でも現実世界には、こんなにたくさん「プロポーズ?普通に私から言ったよ〜」って女性がいるのに。

だから私はここ数年間、ずっとモヤモヤしながら婚活本を読み漁ったり、noteやブログを探しまくったり、〔夫選び 優先順位〕〔婚約 実体験〕〔プロポーズ 女から〕とかでネサフしまくったりしてた。

『Yahoo!知恵袋』も『発言小町』も『ガルちゃん』も、結婚にまつわるものは死ぬほど読んだ。毎日深夜3時まで読みふけった。

でもどこにも、自分が求めてる情報は書かれていなかった。


▼ 婚活中にやるべきことは、"自分の思考の整理"だった

私と同じように、「パートナーを選ぶ際に、どういう考え方をしたら分からない」という婚活女性(もちろん男性も)はとても多いと思う。

だからせめて、自分のリアルな体験談を書き残して、これから婚活する人たちに少しでも役立ててもらえたらいいなと思ってる。

だってこういう読み物があったら、私はきっと今よりずっと早く結婚できてたと思うから。

今こうして50日近く書いてきて、すでに思うのは、「あー、こういう文章に出会えていたら、私は1年以上早く(ガリヒサとの)結婚を決断できてたのになー」ということ。

アプリも、相席屋も、合コンも、あんなにやる必要なかった。

婚活中にやるべきことは、新しい出会いの数稼ぎじゃなくて、"自分の思考の整理"だった。

・結婚相手の条件の整理
・自分の価値観の整理
・自分の未来の状況(妊娠・出産・子育てによるホルモンバランスや価値観の変化)を予測した上での、パートナーに求める要素の整理

これをまず初めにやるべきだった。
そのことに、私はずっと気付けなかった。


▼ このプロポーズエッセイは、過去の自分みたいな人のために書いている

今回こうして「ありがたい企画だ」と言ってもらえてすごく嬉しいんだけど、同時に「あと3年くらい時間を戻して、当時の自分にこのエッセイを読ませたい。そしたら時間をムダにせずに済んだのに、悔しい…」という気持ちがまだどこかにある。

いや、人生にムダな時間なんてないよ、実際。

でも婚活的には正直ムダだった。
もう私はとっくに相手と出会ってて、思考を整理するだけだったから。

まぁいろんな男性と恋愛してそのレポートが書けたから、芸の肥やしにはなったけど。

このプロポーズエッセイは、過去の自分みたいな人のために書いている。

それから、まだ結婚していない私の姉妹や知人も読んでるから、その人たちのためにも書いてる。

彼女たちのパートナー選びの参考にもなったらいいな、ドキドキだけを与えてくれる異性には絶対なびかないでね、重視すべきところは多分そこではないよ、私はこうやって決めました!ということを伝える目的で。

だから読んでくれてる人たち(たぶん私より若い独身女性が大半だと思う)にも、そんな風にちょっとでも思考の整理に使ってもらえたり、悩みを解決する一助にしてもらえたらかなり嬉しい。

そう考えて、この1ヶ月半、怖がりながらも赤裸々な文章を公開してきました。

だからこういう感想(パートナーについて考えるキッカケになってる)を貰えたことが、このエッセイ【47日目】にしてけっこうめちゃくちゃ嬉しかったです、というお話でした。


▼ まだまだよろしくお願いします

▼ プロポーズエッセイに関する質問・感想・コメントを地味に募集してます!「心の栄養」とか「記事のネタ」にさせてもらいます( ¨̮ )


もし記事がおもしろかったら、伝えてもらえると嬉しいです🥰 ※近日中に個別でお礼のメッセージをお返しします💌