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【9】 セフレとは"どれだけ心を尽くしても軽く裏切られる"存在

1000日後に結婚している夫婦のお話
前回からのつづきです

▼ 前回のお話はこちら



推しのセフレ・イケチンへの恋心が芽生えるきっかけとなった伝説のタコパの翌日。

平日にも関わらず、婚活優等生の私はまたしても友人と相席店(JIS)を訪れていた。

今日こそ文句なしのハイスペを捕まえる!
イケチンのことは少しだけ気になるけど、やっぱり現実的に考えたら結婚はちゃんとマトモな男としたいし、銀行員とか保険屋さんとか、お金に詳しい人と出会いたいな…

そんなことを考えながら22時台(ピークタイム)に入店すると、入り口近くの広めのボックス席に、かなり目を引くイケメンがいた。

イケチンだ。

そういえば昨日、会社の上司との付き合いで行くかもしれないとか言ってたな…
男性3人で来てるけど、他2人はおじさんだから、相席中の女の子たちはイケチンに釘付けだ。

居るだけで優勝

まさかこんな形で彼のハンティング現場を目にするとは…

これまでは彼がクラブで顔や股間を振り回してようが全然気にならなかったのに、今は女の子と話してる姿を見ただけでちょっとモヤモヤする。

幸いにも私と友人はイケチンの姿が見えない席に案内されたので、あんな奴のことは気にせず婚活するぞ!相席相席!と目の前の男性に集中した。


すると小一時間が経った頃、イケチンから突然メッセージが届いた。

私らのテリトリー(相席ラウンジ)

どうやらトイレか何かに行った際に私の姿を見つけたらしい。

私から見える範囲に彼はいなかったけど、お互いに同じ店にいることを認識する形になった。

ちょっと気まずいけど、私はこの状況を少し楽しんでいた。
でも次の瞬間、彼の発言によってどん底に突き落とされる。


イケチン「相席したら関係バレそう」


そんな感じかぁ…

やっぱり私は、表舞台では共演できない、彼にとって隠すべきポジションの女なんだよな。

分かっていたけど、なんか切ない。

涙目で「w」とか使ってるの切なすぎ

べつに2人の関係を公にしたいとか思ってない。

でも何か、私と彼は特別な関係で、男女の友情みたいなものがそこにはあると思っていたし、結構堂々と街中デートもしていたから、このときの彼の発言は私にとって地味にショックだった。

この日は月曜日で、相席店も24時過ぎには閑散としてきたので、私は彼に「帰るね」とだけ送って店を出た。


すると翌朝、スマホにものすごい数の不在着信が残っていた。

イケチンからだ。

こんな不穏な連絡は初めてで、私は彼が何か事件に巻き込まれたのかもしれないと思って慌てて連絡した。

遊びすぎて美人局に遭ったのかと思った

彼はどうやらもう電車に乗って自宅(彼女との同棲を解消してからは実家住まい)に帰っていたらしい。

話を聴いたところ、あのあと上司2人に散々連れまわされて、朝方まで付き合うことになったと語っていた。

小さい会社で、上司たちはほぼ社長のような立場なので、翌日の出勤時間は自由。
でも彼は平社員で、当然ながら翌日も朝からキッチリ仕事なのに、なかなか帰しては貰えず、その状況に嫌気が差したようで、珍しく爆病みしていた。

きっと彼の上司のオジサンたちにとって、イケチンの存在は若い女の子と楽しく飲むための釣り針みたいなものなんだろう。

彼が帰ると、せっかく相席店から連れ出して一緒にダーツを楽しんでいる若い女の子たちが帰ってしまう。

顔がいい男も大変なんだなぁ…
そうやって他人に利用されたり、無駄な付き合いを強いられたりすることもあるんだ。

私はウンウンと話を聴いて、「メンタルがやられてるから早く会いたい」という彼に、今夜会うことを提案した。

彼は喜んでお礼を言って、徹夜のまま仕事に取り掛かったけど、どうやら体力的に限界だったらしくその日の夜は見事にドタキャンを食らった。


セフレという人種と接していると度々起こることだけど、こちらがどれだけ優しく心を尽くしても、軽く裏切られることがある。

私は彼を慰めるために朝から電話で2時間も話を聴き、婚活の予定をズラしてまで彼のために予定を空けたのに、「うーんやっぱ行くの厳しいかも…」みたいな雑な一言でそのすべてを無かったことにされてしまった。

怒った私は、彼に

「明日埋め合わせをしてね。私が好きなホテルを予約して、ワインとプレゼントも買ってきて」

と告げた。(※ 平凡なアラサー女が20代の爆イケ相手に言ってます。今考えると構図がおかしい)

彼は「それで許してくれるなら」と言って、翌日の19時にアイスワインとLUSHの入浴剤を2つ買ってホテルにやってきた。

▼ 実際の写真

20代の男が考えたアラサーへのプレゼント

しかし20時頃になって突然、「実は友達と飲みの予定が入ってる」と言って颯爽とホテルを出て行った。

え? 今日は"埋め合わせ"のはずでは…?

かなり不満に思ったけれど、「2時間で帰ってくる」という彼のことばを信じて、私は笑顔で送り出した。

その直後、ホテルの部屋のカーテンの隙間から地上をチラッと見てみると、熱心にスマホをいじる彼の姿が見えた。

当時の私が撮影した実際の写真

まさかこのとき、彼がマッチングアプリで知り合った女との初アポを組んでいるとは、当時の私は考えもしなかった。

2時間で帰ってくると言った彼は、その後6時間経ち深夜になっても部屋に戻ってくることはなかった。


正真正銘のドクズ ———・・・!


この連載は、私が夫と出会ってから夫婦になるまでの1000日間を綴ったドロゲス生モノ婚活エッセイです。

あまりに生々しい内容のため、6月1日以降は公開3日以内のエッセイを残して過去記事を有料コンテンツにするので、最後まで無料で読みたい人は記事が公開されて3日以内に読むようにしてね!

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-【10】へつづく -

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