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【9日目】 倫理観がヤバすぎる彼氏と別れました

【2日目】の記事で公開した、倫理観がヤバすぎる彼氏との最後のデートから、今日で2週間以上が経った。(この記事を書いているのは5月13日)

この間、互いに一切連絡なし。

あの"世界一低レベルな口論"をした日以降、彼からは何の音沙汰もなくなった。

もしかしたら、何か大きなトラブルに巻き込まれたり、怪我をして動けなくなっていたり、最悪亡くなっていたりするのでは…という心配は、正直一切なかった。

だって、その手の事故や不審者から100%身を守るために、毎日体を鍛えてるらしいからね。(くだらねぇ)

1週間程度ならともかく、2週間以上も音沙汰がないという状況は、カップルとしては終わりに近い(自然消滅に認定できる)と思うので、私は今日を「倫理観がヤバすぎる彼氏と別れた記念日」に制定した。

別れて泣くどころか、毒が抜けたようにスッキリしている。

私が彼に感じていた愛情など、吹けば飛ぶようなものだったんだと思い知った。(まぁ交際期間短かったしね)

▼ 彼との最後のデートはここに書いたよ

▼ 告白と同時に告げられた、ダサすぎる一言

そもそも私は彼に対して、少し前から冷めていた。

その原因は、彼が私への告白(交際の提案)と同時に口にした、ダサすぎる一言。

彼「俺はこしきちゃんと付き合いたいけど、昔から結婚願望がない。このまま一生誰ともしない可能性もある…それでもいい?」
私「…えっ?じゃあ何のためにわざわざ付き合うの?生産性なくない?それなら今のままでいいじゃん」(※この時点ですでに2ヶ月間ほど肉体関係あり)
彼「純粋に好きだから。俺は生産性で他人を見てない。今はただ普通に、カップルとして付き合いたい。俺、やっぱり変わってるのかな?」
私「いや、たぶん超普通だよ。女に対して結婚という責任を負わずに遊びたいってのは、もはや全男性共通の願いだから」

肝が据わってないなぁ、ザコすぎて冷めるなぁ、今のところ結婚する覚悟はないけど一丁前に独占欲はあるってか…と思いながらも、私は交際を許可した。

なぜなら、顔が好きだし、かなり年下だし、「まぁこの年代で覚悟が決まってないのは当然だよね。むしろ決まってるほうが怖い。この人に結婚願望がないのなら、私も並行して別の人を探せばいいし」と割り切っていたから。

そしてなにより、彼が彼なりに私のことを好きだと思ってくれていることが伝わったから。

私はこの告白をされた日に、「結婚願望が薄いのなら、わざわざ年上の女を狙わず、年下のビッチJDとかと付き合えば良いのでは?私は、結婚をしない相手と謎の交際をするつもりはありません」と言ってガッツリ撥ね付けたのだけど、彼は何度も泣きながら縋ってきた。

彼は私と付き合う前に、かなり年上の女性と交際していたらしく、その際に親族一同から結婚のプレッシャーをかけられたことが相当トラウマになっているようだった。

だからまぁ、こんな保身に走った発言をするのも分からんでもない。

そもそも世の中のカップルは、みんな結婚するかどうかなんて分からないまま、約束も意思確認もしないままに交際を始めている。

結婚願望がないくせに女に結婚をチラつかせて口説く男もたくさんいる中で、こんなに正直に伝えてくるタイプもあまりいないから、むしろ言ってくれて良かったと思った。

とはいえどうせ、私と半年も付き合えば、そんな考えも一転する(結婚願望がメキメキと芽生える)んだろうな…と過去の経験から感じていたので、私はちょっと萎えながらも、彼と交際することにした。


時効を迎えた犯人のような気分だ

別れ

でも、一転したのは私のほうだった。

半年どころか、3ヶ月ももたなかった。

やっぱり彼に対する評価の根底に、「この人は交際を迫るくせに結婚からは逃げる弱者だ」という認識(ザコ認定)がずっとあったので、私は彼のことを一切尊敬できなかったし、完全にナメていたんだと思う。

「正直なのはいいけど、こんなに要領が悪くて、どうせ会社でも仕事できない側なんだろうなぁ」
「責任感とは無縁の男だし、話を聞いてる限り、多分一生出世しないな」
「私が大学や高級クラブで接してきたエリートたちとは全く別の人種だ」
「俺は起業して金持ちになる!とか言ってるけど、この人には絶対無理なんだよね…。私はホステスとして膨大な数の経営者を見てきたから分かる。彼はそっち側の人間じゃない
「そもそも彼は、会社や社員の命運を1人で握れるような人間じゃない。抜群のスキルもカリスマ性も一切ないし、どう見ても逆。賭けてもいい、生涯ずっと窓際族

こんな風に感じながらも、「まぁ、私は別にエリートに興味はないし、自分なりに夢を語って頑張ろうとしている姿が可愛いから、いっか。いつか彼に現実(俺はエリートではない)が見えたとき、私が別の道を提示して、精神的にも金銭的にも支えてあげよう。だって私、エリートだし」と、母親のような気持ちで彼と向き合っていた。

もちろん彼は、そんなことはつゆ知らず、「男はテストステ□ンを出せばモテる!これは仕事ができる男だと思われるためにも有効!(たぶん仕事のできないマッチョの完成)」だの、「俺の金持ちプランはね、まず知り合いの会社の社長にしてもらうんだ!(他力本願かい)」だのと、懸命に自論や夢を私に語って聴かせていた。

それを「かわいいな」と思えるくらいには私は歳をとっていたし、優秀な人間とそうでない人間の区別がつかないほど幼くもなかったので、「そうなんだね、がんばってね、応援してるよ」ということばをいつも投げかけていた。


だけどもう、そんなことしなくていいんだ。

私はついに、彼と揉めることもなく、彼から離れることに成功した。

時効を迎えた犯人のような気分だ。

あの日、彼から私への最後のことばは、「また連絡するね」だった。

私はそれに、「うん!またね」と笑顔で答えて、車を降りた。

だけどそのときすでにお互いに、「もう2度と会うことはない」と確信していたんだと思う。

彼の顔が好きだった。彼の体が好きだった。自分を過大評価して、夢を語る姿も愛らしかった。

それなのに今はもう、そのすべてを見たくない。



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