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【10】 セフレのデート現場を目撃!なんだこのモヤモヤは…

1000日後に結婚している夫婦のお話
前回からのつづきです

▼ 前回のお話はこちら



<228日目> 深夜のシティホテルにて

私をホテルに置き去りにして飲みに行ったイケチンは、深夜2時を過ぎた頃にようやく帰ってきたけれど、そのときにはもうほとんど会話ができないくらいに泥酔していた。

外は土砂降りで、彼は濡れネズミのようになって帰ってきたので、私はすぐにお風呂を溜めて、「飲み会楽しかった?」と訊きながら一緒に浸かった。

彼は「うん…」と言いながら浴槽内で眠ってしまったので、ベッドに運ぶのがものすごく大変だったのを覚えている。

このとき彼がマッチングアプリで知り合った女と会っていたということは、後日私がカマをかけて発覚したんだけど、当時の私はそんなこともちろん知らず、「男友達と飲んでて盛り上がって遅くなったのかなぁ」くらいに思っていた。

でも実際は、ラブホか女の家にでも上がり込んでたのかもしれないね。

まぁ私自身も、彼をホテルに置き去りにして相席店に行ったことがあったから、お互い様な部分もあるんだけど。

とはいえイケチンという男が、私の想像を上回るほどのクズであるということは、関係が深まるうちに次第に分かっていったことなので、この頃の私は彼のことをまだほんの少しだけ信用していた。


それから3日後の、2022年4月3日 (日曜日) 。

私はこの日も婚活仲間とハンティングに勤しむべく、駅前で待ち合わせをしていた。

婚活仲間ちゃん「おーい!こっちこっち!」
私「待たせてごめん!5分遅れた」
婚活仲間ちゃん「全然いーよ!それよりさっき、目の前をイケチンくんが通ったよ!めちゃくちゃイケメンがおるな〜と思ってよく見たらイケチンくんやった!マスクしてたけど、この前タコパで会ったしすぐ分かったよ!」

イケチンが日曜日の夜に街に出ている。これは…

婚活仲間ちゃん「ミニスカートの女の子とおったで!」

やっぱりデートだ。

私は心がザワザワして、もうハンティング(婚活)どころではなかった。

私「どっちの方向に行ったの?」
婚活仲間ちゃん「街のほう!ていうか本当にたった今やから…あ、おった!あの信号で止まってる2人!

彼女が指差すほうを見ると、お決まりの一張羅・キメキメセットアップに身を包んだ長身のイケメンがそこにいた。

こちらには気付いていない。

私「どこに行くのか…気にならん?追跡しない?
婚活仲間ちゃん「え!ええね!楽しそう!」

友達のノリが良くて助かる。
長年婚活をしていると、結局はこういうその場のノリでぴょんぴょん行動を変えていける子が仲間として残るんだよな…

そんなわけで私たち2人は、イケチンとミニスカートの女子が一体どこへ向かうのか、少しの間追跡することにした。


婚活仲間ちゃん「てかイケチンくんと歩いてる女の子、すごい若そうやない?あんなミニスカに白ブーツって…」
私「たしかに、女子大生みたいな格好だね…」
婚活仲間ちゃん「あれ?こしきちゃん、もしかして凹んどる?イケチンくんはただのセフレやなかったの?
私「いや、そうなんだけど…なんか所有物を取られてるみたいな感覚で…」
婚活仲間ちゃん「えっわかる〜!好きとかやなくてね!あるある!」

そう、好きとかじゃない、全然好きとかじゃないんだけど…

ぐぬぬ…

だって私、彼と結婚したくないし。
あんな女グセが悪くて、浮気性で、常にハラハラするような男を隣に置いておく人生なんか絶対に嫌だし…

婚活仲間ちゃん「あっ!なんか狭い路地入って行ったで!」

イケチンと若い女が突然大通りから外れて路地裏に入って行ったので、私と婚活仲間ちゃんは駆け足で追い掛けた。

するとそこにあったのは、汚くて古いラブホ……
ではなく、老舗のお高い居酒屋だった。

私「えっ」
婚活仲間ちゃん「2人でここ入ったんかな?ここ高いんちゃう?」
私「うん…有名店だね…」
婚活仲間ちゃん「どうしたん!やっぱりめちゃ凹んでない!?w」
私「いや…凹んではないけど…私とは絶対行かないお店だなぁって」

私はショックだった。
でもそれを認めたくもなかった。

入り口のガラス扉をのれん越しに覗いてみると、イケチンと若い女がカウンターで横並びに座っているのが見えた。

実際のお店ののれん(この記事を書くために、先月わざわざ撮ってきたよ)

正直、顔はそこまで可愛い子ではなかったけれど、私より5才以上若いことだけはハッキリと分かった。

▼ その日のLINE

「友達(セックスもする)といたよー」

▼ もっと詳しく生々しい当時の状況や心境はこの記事に


彼のデート現場を目撃し、かつてないほどのモヤモヤ感を味わったことで、私はようやく「これって…恋…?」と気付き始める。

それと同時に、婚活仲間の女友達数人からも「実はあのイケメンセフレくんのこと好きなんじゃないのー?」と気付かれ始めていたけれど、私はかたくなに「いや!あんな高卒の遊び人、夫にしたいタイプじゃないし!」とか言って否定し続けていた。(少女漫画かよ)


しかしこの日から、私は彼と付き合うための戦略をこっそりと練り始める。

「好きだから付き合いたい!」というよりも、「他の女と会ってたらモヤモヤするから自分だけのものにしたい」って感じだったな。
そのキッカケになったのが、この"デート目撃事件"だった。

この頃から私は彼を仕留めるために、週3〜4日という半端ない頻度で会い始めたんだけど、

彼は器用にその隙間を縫って、なんと私以外に6人以上の女性と同時に関係を持っていた。(後日、私が把握できた定期的に会うセフレの人数だけで6人。ワンナイトとかも含めるともっと多かったと思う。ちなみにこの日目撃したJD風の女は本当にただの友達!と本人が言い張るので除外してあげたが、どう見てもあの後セックスしてるので多分7人以上だと思う)


しかしそんな中、私が彼の中で抜きん出たポジションになるキッカケとなった伝説のデートがある。


彼はその日の私の言動を見て、初めて本気で「可愛い…」と呟き、以後「大好き」を言い合える仲になり、その1ヶ月後に付き合えたので、このデートの効力はめちゃくちゃ大きかったと今でも思っている。


アラサー婚活女の渾身のデート術は次回!


この連載は、私が夫と出会ってから夫婦になるまでの1000日間を綴ったドロゲス生モノ婚活エッセイです。

あまりに生々しい内容のため、6月1日以降は公開3日以内のエッセイを残して過去記事を有料コンテンツにするので、最後まで無料で読みたい人は記事が公開されて3日以内に読むようにしてね!

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▼ 脈なしイケメンを落とした戦略の全貌はこちら

-【11】へつづく -

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